今回は、北区が地元でお店にも時々お越しいただいている写真家のこばやしかをる先生にお店で写真をプリントするときのコツをうかがいました。
「コツなんてあるの?」そう思う方もいらっしゃるかもしれませんね。
でも、意外と思い通りにプリントできず悩んでいる方もいらっしゃいます。スマホ写真も、デジカメ写真も、お店プリントを上手に活用することで見栄えの良い仕上がりに。
ちょっとしたコツ、ぜひ参考にしてください!
■まずは、データの準備
お店で注文するときは、事前に写真整理をしておきます。
スマホの場合、iPhoneは「写真」に入っている画像が読み込まれます。
Androidは「ギャラリー」または「フォルダ」入っている画像から読み込まれます。
デジカメ写真は必ずJPGデータを準備し、SDカードかUSBメモリーにプリントしたい画像だけを入れておきます。それ以外のデータがたくさん入っていると探すだけでも時間がかかり作業の負担になりますので注意しましょう。
※特にRAW現像している方はご注意ください。JPG/sRGBのみ対応可能です。
■紙の種類と写真のフチを選ぶ
パレットプラザでプリントできる紙の種類は、?紙の種類/光沢(標準)・マット(プレミアム)の2種類。
光沢は発色が良くデジタルプリントに相応しい仕上がり。マットは色が多少沈みますが、しっとりとした落ち着いた雰囲気が出せます。フィルム写真などにピッタリです。
プリントにはフチが付けられます。?写真のフチあり・なし
写真の見え方が違いますが、好みで選んでOK。ただし、フチが付くとその分写真は小さく印刷されます。
■撮影した画像比率によるプリント時の注意
あまり気にされていない方もいらっしゃいますが、スマートフォンやデジタルカメラは撮影する時に3:2だったり、16:9のワイドだったり、スクエア1:1だったりと、撮影画像比率がまちまち。「プリントするときに画像が切れてしまった!」ということがないように気を付けます。
店頭の端末機で注文します。
写真を選ぶ画面ではこのように見えますが、黒い部分が紙に入らず切られてしまう部分です。
画像が切れないようにするにはプリント時に編集作業をしましょう。
編集と言っても難しいことはありません。編集画面は、プリントしたい写真を選ぶと表示されるスパナマークから入ることができます。
編集画面で「ぴったり」を押すだけで、用紙サイズの内側に画像がフィットします。
この時、撮影した画像比率によって余白が付きますが、画像が切れない様にするためにはこの方法が適切です。
プリントの仕上がりはこのような感じ。
左はフチなしに「ぴったり」、右はフチありに「ぴったり」で仕上げました。
スクエア写真は、2通りのプリント方法があります。1つめはスクエアサイズにプリントすること。
もう一つは、Lサイズなど長方形の用紙に配置する方法です。
そのまま注文してしまうと、やはり画像が切れてしまうので編集画面に入り「ぴったり」を押します。
画像調整の上部に在る「フレームの回転」で用紙の向きを「たて」に。
この時、画像も回転させ「たて」に見えるようにします。
左はスクエアサイズ(フチあり)にプリント、右はLサイズ(フチあり)に「ぴったり」で仕上げました。
余白が広く上下に付くことでポラロイド写真風に仕上がってオシャレに見えますね。
■トリミングも編集画面で簡単にできる!
スクエア写真にするために、スマホアプリの中でスクエア1:1に画像を切り取りってトリミングすることも多いかもしれませんが、お店プリントではわざわざ画像を切り取らなくても編集画面で簡単にスクエア写真にすることができます。
まずはスクエア写真にしたい画像を選びます。
この時、赤い点線枠からはみ出ているところが切り取られますので、切られたくない位置に画像を移動させます。これも編集画面で調整です。
画像の周囲にある△のボタンで、スクエア写真で見せたい部分に上下の位置を調整します。
左はLサイズ(フチなし)にプリント、右はスクエア(フチあり)にプリントしました。
同じ画像でも、プリントサイズが異なるだけで印象が変わります。
いわゆる通常の?画像の不要な部分を切り取る?トリミング操作も編集画面から。
画像を拡大縮小する「大きく」「小さく」ボタンで見せたい部分を調整します。
画像が切り取られる部分は、写真選択画面の見え方で確認ができます。
赤い点線枠の外側、黒い部分が広がりました。この部分が切り取られます。
左はトリミングしないでプリント、右はトリミングしてプリントしました。
お部屋の生活感を見せないことでスッキリ。
トリミングは、画像の一部を拡大して切り取ってプリントすることになるので、画像そのものを切り取って小さいサイズにしてしまうよりも、撮影したままの元画像を使う方が画質もキレイに仕上がります。
■その他の注意点
どの編集作業も1枚ずつ操作をすることが必要になるので、やはり事前の写真整理が肝心。
ここを怠るとプリントするのも時間がかかってしまうので、「隔月1回プリント日」などを自分で決めておくことをおススメします。
また、アプリでフィルター加工した雰囲気のある写真、RAW現像などされているデジカメ写真は、オーダー確定後カウンターでスタッフに「補正なしでプリント」と直接伝えましょう。
そうすることで、ご自身で調整・加工した画像をそのままプリントすることができます。
―おうちにプリンターがなくても、上手にお店プリントを活用すれば写真の楽しみ方が広がり、コストダウンもできて一石二鳥!
お店なら相談できるスタッフもいるので安心ですね。
ぜひ体験してみてください。
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐プロフィール‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
写真家 こばやしかをる 東京都北区出身
1996年フォトスクールにて基礎を学んだ後、写真関連企業にて大型出力やミニラボ機に関するデジタルデータ制作を現場で習得。主にプリントの現場から写真を学ぶ。
プロカメラマン講座受講後、写真教室アシスタントを経て写真教室講師に。
その他、フォトアドバイザー、執筆、企画・プロデュースなど写真に関する幅広い活躍の場を持つ。写真の入口(撮影)〜出口(プリントの楽しみ方)までをモットーに、一貫した写真の楽しみ方を提案している。
HP* 写真家こばやしかをる https://kobayashikaworu.jimdofree.com
HP* Photo Plus+ https://enjoyphotolesson.wixsite.com/p-plus
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