とはいえ、前もってやっておかないといけない事があったのです。
直島はアートの島として近年世界にも知られるようになりましたが、その中心となるのが「美術館エリア」。中でも人気の『地中美術館』は、調べると、2018年8月1日よりチケットはオンライン購入の予約制になっていました。
『地中美術館』サイトのオンラインチケット購入ページに入りますと、当月・来月・再来月分のカレンダーがあり空き状況をチェックできます。そこから“日”と“時間(10:00-16:00の15分毎)”を指定して購入手続きを進めていきます。
支払い:クレジットカード又はd払い
鑑賞券:受け取るには2つの方法があります。
?スマートフォン 購入確認メールのリンク先画面のQRコード表示
?プリントアウト 購入確認メールのリンク先画面を印刷
*鑑賞環境保持のため、同一時間の購入は8名分まで
*当館都合等による臨時休館の場合を除き、キャンセル・変更・払い戻し不可
予約制だと知った時には我々の希望日のチケットは完売していました。
行った先で気付くよりはよかったかな…と地中美術館は断念。
*便数が少ないので、帰り乗り遅れのないよう船の時刻表は要チェック
●フェリー時刻表 片道 520円
高松発 | 8:12 | 10:14 | 12:40 | 15:35 | 18:05 |
宮浦発 | 7:00 | 9:07 | 11:30 | 14:20 | 17:00 |
●高速旅客船時刻表 片道 1,220円
■の2便は芸術祭会期中のみ
高松発 | 7:20 | 9:05 | 11:30 | 17:05 | 19:05 | 20:30 |
宮浦発 | 6:45 | 8:30 | 10:00 | 16:25 | 18:30 | 19:45 |
8:12分始発のフェリーをめざして高松港に到着。
あらー。高速船乗り場もフェリー乗り場も とんでもない行列だ !!!
そうです。瀬戸内国際芸術祭の会期中だということをすっかり忘れていました。
全員乗れるのかと心配になるくらいの人でしたが、残された人はないもよう。定員500名の船内は、席が確保できずに立ってる人も。
船内何ヶ所かに、自由にいただける直島観光協会発行の『直島 瀬戸芸特別版』という15ページの案内パンフレットが置いてあります。日本語版と海外の方向けの2種類あります。
広域地図、エリアごとの詳細地図、アート施設案内、食事情報、レンタサイクル、手荷物預かり、宿泊施設、バス時刻表、航路時刻表、お土産情報…。
直島旅に必要な情報のほとんどすべてが載っている必須アイテム。
乗船したらすぐにそれをもらって、船旅50分の間に目を通しておけばGOODです。
案内のデスクもあって、わからないことがあったら尋ねられます。
島内の移動にレンタサイクルはどうかと思いたち、デスクの方に尋ねたところ
「道の勾配が急なので電動自転車でもかなりキツイと思いますよ」と教えて下さいました。
自転車はアッサリ諦めバスを利用することに。
聞いておいてよかったです。実際、我々の脚力ではとても登り降りできるような坂ではありませんでした。
これだけの人だと、下船後に乗るバスも大混雑になるのではないかと気付き、到着10分前に船の出口付近に向かいます。
出口前には、既に少し列ができていました。
船を下りると目の前に「宮浦港」バス停が、右手 左手両方にあります。
どっちに行けばいいんだろうとちょと手間取っていたら、右手のほうから
「こちらは、地中美術館、ベネッセハウスへ直接行くバスですよ〜〜〜」というアナウンスが聞こえ、何も考えずにそのバスに乗り込みました。
結果的にこれが大正解。
[全体地図 PDF] 提供:「直島(なおしま)観光旅サイト」直島町観光協会公式
http://www.naoshima.net/wp-content/uploads/2019/07/393d0895747d5a947ad3acc35eb09688.pdf
通常のコースは、宮浦港から時計回りの町営バスに乗って
宮浦港→本村エリア→つつじ荘
つつじ荘で降り、そこで “ベネッセアートサイト直島場内シャトルバス” に乗り換え
つつじ荘→ベネッセハウスミュージアム→李禹煥美術館→地中美術館(終点)
と辿ります。
帰りは地中美術館から元来たコースを反時計まわりに宮浦港へ。
[島内バス路線 全時刻表 PDF] 町営バス:大人100円/子供50円 ベネッセ場内シャトルバス: 無料
http://www.naoshima.net/wp-content/uploads/2018/10/6a3d2c77d9502210b0903f2f753de115.pdf
我々が飛び乗ったバスはどうやら芸術祭期間中限定で運行されている、宮浦港から地中美術館・本村を経由して島を反時計回りに循環する臨時バスでだったようです。
●地中美術館方面行き 瀬戸内国際芸術祭2019期間中臨時バス
大人(中学生以上)100円、5歳〜小学生・障害者手帳の方(同伴者含む)50円
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | |
宮浦港 | 9:06 | 9:46 | 10:30 | 11:08 | 11:25 | 12:40 | 13:33 | 14:10 | 14:50 | 15:52 | 16:40 | 17:30 |
地中美術館 | 9:16 | 9:56 | 10:40 | 11:15 | 11:32 | 12:52 | 13:45 | 14:22 | 15:02 | 16:04 | 16:50 | 17:45 |
李禹煥美術館 | 9:18 | 9:58 | 10:42 | ↓ | ↓ | 12:54 | 13:47 | 14:24 | 15:04 | 16:06 | 16:52 | 17:47 |
