じっとただ座って
何もせずに授業を聞く。
これほど苦になることってない。
どうしても、身近なもので
手いじりしたくなる。
消しゴムやキャップや鉛筆で
いたずらしたくなる。
だって授業は簡単すぎてつまんない。
発表したいときにしちゃうと怒られる。
手いじりしても怒られる。
椅子をカッタンカッタンしても怒られる。
いつも何十回も注意され、物を取り上げられ、
そのときに先生に引っかかれて手首や指に
引っかき傷ができるんだ。
そんな怖い態度を取る先生に対して、
ボクの心が傷ついたり
チョーむかついたりしていることを
先生は知らない。気づく余裕もない。
いつもイライラバタバタしてるから。
でもさ、
先生って先生だから何してもいいの?
ボクたちを怖がらせたり、
傷つくような態度を取ってもいいの?
先生だから?
先生の態度を見てると、
社会に出るのが
大人になるのがイヤになる。
こわくなる。
大人ってみんな嘘をつくの?
悪いことすると罰を与えられるの?
ずるいの?
ボクは先生に
いっつもずっと見張られてて
すっごくイヤだ。自由がない。
テストが満点じゃないだけで
業間休みも昼休みも取り上げられて
ずーっと勉強だ
ボクの大好きな
ボクと同じ発達障害の友達が
先生に叱られてるのを見ると
具合が悪くなる
頭痛が起きる
歩いちゃう友達を
ほんとうに引きずって
席へ力ずくで戻す先生を
見てると許せなくなる
ぼくたちのこと
全然わかってないや
理解しようともしてない
ボクにとって学校は
「先生が、できない子供に
罰を与えるためのところ」だ。
そうとしか考えられない。
先生のこころがとても気になる。
今怒ってるのかな、
イライラしてるかな、
だからよく
先生の顔や態度を観察してる
ボクの頭の中は忙しいんだ
せっかく生きてるんだから
楽しくやりたいことをやって
生きたい
でも学校では苦しいことばかり
これじゃ何のために生まれて
きたのかわからない
今なんで生きてるんだろうって思う
なんで行き続けなくちゃいけないの
って思ってしまう
こんなに悩んでること
先生は全く知らないでしょ
JUGEMテーマ:障害と不登校を乗り越えて
発達障害を抱えた子供は、
学校で生き辛いことが多々ある、
というケースはよく聞く。
どこかみんなと変わっていて、
でも見た目は同じだし知的障害もないと、
友達からからかわれたり、
いじめの格好の対象となる。
教師ですら、発達障害児を受け入れられない人は
少なくない。
そんな教師にあたってしまうと、
抱えている症状や辛さ、
悩みを全く理解してもらえず
コミュニケーションも取ることができず、
どんどん孤立していく。
発達障害を抱えているお子さんをお持ちの
親御さんならこれを読んで、
そーそー、と思って
心を震わせて共感して下さるに違いない。
カイは、今、まさにこの渦中にあり、
悩み苦しんでいる。
ここ最近、毎朝胃がキリキリと痛む。
学校で自分が苦手なことを強要されるからだ。
普通の子供にとっては少しの我慢でできることも
カイにはものすごい強要される案件になる。
その部分を学校が教師が理解してくれて、
優しく受け入れてくれればいいのだが、
教師はそれを甘えだ、ズルだ、過保護だ、と捉え
私が鍛えねば!私が罰を与えなければ!となる。
やめてくれ、と頼んでも、
教師病とでもいうのだろうか、やめられないらしい。
板書ができない、
小さなマスの中に文字や数字を入れることができない、
ひらがながうまく書けない、
書くという、何でもないと思われることに
ものすごい神経を使いと力を必要とするカイにとって
字をずっと書かされることは拷問に等しいのだ。
でも容赦はない。
教師は、その苦しみは知る由もない。
こうやって、一見健常児に見える容姿を持った
発達障害児は追い詰められ、居場所を失っていく。
JUGEMテーマ:障害と不登校を乗り越えて
観るジャンルはSFに始まり、
もちろんディズニーやピクサー、
アドベンチャー、コメディ、
ヒューマン、ノンフィクション、
戦争、歴史物と幅広い。
映画好きの母親の影響もあり
幼稚園の頃から定期的に
映画館へ足を運ぶようになった。
不登校だった1年半の間は
特に映画をむさぼるように観ていた。
これまで200本は優に
鑑破してきただろう。
今日は、ウッチャンこと内村さんの
「金メダル男」を観に行った。
これを観に行くにはちゃんと理由がある。
カイの中でいま旬なテーマは「笑いのネタ」だ。
聞いて驚いた。
いつもどうやったら、
人を笑わせられるか考えているという。
まさにウッチャンが長年追い続けているテーマだ。
話の展開はまだ観ていない人たちのために
ここでは言わないでおくが、
カイは映画館中に響くほど笑いを轟かせていた。
さぁ何かヒントを掴んだかな?
心に響いたかな?
