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市場競争原理では「当然」なことなのかも知れませんが、発明塾内で使われる「勝てる」「独占できる」などのワードに衝撃を受け、忘れていた「社員も経営者目線で考える」ということを再認識させられました。
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10代で著作権の本を読み漁ったのはそのあとに戯曲やコンテを預けようとしたからなのですが、幼心に感じたのは、本当にしっかり権利が守られるのだろうか?ということで、「ブラウン管に映し出される、渋谷のスクランブル交差点」の映像は今でもしっかり覚えているのですけど、うつむきかげんでいかにも頼りなさそうな大人が映し出されていたわけで、いざいくつもの作品を書き出しても、登録はしっかりされて原案者それから原作者の権利は守られるのだろうかという一点の不安は常に頭の片隅にいた、だから13才ころ下北に出掛けた際大人チェックをひっそりとしたわけなんです。そこで出会った芝居をやっていそうな男性苗字は確かSUZUKIといったかと思うのですけど、「約束を大人は守れるのか?」なんてテーマでいくつかの質問を投げかけさせて貰ったのです。そのついでといったら何ですが、「約束を守れるんだったらこれこれをして下さい」とお願いしたらSUZUKIさんは気軽にいいよと返事をしてくれた。ずいぶん気軽な返事だったので逆に不安になったくらいでして、その約束はちなみにその他の下北にいた俳優さんたちともしたのですが、2020年4月...残念ながらまだ果たされていない。まあ、「大人なんて」と思いながらも少しの期待はしていたから、ハイレグジーザスなんてあまりにも奇をてらった劇団名をつけた総代に出会ってしまった程度のショックは今のところ感じている。その数年後、15のころは代々木のどこか辺りだったと記憶しているのですけど、権利関係を扱われている場所を訪ねていくつものやり取りをしたり、ですから果たして権利を守り育ていてくれているのか、されていないようならば「やっぱり大人は、、、」なんて折角仲良くなった野球少年に嘘をつかれたようなショックを受けてしまう。だって一生懸命書いた文章が他人に盗まれたらって想像されたことありますか?それは決して、週刊新潮なんかのような寄せ集めの発表なんかではなくって、そもそも一冊の雑誌にすらなっていない言えば主役の存在しない舞台をみせられているようなものではないと自負しているのですから。そもそも、文章ものも書ける人は限られていますから、権利をおかして奪い取ったところで理解る人には理解るでしょう、それはギャルソンの服って、いつの時代でもギャルソンっぽいよねっとそんな風にどこかしらその人が作品の中にはいるようでこれってアイディアにも通じるところで、シーエムひとつとっても、この作品とあの作品はなんか似てるなつまりはアイディア出してる人は同じだなとか、映画にしても松竹は松竹の雰囲気がいつの時代にも感じられちょっとだけいつの時代の作品も古くさかったり、商業広告でも佐藤さんの作品もどこかしらに彼らしさがあったりするし、つまりは僕がプロデューサーとして出している企画アイディアなんかも僕らしさがどこかにあるんでしょう、そんな風ですから、僕が社長としてそしてプロデューサー掛けだしの頃に出逢い製作をお願いした市川の方なんかも、僕の風を感じとって作品を作ってくれていると思うわけで、「うたばん」「ミュージックフェア」のキャステングや「ヘキサゴン」「行列のできる法律相談所」「キングオブコント」「アメトーク」の企画それから「深夜食堂」のドラマ企画に「インターステラー」の映画企画とかこれらはとある方からつまりは同一人物から生れているような、アイディアは今でのブロックチェーンなんてのを使わずとも感じとれて、其れだからこそ余計に権利を大人は当たり前の如く守ってくれるだろうと思っていたのですけど、つまりは、あの頃小さかった僕は大きくなり、未だに「約束を守った大人」に再会するのを楽しみに待ってます。盗まれたアイディアを追跡することをしないで、そう今のところは、きっと今年度いっぱい位までにはなんて。まわしたビデオも一緒にみたいので、これは日本での話。当たり前に国外でも約束はしていてそれも待っている。下北での話を取り上げたついでに書き添えたなら銀座ではABEちゃんに渋谷では洋ちゃんに約束を守れるのか?なんて質問をしたりしたけれどすっかりと忙しくされているからやっぱり約束を守れない大人たちだったんだとこう思えてならない、だからこそ、下北でのやりとりに関してはバッチリと守ってもらわないとななんて願っていて、そうじゃないならアイドルみたく幕を下ろしてくださいなんてまたもや願ったりする。