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最近「勉強時間は嘘だろ!」とか「アフィリ目的乙」といった苦情らしき問い合わせ、コメントが寄せられることが多くなってきました。弊ブログがそれなりに影響力が出てきたというのは喜ばしいことではありますが、やはり事実に対して疑われるのは気分が良いものではありません。ということで、今回は私がどのように独学しているかを公開することで透明性を確保し、少しでも疑い(?)を晴らしたいと考えて執筆に至りました。
まず、皆さんに理解していただきたいことは、概して通学より独学の方が短期間で合格できるということです。つまり、資格学校を利用すると勉強時間は必然的に長くなりますので、例えば応用情報技術者の合格までの平均勉強時間が数百時間という情報が世に出回ることになります。独学が通学と比べて効率化できる理由については以前の記事で紹介したのでご参照いただくか、「24週間で独学合格!公認会計士試験マル秘学習法」を読んでいただければなと。
この書籍の筆者は公認会計士試験に1,000時間以内で合格しております。勉強時間が減る理由については私のブログよりも丁寧に説明されているので、ご一読をおススメします。
さて、早速私がどのように独学しているのかを紹介していきたいと思います。ポイントは「可視化、優先付け、スケジュール管理」です。
■可視化
試験を受けると決めて最初に実施することは作業全体の洗い出しです。こと受験に関しては試験範囲の特定および使用教材の列挙をこの段階で決定します。この可視化をせずに教材が終わる都度、追加購入してしまうと合格までの学習量の全体像が見えないため、学習意欲の低下を招きます。その結果、挫折するリスクが高くなってしまいます。
この可視化作業は受験経験者からのヒアリングやインターネット情報などを参考に決定します。身近に受験経験者がいて、尚且つあなた自身の実力や性格を良く知っている人がいれば問題はありませんが、インターネット情報を参考にする際には注意が必要です。なぜならば、ネット上の情報というのは万人に有効ではない場合があるからです。例えば、当ブログはある程度試験慣れしている方々を対象にしているため、受験経験が少ない方にとっては有用ではない可能性も高いということになります。
可視化ではこれらのことを踏まえて、自身にあった教材を取捨選択するところがポイントになります。
基本的にこの段階で決定したものは変えてはいけません。学習を進めるうちに当初予定した教材だけでは不足だと気がつくことはありまして、その際には教材を増やすという選択も出てくるわけですが、極力そういったことを防ぐことが最短合格につながります。
PDCAサイクルではプラン(Plan)、実行(Do)、チェック(Check)、改善(Action)を回すとのことですが、改善の必要がなければプランを立て直すこともありません。もっと言えば、チェックすらも本来省きたいところです。つまり、一度プランを立てたら実行のみすることが最効率となるわけです。
■優先付け
可視化を終えたら次は手を付ける教材(テキスト・問題集・過去問)の順番を決定します。この優先付けは挫折率を低下させ、高効率な学習を可能にしてくれます。例えば、得意分野と苦手分野を交互にすることで飽きを排除したり、暗記科目を試験直前に持っていくことで復習の回数を減らすなどです。
また、教材の取り組み順序は、参考書を読むことから始めるのではなくいきなり問題を解くことを推奨します。学校の勉強に慣れている人は、参考書からはじめる傾向にあるように思えます。しかし、その方法は本当に効率的でしょうか? 説明を聞いて、すぐに問題を解けたことはあるでしょうか? 一部の天才や自分の得意分野においては参考書を読んだだけで問題が解けるようになりますが、一般的には問題を解きながら学ぶ方がはるかに効率的です。
過去問の着手タイミングに関しては賛否両論ありますが、可能であれば過去問ははじめに着手するのが理想です。試験まで十分に時間があったり、解説を読んでも全く理解できない場合に限り、問題集から開始しても良いのではないでしょうか。実際に私自身、中小企業診断士試験までは8ヶ月ほどあったので問題集から開始し、行政書士試験の時は試験日まで一ヶ月しかなかったので過去問から開始しました。
過去問は出題傾向の確認と、現在の自身の実力を知ることに大いに役立ちます。
少し話がビジネスの話にそれますが、一般的に問題解決のプロセスは、まずゴールを知り、次に現状を知り、最後にゴールと現状の間を埋めることになります。受験ではゴールは合格に対応します。
基本的には「過去問→問題集→テキスト」の順番を意識し、適切な優先付けのもとで次のスケジュール管理に進むのが良いでしょう。
■スケジュール管理
最後にこれまで検討したものをスケジュールに落とし込みます。優先付けまでの段階では、立てた計画通りに学習を進めて試験日まで間に合うかどうかは分かりません。絵に描いた餅を実際に食べられるようにするのがスケジュール化の目的のひとつです。
スケジュールにおいては各教材を「何日間で終わらせるか」でとどまらず「何月何日から開始して何月何日に終えるのか」まで検討します。ここでのコツは、複数教材を並行して進めるのではなく、ひとつの教材をやり切ってから次の教材に進む計画を立てるのが良いでしょう。学習においてモチベーション維持は非常に重要なので、教材が中々終わらないと途中で勉強を投げ出したくなってきます。ひとつでも教材を終えると達成感を得られるとともに一冊やり切ったという事実が自信につながります。
次に教材の進め方です。
ひとつの教材を章ごとに区切って各章を完璧にしてから次の章へ進むという方法をとっている人が多いように見受けられます。おそらく、学校の授業の仕方が関係しているのだと思います。学校では単元ずつ定期テストを実施し、間違ったところをすべて復習し、完璧にした後で次の単元へ進みます。この方法が頗る悪い。なぜならば、合格のためには満点を取る必要はなく――試験にもよりますが――大体6割〜8割が合格ラインです。つまり、苦手分野をすべて潰す必要はなく、その分得意分野を伸ばすことに注力した方が良い場合が多いのです。合格ラインが6割〜8割ということは、80%以上の理解は、こと試験合格を目的とした際には不要となります。資格学校が豪語している平均勉強時間はほぼ確実に合格できるまでのものであり、ギリギリ合格を目指す独学には当てはまらないということです。