時折出てくる俳句が
あまりにサムくて大爆笑
笑いたくて、自分で
笑えるシーンを待ちながら
探しながら観る・・・
不思議な感覚
今晩は、夢の中で
金メダル獲得を目指すのかしら〜
JUGEMテーマ:障害と不登校を乗り越えて
今週は忙しかった。
児童精神科へ行って担当医と話したり、
障害福祉課へ行って相談したり
支援センターの人と話したりした。
あぁ、こんなにも息子のことを
理解してくれる人たちがいるんだ〜
とホッとした。
見た目は普通だし、
一緒にいても一見わからないし、
の障害自体への認知度もまだ低いからだろう、
日常生活では辛辣な言葉をかけられることも
多々あるが、わかってくれる人たちがいるだけで
どんなに救われる思いがすることか。
カイは、いつも無意識のうちに
周囲で起きていることに対して
ものすごいアンテナを張り巡らしている。
誰かの声、何かが落ちる音、
後ろから聞こえる物音、飛んでいる虫・・・
五感でキャッチし全てに反応をする。
だから、授業中も忙しいわけだ。
授業の内容に集中しているわけではないが
彼の頭の中はいつも忙しい。
問題なのは、それらをすぐに解決しないと
いけない(気が済まない)ということだ。
誰かが鉛筆を落としたらそれを拾ってあげたい。
自分の周りを虫が飛んでいたら
それを除かないといけない。
運動場から歓声が聞こえたら
まずそれを確認しにいかないと。
きっとこの子たちは
誰よりも正直で素直な子たちなんだと思う。
聞かなかった、見なかった、気づかなかった
ことにはしておけない。
そしてキャッチした情報はすぐに
その場で処理をする。
それが彼らのやり方。
カイは今日も彼の道を行く。
私は少し後ろから見守り続ける。
JUGEMテーマ:障害と不登校を乗り越えて
小学生のカイには悩みがある。
それは幼稚園の時からずーっと抱えている悩み。
かなり深刻な悩みだ。
何でボクはみんなと違うんだろう。
なぜみんなと一緒にいても、うまくいかないんだろう。
なぜボクだけ違ったことをするし考えるんだ?
なぜいつもボクだけ注意されて叱られるの?
自分がやりたいこと、楽しいことをやってるだけなのに。
そんなことを小さな頭で考え、
小さな身体で受け止めているうちに、
だんだん自信がなくなってきて
自分が好きじゃなくなってきて
友達も先生もこわい存在になって
みんなから笑われたり仲間はずれに
されるようになった。
カイは、絵を描くことが大好き。
紙やはさみを使って工作をするのも大好き。
時々、気が向けば音楽もつくる。
レゴブロックで想像の世界の乗り物をつくる。
創作活動はとても好きだ。
自分の思う存分気の向くままに取り組む。
こだわる部分にはとことんこだわり
妥協を許さない
でも
そこに時間の制限や作り方や細かい指示が加わると
それは、突如としてやりたくない
苦手な課題へと早変わりする。
指示は、いくつかは覚えていられる。
でも活動のプロセスの中で
自分の興味や他の刺激が加わると
どこかへ消えてしまう。
「これをやりたい!」って思ったら
純粋にそれに取り組むだけ。
周囲の目も状況も関係ない。
わが道をただ自由奔放に突き進む
自分の興味をどんどん掘り下げていく
それがカイ
でも集団生活をする場では支障をきたす
それはおかしい子だ
しつけがなっていない
直してくるように
みんなに迷惑がかかる
子育て失敗したんじゃない
いいえ。
カイくんは そのままで
立派な素敵なカイくんです
今だから声を大にしてそう言える。
愛をこめてね。
いつもママはカイの味方だよ。
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小学校に入ってしばらくして
不登校になった。
今考えれば無理もないと思う。
幼稚園のころから登園拒否気味だったからだ。
それでも頑張って、
苦しくても一生懸命走り続けて
壊れてしまった。
ママを喜ばすために、
ママの笑顔のために、
毎日必死で頑張ってくれていたのだ。
ママはというと、
とにかく息子(カイ)の将来のために、
立派な人間になってもらうために、
人様に迷惑をかけない気の利く人になるために、
成功する人になるために・・・という名目で
必死になって、情報収集に明け暮れ
勉強に運動に食育に習い事にもがき続け走り回っていた。
どこで歯車が狂ったのだろう。
何がどう間違っていたのだろう。
脱落者
負け犬
失敗者
笑いもの
負け組
というレッテル
色んな言葉が恐怖となって
頭の中をグルグル回る。
他人にどう思われようと、
そんなことはどうでもいいと
頭ではわかっているのに、
心配で怖くて、情けなくて悲しくて
そんな自分を責めることくらいしかできない。
でも、カイは私を選んで生まれてきてくれた。
私に想像以上の愛と幸せを運んできてくれた。
この子をしっかりと私のこの手で守りぬき
育てていくのが、私の役目。
これから何が起ころうと、絶対に諦めない。
もう後ろは振り向かない。
私は、そう心に誓った。
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