今のところ僕の人生においての願いはこの2つだけで今後は願わないだろうから叶わない願いなんてするもんじゃないもんとひねくれるだろうから。アイドルは沢山排出されるのだから時が来たらいよいよ解散になっていくようでその後の活躍は図らずとも先細っていくからアイドルだったようで其れならばそれ以外の方にどうやったら解散のキューだしができるだろうと考えたならやっぱり約束を守れないと判った瞬間に決まっていて先人のプロデューサーの会社が亡くなった後も事業継続になるのはその先人との約束を継ぐ方が守ってゆけるそうじゃないなら一代年寄りのようにしてあるだろうから。それでも決して引き継げないのはアイディアでそのアイディアが生まれたのはその時代に生きていたからで人が引き付けられるのもそれが時代を生き抜く若者から出たものだからこそアイディアって価値を感じさせるのかって。街にアイディアが溢れているなら栄えその逆はどうなるのだろう。お年寄りのアイディアで溢れている街なんかは年寄りが集い青年のアイディアが溢れているなら青年は好んで集まる、アイディアの地層だなんて聞きなれない言い表しをしてみるとはっきりしない層にいる街はいかにも日本人らしい曖昧さを残すからそこに集まる人達もどっちつかずでいるのかと思えてならない。主役がいないのなら舞台として体をなさない隅から隅までベージュ色で塗りたくられたキャンパスを眺めさせられていたのなら気づけば眺めていた人もベージュ色で塗られてしまうようなことじゃないの。石川県の金沢なんてバスに乗って出掛けたら昔の学校を残した文学館なんてあったりして島根県は安野氏の建物を覗いたら昔の学校の風景を残したりされたのも今を生きる青年の僕らからしたらお年寄りのアイディアだななんて感じてしまうのだからつまりはそういうことでした。劇場でかける芝居もそれならば青年なアイディアものでしたら今の時代に売れるといったことだからアイディアは出た元がわかりやすい。欲しいからといってボツにするアイデア。捨てるごみ箱から拾い上げて創れば失敗作になりそうならないアイデアは誰にも見つからないように隠してある。ツボらないのを作ったならこの程度の作品にしかならない一例は時期を改めて書いてみようと。そういった没なのさえもよくわかっていない人にとって有難がるようで少しばかり潤ってるみたいだけど空巣に入る公務員盗んで誰かに売りつけてそれを副業という具合に「しっかりしてそうな人こそよね。」なんて本質的な切込みにあう。アイデアこそ出もとが分かりやすいものはないようなのだからそこら辺ご用心されたほうがいいでしょう。あの方突然と凄いアイディア出してきた、こんなのってないから100メートルを17秒で駆け抜けていた短距離走者が10秒を切る走りはみせれないしマラソンに出たところ2時間10分を切る走りは絶対に出来ない。まぐれの良いアイディアを連発出来るようにならないし、周りを驚かすアイディアは突如としてみせれない。それならば約束を守れるのか、そのクイズに間違いなく答えて、いよいよ盗まれたアイディアの話に終止符を打とう。盗んだアイディアではなくって約束を守れない大人はいないんだって実証するためにそうしといたんだ約束だから、決して「アイデアは鮮度が命だ」とか八百屋みたいなことをぬかして奪おうとしてはいなかったんだって。約束の期日の到来まで今しばらくあります。「銀のエンゼル」集めているのを思い出したから久しぶりにあのチョコレートスナック菓子を買いにでもいこう。昔当てた銀のエンゼル缶の中にはあの時の記録が詰め込んであるから、あの缶を探しながら丸いチョコレートスナックをお腹いっぱいほうばりながら。約束の期日に関しては、2020年3月のあとがきの話。を参照されて下さい。
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ピーター・ティールのPalantirの特許分析
ペイパル・マフィアとしてフェースブックへ初期に投資したことで有名な
ピーター・ティールのPalantirについて特許分析します。
非上場であったり、CIA傘下のJV、In-Q-Tel※から出資をしていたりしていて秘密主義のイメージが強い企業ですが
特許出願は至って普通でした。(2019年5月末でUS出願600件強)
(何社かと共同で特許権を購入しており、下記自社出願以前にも権利が散見しており全件が自社作成ではないがまずますの件数だと思います。。)
もともと資金が潤沢ということもあり、資金調達タイミングが遅く、シリーズAと同時期に特許出願している。
初出願US2009/0228507 (公開日2009/Sep/10) PALANTIR TECHNOLOGIES, INC.