さらに、各分野は相互に絡み合っていることが多々あります。中等教育に例えれば、三角比は三角関数を理解していた方が学びやすいですし、単振動は微分を使った方が本質を捉えられます。
まずはひとつの教材をとりあえず全て終わらせてしまいましょう。分からないところは無理に理解せずに、ひとまず暗記で対応してしまっても構いません。
スケジュール管理は手帳で管理してもExcelで管理しても独自のデータベースシステムで管理(ここまでやる人がいたら尊敬しますが)しても構いません。ただし、必ず予定と実績が比較できるように管理してください。予定よりも大幅に遅れた場合は何かしらの改善アクションが必要になります。遅れたことに気が付かずにズルズル日が過ぎ、もう試験日までどうしようもなくなった、という事態は避けねばなりません。スケジュールを前倒しで進められれば予定と実績のチェックが減るのでより時短になります。
スケジュール管理は期限まで設定し、教材はひとつひとつ終わらせるようにすると良いでしょう。
■まとめ
以上長々と説明してきましたが、本記事で言いたいことは大きく2つで「過去問→問題集→テキストの順に着手する」「独学は通学よりも効率的」ということです。
特にブログでコメント欄が荒れているITストラテジストについて一言書かせてもらうと、合格までの勉強時間と試験難易度は比例しないことをご理解いただきたい。ITストラテジストは間違いなく難関試験です。しかし、勉強する内容は極端に少なく、それよりも発想力や論文能力が試されるため何千時間費やしても受からない人はいらっしゃるでしょう。
記事が長くなったのでまとめはこのくらいにしておきます。何かコメントがあれば遠慮なくお願いします。
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今回は、かの有名な、東京出版さんの「大学への数学シリーズ」の名問題集「1対1対応の演習」をご紹介します☆
その名前の通り例題と演習題が1問ずつレイアウトしてあります。その点は青チャートなどの他の参考書と似ていますが、内容は全く異なります。
厳選された素晴らしい問題に、学習効率を考えぬかれた素晴らしい解答と解説が掲載されています。別解もばっちり掲載してくれ、とても頼りになる一冊です☆
以前、中嶋は青チャートのご紹介の際に「解答が完璧すぎて、試験本番で書ききれるものではない気がする」という内容のお話をしました(http://ezmath.jugem.jp/?page=3&cid=2)が、1対1シリーズはそういうことがなく、非常に実践的な解答が並びます。本当にスゴイと思います。
この問題集を繰り返せば、それだけで難関大合格に必要な数学力が身についていくと思います。
と、べた褒めした後で、1対1シリーズの使用上の注意点をあげていきます★
まず第1に「問題が全て入試問題なので難し目」という点です。
例えば青チャートなどは入試問題などものっていますが、基礎問題もしっかりとのせてくれています。ですので、青チャートは「1冊め」としても利用できる問題集(参考書?)ですが1対1は全然そんなことはありません。絶対に2冊め以降にとりかからなければいけません(もしかしたら3冊めの方がよいかも)。
4stepなどで達成度が90%程までいった人にとっては、素晴らしい効果を発揮することと思いますが、そうでない人にとっては、トラウマになるんじゃないかってくらい難しく、苦痛に感じることでしょう笑
そして2点目は「解答が読みづらい」ということです。
上で「非常に実践的な解答」と書いておきながら何いってんだ!!?とおもわれるかもしれませんが事実です笑
どういうことかといいますと、「解答が実践的」ということは青チャートの解答とは逆に「試験本番の解答では書かないであろう式、言葉は書いていない」ということです。それが、実践的で素晴らしい反面、数学があまり得意でない人にとっては「途中式が飛んでいる」ように感じたり、「発想の飛躍」を感じたりと、「不親切な解答」という印象を受けるかもしれない、ということなんです。
中嶋は個人的には青チャートよりも1対1の方がオススメです。青チャートよりも「様々な問題パターンに対応できる考え方」を書いてくれているように感じるからです。その点、青チャートなどの解答は少し見劣りするように感じます。
最後の3点目は「1対1に対応していないことがある」という点です。
これまた意味不明なセリフですが、要は「例題と演習題が対応していない」という意味です。
ほとんどの問題は大丈夫なのですが、たまに、例題を理解してさあ、下の演習題にとりかかるぞ!!と思ってとりかかっても、全然解けない…。そして解答を読んでみると例題で紹介されたポイントだけでは解けない問題だった…。なんてことがポチポチあります笑
まあ、そこは、演習題にも素晴らしい解答を付けてくれていることですし、ご愛嬌という感じなのかと思います。
以上、3点が1対1の使用上の注意ですが、最後に一つ。
人によってはもしかしたら1対1対応を完璧に理解しても入試や模試では点数が伸び悩むことがあるかもしれません。そして、それは(中嶋の経験上)結構な確率で起こります。
うまくいかない原因の大半は「演習が不足していて、類題だと気付けない」というパターンです。つまりは1対1に掲載されている問題そのものは解けても「入試・模試の問題を見てもその類題だと気付けない」ということです。(英単語帳で英単語を覚えても長文になると思い出せない、とかの現象と似ているかもしれません)
この場合、1対1をマスターした上で、さらに演習、アウトプットの経験を通して、1対1で身に着けた知識を何度も反復確認していく学習が必要になります。(それに適した問題集はおいおい紹介して行きたいと思います)
それでは長文を最後まで読んでくださりありがとうございました★
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