横浜美術館で「ドガ展」が始まったのにあわせての今回の番組。
ゲストの評論家、三浦雅士さんの感情高ぶったコメントがよかった。(笑)
ピカソやマチスみたいに強烈な印象がないドガだけど
一般受けしそうなルノアールなんかよりは、
実はドガの絵の方が、より嫌いな人がいないんじゃないかと思う。
いや、一般人としてみたら、まずマネ、モネ、ゴヤ…とかって何故、二文字の画家ばかりで
ドガの絵ってどんなんだっけ!? って感じかも。
ほらほらバレエの絵をいっぱい描いた人ですよ。
ところが絵ばかりではなく、彫刻も多数残していたとかで、やはり芸術家には謎が一杯なのだ。
それにバレエの絵を多く描くようになったのは、目が悪くなったので戸外で絵が描けなくなったからなんだって。知らなかった。
もともと祖父が銀行をたちあげた大金持ちに育ったらしい…これは芸術家にはよくあるパターン。
のらりくらりと夢みて子供時代を過ごすと芸儒家になれるのだ。
さてさて
番組でも筆頭にとりあげられている
「エトワール」
グーグルで「ドガの傑作」と検索したら、
やっぱりこの絵がいっぱい出て来る。
このバレリーナの軽やかさは
誰もが心地よく感じるだろうなあ〜
でも、それだけじゃないんだと。
背後に男性の影が描かれているのが
当時のバレエ界の裏側を暗示しているのだとか。
私が気になるのは
画面の左下が、ものすご〜くあいてる事。
このバレリーナの頭が
中途半端に背景と重なってること。
それから番組に登場したワシントンのナショナルギャラリーにあるとされている「14歳の小さな踊り子」という彫刻ですが、
それを私はニューヨークのメトロポリタン美術館で見た覚えがあると思ってアルバムをめくってみたら、写真が出て来ました。20年前の事ですが。
「14歳の小さな踊り子」
この写真が20年前に私が
N.Yのメトロポリタン美術館で撮った写真→
これ「14歳の小さな踊り子」だよね?
N.Yにあった彫刻がワシントンに行ってもたいした事じゃないんだろうけど、
私としては、その経緯、こうして20年ぶりに再会したドラマにもちょっと興奮しちゃうんだよねぇ〜
…「ドガ展」に行かないと「再会」とは言わないか。