下記出願US2008/0201339 (公開日2008/Aug/21)
2011年にやっと公表情報として下記リンクのデータベースが見れたので09年に公開された特許情報は有用。
https://tctechcrunch2011.files.wordpress.com/2010/06/heatmap_1.jpg
訴訟も被告原告1件ずつなので少ないですね。
Ant Leap Search LLC (7,617,193) から訴えられ半年で和解(2:14-cv-00123)
カリフォルニア州でAbramowitz et. al.を訴えていますが詳細未分析(4:16cv5857)
ゼロ2ワンという本も書かれたピーター・スティールはスタンフォード大学ロースクールから最高裁判事の助手になろうとしたが失敗し実業界に転身しており、
こんな方々の巣窟が最高裁にいるので、日本の法曹界とはちょっとイメージが違いますね。
この方、トランプ支持者とか、吸血鬼にょうに輸血しているとか色々いわくのある方ですが
間違いなくビジネスの嗅覚があるので、動向は注目です。
ベンチャー村では奨学金プログラム20Under20でイーサリアムのブリテンを見出したことの方が有名ですね!
※In-Q-Tel は1999年設立されたCIA直下のベンチャーキャピタル。$170Mの資金を運用してクラウド検索で有名なClouderaやAPI管理のApigeeなどに投資しています。
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ネタ切れなので、惰性のAirbnbと特許分析
2008年8月に創業し、Y-コンピ出身の最大のユニコーンです。
特許は、こちらも成長を発見する兆しに利用できず。。。
シリーズBの資金調達後の2013年に4件出願し始めるので
時期的にもずいぶん大きくなった後で目利きに利用するには厳しいですね。
US出願件数も出願人・権利者=Airbnbで調べて50件程度しかないため
この点でも特許による解析には不適だと思います。
なお、デザインがキレイなので意匠比率が1/5と他社より多いのが特記事項です。
始まりの物語とかはNewsPicksに面白い記事が載っていましたが
著作権の関係でそちらを見て頂くとして
訴訟履歴は被告のみ、余り聞いたことのない企業やNPEが主体のようです。
提訴日 | 事件番号 | 裁判所名 | 事件名 | 対象特許 | 原告 |
2018/8/16 | デラウェア | 1:18cv1256 | Guyzar LLC v. Airbnb, Inc. | 5,845,070 | Guyzar LLC |
2018/1/8 | カリフォルニア北部 | 5:18cv149 | PersonalWeb Technologies LLC et al v. Airbnb, Inc. | 5,978,791 6,928,442 7,802,310 7,945,544 8,099,420 |
Level 3 Communications, LLC PersonalWeb Technologies, LLC |
2016/5/27 | カリフォルニア中央 | 2:16cv3729 | EveryMD.com LLC v. Airbnb, Inc. | 8,499,047 8,504,631 |
EveryMD.com LLC |
2015/11/30 | テキサス東部 | 6:15cv1082 | Encoditech LLC v. AirBNB, Inc. | 6,321,095 | Encoditech LLC |
2015/10/30 | テキサス東部 | 2:15cv1700 | Global Equity Management (SA) Pty. Ltd. v. AirBNB, Inc. | 6,690,400 7,356,677 |
Global Equity Management (SA) Pty. Ltd. |
2015/3/16 | テキサス東部 | 2:15cv384 | CYVA Research Holdings, LLC v. AirBNB, Inc. | 8,195,569 | CYVA Research Holdings, LLC |
2014/6/16 | デラウェア | 1:14cv764 | Rbidr Llc V. Airbnb Inc. | 8,165,917 | RBIDR LLC |
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Philipsについて以前検討していたのですが、日経ビジネスで似たような記事を見たので
漁って再掲します。
昔、大学院で三品和広教授からいわれた、会社は何を生業にするかで業績が決まる。
転地を繰り返しながら生き残っていくのが会社の寿命を延ばすやり方という話についてフィリップス(Philips)を例にとり考えていく。