ベネッセハウスミュージアム下 | 9:21 | 10:01 | 10:45 | 12:57 | 13:50 | 14:27 | 15:07 | 16:09 | 16:55 | 17:50 | ||
つつじ荘 | 9:25 | 10:05 | 10:49 | 13:01 | 13:54 | 14:31 | 15:11 | 16:13 | 16:59 | 17:54 | ||
直島ホール | 9:30 | 10:10 | 10:54 | 13:06 | 13:59 | 14:36 | 15:16 | 16:18 | 17:04 | 17:59 | ||
宮浦港 | 9:37 | 10:17 | 11:01 | 11:22 | 11:39 | 13:13 | 14:06 | 14:43 | 15:23 | 16:25 | 17:11 | 18:06 |
朝一の船で行って、臨時バスで逆回りしたことによって『ベネッセハウスミュージアム』等の施設を混む前に鑑賞することができました。乗り継いだバスも余裕があり順調に旅をすすめられました。
『地中美術館』のチケットを手に入れる事ができなかった我々が最初に向かったのは、『ベネッセハウスミュージアム』。
1992年に開館した美術館とホテルが一体となった施設です。
- 開館時間 8:00〜21:00(最終入館20:00)
- 休館日 年中無休
鑑賞料金 1,050円- チケット 当日現地販売
- 駐車場 なし
- 館内レストラン カフェ:
- ・日本料理 一扇
- 朝食: 7:30-9:30
- 昼食: 11:30-14:30 (ラストオーダー: 14:00)
夕食: 18:00-19:45 / 20:00-21:45(要予約)
- ・ミュージアムショップ:お土産、アートグッズ カフェ併設 10:00-17:00
- http://benesse-artsite.jp/
この日は好天に恵まれ、ベネッセハウスからの眺めがウルトラ美しい。
ちぎれ雲に、小島の間を時々行きかう船。瀬戸内らしい風景。
のどかで日ざし柔らかく、ひねもすのたりな瀬戸の海。秋の気配もまとって微量に憂いも。
海の美しさに誘われ、ベネッセハウスミュージアムからつつじ荘まで歩いてみることに。徒歩約30分。
海岸線や林の中にもアート作品が点在しており、思わぬ作品との出会いに おー! となります。
バスで移動すると7分ですが、お天気がよければこの海岸線を歩くことをおすすめします。
誰もが知る 草間彌生 『南瓜』
「家プロジェクト」が展開されるエリア。下調べ無しで来ているので農協前の停留所に降り立つも どこをまわっていいかわかりません。
先程の『ベネッセハウスミュージアム』の建物にいたく感動いたしましたので取り敢えず『ANDO MUSEUM』だけは見とこかな。
開館時間:10:00〜16:30(最終入館16:00)
鑑賞料金:520円(15歳以下無料)
休館日: 月曜日
築約100年の木造民家と安藤忠雄氏設計による打ち放しコンクリートが共存する小さな空間。
氏の活動や建築過程の写真や模型の展示があります。
『ANDO MUSEUM』を出ると、とてもお腹がすいていた。
あれこれ探す元気もなく最初に目についた小さな案内黒板に導かれ路地奥へ。
■和 cafe ぐぅ
レトロな民家をカフェにしたそこは、「直島地域活性化プロジェクト」として香川大学の学生さん達が経営していました。
○直島☆のりのり丼 900円
豆腐と卵と豚肉の他人丼
○瀬戸内いりこの炊き込みごはん 900円
讃岐の郷土料理だそうです。ポットのダシをかけていただきます。
お若い学生さんによる接客もお料理もほのぼのとしています。
お腹が満たされ元気出ましたし、そろそろ港へ向かいましょう。
船に乗り遅れると大変なので少し早めに。
本村エリア・農協前〜バス〜宮浦港 6分
町営バスに乗って宮浦港まで。
船を下りた時に視界の端で気になってはいましたが、バスに乗ることを優先して後のお楽しみにとっておいた宮ノ浦エリアのアート作品。乗船までの時間を利用して鑑賞しました。
藤本壮介 『直島パヴィリオン』
27島からなる直島諸島の「28番目の島」をコンセプトに制作された作品だそうです。
空と雲に溶け込んでいます。
約250枚のステンレス網をつなげてできた作品。中に入ることができます。
草間彌生 『赤かぼちゃ』
思いつきだけで出発した無計画旅でしたが、案外順調に楽しめました。
直島と瀬戸内海がこんなに素敵なところだったとは知らなかったです。
その魅力に1980年代から気付いていた元町長三宅親連氏と福武書店の創業社長福武哲彦氏。
「瀬戸内海の島に世界中の子供たちが集える ようなキャンプ場を作りたい」という創業社長福武哲彦氏の夢と、「島の南側一帯を、文化的、健康的で清潔な観光地として開発したい」という町長三宅親連氏の信念が結合することで株式会社ベネッセコーポレーションによる直島開発スタート。
1987年に現在のベネッセアートサイト直島の敷地となる直島南部一帯の約165haの土地を一括購入。
1989年の「直島国際キャ ンプ場」オープン。
(出典:建設コンサルタンツ協会誌)
この旅のきっかけとなったプロジェクションマッピング『CITY LIGHT FANTASIA BY NAKED -Kagawa Art Night Viewing-』と、最高のお天気をくださったお天道様に感謝であります。
「また来たい」と強く思って島を後にしました。
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