フィリップスは1891年に炭素フィラメントの量産化を成功させたことから始まったKoninklijke Philips N.V. 、英文正式表記:Royal Philips社。
1953年には松下電器産業(現 パナソニック)との合弁で松下電子工業を作ったことでも日本におなじみの合弁会社であり、関連会社の作るのが上手い会社と思われている。
この会社の転地の活動が凄いとよく聞くが、いまいち日本人には馴染みが無いので調べてみました。
日本の総合電機メーカーのようなコングロマリットだった企業がいかにしてヘルスケア企業に脱皮したかが良く分かりました。
まずは全世界の出願動向を出願人がPhilipsとある出願から時系列で作ってみました。
抽出されるのはPhilipsと共同出願したものまたは、会社名にPhilipsが入っているものになります。
ここで単純化するためPhilips単体と後で検討する転地に関わる関連企業の出願件数を示します。
なお関連企業がPhilipsとの関係以外で出した出願は今回は除外しているため実際の出願件数とは異なります。
関連企業の出願がパタッと消える2006年の間に大きな判断を行ったことが分かると思います。
参考とする資料は2004年のAnnual Reportと
2016年のAnnual Reportとを比較しながら考える。
第1章 2004年断面の事業ポートフォリオ
半導体と液晶の売却
断りが無い限り第1章の内容は2004年のAnnual Report から抜き出している。
https://www.philips.com/a-w/about/investor/home.html
Philipsの売上高がEUR 30,319 million、営業利益EUR 1,607 million、純利益はEUR 2,836 millionを母集団として各事業のポートフォリオを比較していく。
|
sales |
income (loss) |
Medical Systems |
5,884 |
34 |
DAP |
2,044 |
323 |
Consumer Electronics |
9,919 |
361 |
Lighting |
4,526 |
591 |
Semiconductors |
5,464 |
450 |
Other |
2,482 |
366 |
Unallocated |
- |
-518 |
Total |
30,319 |
1,607 |
※名称の概要
Medical Systems: Supplier of Imaging Systems, Ultrasound & Monitoring systems, Healthcare Informatics and Customer Services.
得意な画像を使った検出装置というところか
DAP :Domestic Appliances and Personal Care (のちのヘルスケア), Markets a wide range of products in the areas of Shaving & Beauty, Domestic Appliances, Health & Wellness and Oral Healthcare.
フィリップスと言えば回転する歯ブラシが有名ですね。
Consumer Electronics (CE), CE: Provider of Connected Displays, Entertainment Solutions, Peripherals & Accessories, Home Networks, and Optical Licenses.
Lighting: Consists of the following lines of business – Lamps, Luminaires, Lighting Electronics, Automotive, Special Lighting & UHP and Lumileds.
2004年現在の生業を人ベースでみると、
一番多いのが照明事業、続き半導体、メディカル、消費者家電と続く。
これに対して2004年時点で注力している分野を研究開発費をかけている分野で簡単に代替すると、先ほどの雇用の大きい順に
照明事業が照明装置19%
半導体が回路23%
メディカル装置がヘルスケア 17%
消費者家電が装置&ソフトの13%
関連会社と行っている液晶テレビ事業がイメージ技術19%
とほぼ同義に判断出来るだろう。
このころ、会社としてはテレビと半導体と照明とメディカル・その他のコングロマリットのイメージだと思う。
あと孝行息子が多くて
LG.Philips Displays(LGと両方44.6%の株式保有するTFT-LCDパネル製造会社)、LG.PhilipsLCD(LGとの対等ベンチャーでCRTs製造会社)というテレビ事業の関連合弁会社を持ち
Philips’ 50% share in the LCD joint venture resulted in a contribution to net income of EUR 382 million.
とあり、ともかく稼いでいるようだ。
同じく半導体では
TSMC(19%保有)があり
“The contribution to Philips’ net income included a gain on the sale of shares amounting to EUR 695 million.”とある。
後ですべて手放すので選択と集中という意味で興味深い半導体事業の関連会社を見るため、ちょっと長いが抜粋すると
“Semiconductors has significant investments in wafer-fabrication ventures: approximately 48% in Systems on Sillicon Manufacturing Company (SSMC) and an additional 6% via Taiwan Semiconductor Manufacturing Company Limited (TSMC), approximately 19% in TSMC, approximately 37% in ASMC and approximately 60% in Jilin, China. In addition, Semiconductors has a 31% share in the aforementioned plant in Crolles, France. The division currently has 20 manufacturing facilities throughout the world, located in Europe, the United States and Asia”
とこのように当時の半導体業界をみている。
このように関連子会社としてはSSMC,TSMC,ASMCがあり、確固たる地位を築いていることが分かる。
にもかかわらず2006年9月29日に20%弱の株式を保有したうえでKohlberg Kravis Robert & Co. (KKR)へ売却しNXP Semiconductorsとなる
NXPは半導体露光装置(ステッパー、フォトリソグラフィ装置)を販売する世界最大の会社になる。
このようにコングロマリットだったフィリップからスピンアウトした
LGの液晶事業も
NXP、TSMCの半導体事業も
分割後も立派に独り立ちしており
というか、十二分な活躍ですからこの経営判断は良かったと思います。
その他大きな関連会社としてAtos Originがあったが、
“On December 10, 2004 Philips sold a total of 11 million shares in Atos Origin for an amount of EUR 552 million”
と売却している。
これら一連の売却によりIPCがG02Fの液晶系の出願はガクンと下がっている。
ヘルスケアに関わる分類は多岐に渡るため2011年以降のIPC分析では転地が上手く表現できていない。
2章 2011年からのフランス・フォン・ホーテンCEOの時代
テレビ、音響、そして照明の売却
フィリップスHP Q1 2019 presentationより
全体像を俯瞰するとテレビ、音響、そして照明の売却し完全にヘルスケア企業になったことが分かる
具体的には
2012年にTPVテクノロジーと合弁会社を作り、テレビ事業の持ち株を売却することでスリム化
音響事業はギブソンブランズ(米)に売却。
2014年時点で14%あったテレビ・音響事業を売却し2016年時点は下記
2016年の事業ポートフォリオ
|
sales |
income (loss) |
Personal Health |
7,099 |
953 |
Diagnosis& Treatment |
6,686 |
546 |
Connected Care & |
3,158 |
275 |
HealthTech Other |
478 |
-129 |
Lighting |
7,094 |
432 |
Legacy Items |
1 |
-195 |
Philips Group |
24,516 |
1,882 |
このアニュアルレポートの絵を見ても、ヘルスケア特化しつつ、2本柱の照明もあるように記載されている。
実際白熱電球からLEDに移行しつつある照明事業は当時世界No1だったのにスピンアウトさせて上場。7.5億ユーロをIPOで得ている。※
この豊富な資金をM&Aに使って20社近くを買収している。
これによりヘルスケアGrは電動シェーバー、電動歯ブラシ、CTなどで高シェア、日経ビジネスによると「製品の6割以上が世界シェア1位か2位の高い競争力を誇る」日経ビジネス5月27日号33ページより
フィリップスHP Q1 2019 presentationより
※2016/12/13 - オランダの家電大手ロイヤル・フィリップスは12日、発光ダイオード(LED)部品および自動車照明機器を手掛ける子会社ルミレッズ(Lumileds)の株式80.1%を、米投資会社アポロ・グローバル・マネジメントに15億ドルで売却することで合意
https://europe.nna.jp/news/show/1546740
2004年時点で5本柱だったコングロマリット企業がヘルスケア専業メーカーになり稼ぎまくっている姿が映し出せたと思います。 ポートフォリオは再掲すると下記になります。
照明事業が照明装置19% ⇒スピンアウトして独立
半導体が回路23% ⇒NXP(クアルコムの違約金により破談になった企業)
メディカル装置がヘルスケア 17%
消費者家電が装置&ソフトの13% ⇒音響メーカー他に売却
関連会社と行っている液晶テレビ事業がイメージ技術19%⇒LGの液晶
売却などスピンアウトした所は現在もトップを張る地位にいるので
早め早めのフィリップスの対応はやはり間違いではなかったと理解出来ました。
参考資料:フィリップスのHP アニュアルレポート 2019 1Q
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特許訴訟ばっかりやっていると
特許出願する際の粗が気になります。
特に摘発しようと思うとクレームのInput/Outputがしっかりしていないと
訴状を書けないということが発生しますので、時代変遷を捉えて将来を見据えた検討をしてみたいと思います。
ここではソフトに関係する業界に絞って検討してみます。
特許権20年の存続期間を考えた今後の出願の足しにでもなれば幸いです。
【Input】
その昔、スイッチやボタンを操作することでON/OFFに近い操作を行っていました。
その後、キーボードからタッチパネル、音声認識に変化し複雑な入力が出来るようになっています。
今では、単純に入力を求めるのではなくIoTで外部環境自体が情報を取ってくるようになっています。
今後、その情報を継続的に取得することで、わずかな予備動作から将来の動作を予測し入力とします。
例えば、スマホの位置情報を利用し、月金朝7時に出勤し20時退社しそのまま家に直帰する人は
購入履歴と組み合わされてスコアリングすると「まじめな人」という情報をGAFAを例とする企業に個人情報を持たれています。
ここで、GPSと監視カメラを駆使して予備動作を確認すると、過去の動作同様といった履歴や
他のまじめな方の動作との類似判断から次の動作は予測可能になっていきます。
AmazonGoで購入する一連の動作を観察しておくのが現在顕在化している一つの例です。
また、DiDi・Uberやタクシー空送時、パトロールする警官の配置など、現在の時刻、温度・湿度などがInputになっているようです。
【入出力変換部】
特許で取得する特徴部分も
過去の機械仕掛けから
現在の電子回路での作りこみから
AIなどどうやってこうなるのかブラックボックス化したプログラムになっています。
将来的には、シンギュラリティが発生してAIがAIを作ると言った事も出来そうですが
その際、だれが発明者になるのか?ブラックボックスなので特徴部の特定が出来ない。
などなど問題が発生するため弁理士会はじめ検討が進められています。
【Output】
過去から現在まで、出力と言えば、てこの原理で出力を増幅するなど物理的なものが主流です。
現在ではそれに加えソフトで情報を伝達する方法が一般的になり(例えばグーグル検索など)、
個別情報をスマホやパソコンの画面サイズに限定して表示。
または個別的な情報でなければテレビやラジオのように周囲に垂れ流す形で提供しています。
将来的にXR(AR,VR,SR,MR)で拡張現実にすることが出力になると思います。※
イメージとしては魔術を使うようなもの。まさにファンタジーの世界です。
わたしが「なろう」の小説を読んでいるのも将来を見越してということで
娯楽ではない、娯楽ではないと言い訳を言ってます。
現代の魔術師として有名な落合陽一のベンチャーでやっているようなリアルワールドに直接表示を行う方法など
ここでパラダイムシフトが起これば
スマホの次の10年を張れるのかもしれない。
デスクトップパソコン⇒ノートパソコン⇒スマホ⇒眼鏡?
※xRの概要
VR(仮想現実:Virtual Reality:バーチャルリアリティ)は、「仮想の世界を現実のように体験できる技術」
例:PlayStation VR(PSVR)、Oculus Rift
AR(拡張現実:Augmented Reality:オーグメンテッドリアリティ)は、「現実の世界に仮想の世界を重ねて体験できる技術」
例:Pokémon GO(ポケモンGO)
MR(複合現実:Mixed Reality:ミックスドリアリティ)は、「コンピューター上の仮想の世界と現実の世界を密接に融合させる技術」
例:Microsoft HoloLens
SR(代替現実:Substitutional Reality:sa:サブストゥショナルリアリティ)は、「仮想世界を現実の世界に置き換えて認識させてしまう技術」
例:現在の360°映像から過去の360°映像にすり替えること
XR(X Reality:クロス・リアリティ)は、こうした「多様な新しい現実」を総称し、新しい現実体験をまとめて表現できるもの
どうでしょうか?将来的に摘発する際、こんなところが入出力として
実際に行われることが予想されます。
すると、現在出している出願が権利化され半分権利期間が過ぎたとき
構成要素と齟齬が発生していませんか?
今でも開発されている内容でもあり均等に頼るのも
特許技術者としては避けたいですよね。
明細書の実施例に一文書くだけでも随分変わると思いますので是非
頭の片隅にでも置いておいてください。
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続続報 グリーがSupercellのクラクラをまた訴えた
またか?!ということで、一昨日2019年5月27日グリーがまたSupercellを訴えました。
GREE, INC. v. SUPERCELL OY 2:19-cv-00200
対象特許はUS10,300,385 登録日はMay 28, 2019
PCT/JP2014/075673を基礎出願とする「9597594」※の一部継続出願CIPしたファミリー特許です。
5ページに渡る従来技術を引っ提げ昨年8月出願し全36ページの訴訟対応した特許のようです。
※当該US9597594特許はpgr2018-00008で2017/Nov/7に無効化を提起されています。
PTABは2019/Jan/2に判断FWDを行い一部特許を無効としていますが現在も継続中です。
“the Board’s determination that claims that claims 2–7 and 9 have not been shown to be unpatentable under 35 U.S.C. § 101“
<これまでの流れ>
自分でも分からなくなってきたので上記図をもとにUS訴訟を原告・日時・現状で整理すると、
Supercellが2017年9月に訴訟を提起して現在CAFC
グリーが上記訴訟が一段落した2019年2月に3件訴訟を提起した。2019.05.20 Monday
Supercellは2019年5月に上記3件訴訟の一部3特許に対し不存在確認訴訟を提起した。
グリーは同月に当該月に登録された3特許で2件提訴した。1件はBrawl Starsがイ号で無視し、残りは 2019.05.21 Tuesday
昨日、上記と同じく出来立てほやほやの特許で本ブログの内容により提起した。
これと併行してSupercellは無効化を18件提起(グリーはちなみに訴えられた2件のみIPR)2019.05.17 Friday
<訴訟の内容>
今回も訴状提出の日付より登録日の方が後です。
“Computer control method, control program and computer” which duly and legally issued at 12:00 a.m. Eastern Daylight Time on May 28, 2019.
こうなると、現在継続中の中間がどうなっているかを見れば
訴訟経済を予測できそうですね。
イ号は今回もClash of Clans のレイアウト設定方法
first player chooses to copy a layout representing types and positions of game contents from the different player
とあり、他人のレイアウト設定をコピーするために一度訪れ、コピペする方法を訴えています(私が辞めた後にアップグレードされた機能ですね。)
<所感>
これだけ短期間に同じような特許を訴えられると
裁判所では(面倒くさいので?)併合手続きを行うと思います。結局1つの訴訟になってしまうと、もったいないですね。
個人的な印象としては少し前のめり過ぎだと思うので、束ねれるものは束ねて訴訟を行った方が
費用・印象共に良くなると思います。
または修正訴状の形で対象特許を追加する方がリーズナブルでは?
PGRされまくっているので焦るのも理解できますが、頭に血が上るとろくなことが無いように思え自省しています。
まあ深い考えがあると思いますし、これこそ要らぬお節介でした。自省します。
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