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「源三郎召捕り」
「江の頭源右衛門」
「源三郎切腹」
古市の三回目、今日は一応主役の福岡貢の父親青江源三郎がメインの三席。少しだけコロナウィルスなんかの話をして本編。
海賊の源右衛門&天草五郎との「捕まえた!」「逃げた!」の捕物の場面が多く、鬼平を読んでるような印象あるなと思ったけど逆だよね、講釈があっての時代小説だ。全体的に頭のおかしい人かクズしか出て来ないし、途中珍しく結構具体的に女性がえげつない目に合う描写があったりとなかなかの内容だったけど、話の筋立てが面白く、梅湯さんが本当に上手にまとめているから90分という長丁場も話に引き込まれて結構あっという間。
本人は久しぶりに読む話を三席一気は憂鬱とおっしゃっていたけど、聞いている方としては構成の良さと、梅湯さんの落ち着いた口調と相まってとっても楽しいので続けて欲しい。そもそもこういった読むのにも労のいる連続ものをいくつも勉強している梅湯さんは勉強家ですごいと思う。
次回は4月1日(水)の夜予定。古市も最終回、主人公の貢がやっとメインに。
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いちか「三方ケ原(内藤の物見)」
梅湯「谷風情け相撲」
あおい「出世の笛」
春陽「小政の生い立ち」
貞山「出世纏」
〜仲入り〜
織音「石田梅岩」
春水「五条の橋」
琴梅「小松菜の由来」
初席とはいえ落ち着いた雰囲気の客席、そりゃ元旦は家の用事とかあって出かけられない方も多いよね。貞山先生、最後に「出世纏」とおっしゃったけど「田沼騒動」の最初の所だ。何年か前に貞水先生が湯島で読んでくださったのを思い出した。「田沼悪い奴!」というより三代に渡って出世をしたおめでたい話という雰囲気。背筋正しく丁寧に読んでいかれる様は本当にカッコいい。
春水先生の良いも悪いもあの天然のマイペース感すごい。正直そんな好きなタイプではないのだけど(暗い話を高座にかけることが多いから)、今日は五条の橋のあの言葉使いに先生の声がなんだか心地良くてうとうとしてしまった。琴梅先生は内容的には小松菜の由来に入るまでか、小松菜の由来だけの方がすっきりしてた感じがする。 初席らしくおめでたい系の話が多かった。
終わって外に出ると皆様がご自分の御贔屓さんに挨拶していたり、御贔屓さんはお目当てさんにお年玉を渡したりと、初席ならではの光景。
でだ。今の講談界に対しては色々思うところがあるというのもあって、今年は演芸に関しては「見た人に関しては正直な感想を書く」という形にしようかなと少し考えたのだけど、やっぱりちょっと違うかなあとも。このブログは基本的に楽しかった気持ちを共有したいというのがあるので、綺麗事かもしれないけど基本的にはここには楽しかったことだけを書くようにしようってこれを書いていて思い直した。何か書くならそれは別の専用のブログで書こうと。
ということで今年もよろしくお願いします。
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凌天「三方ケ原軍記」
すず「岩崎弥太郎〜生い立ち」
琴嶺「赤穂義士銘銘々伝〜赤垣源蔵徳利の別れ」
凌鶴「金栗四三」
琴柳「笹野権三郎〜海賊退治」
〜お仲入り〜
貞友「名医と名優」
鶴瑛「猩猩」
貞水「細川茶碗屋敷」
すずさんの「青い毛皮の女」のまくらがとっても良かった。日常の一コマなんだけど、面白くてちゃんとオチがついた上に本編へつながっていくのすごい。琴嶺先生の赤垣は繰り返しになる部分の片方をカットしてる部分が何箇所かあって、それのせいで話全体がシンプルになっていて自分的にはとても聞きやすかった。
もしかしたら初めて聞く人だと若干わかりづらいかもしれないけど、でも基本的にはちゃんと説明されているからきちんと聞いていればわかると思う。とても好み。琴嶺先生も源蔵の言付けを竹が二回聞く版だった。今までずっと一回しか言わない人ばかりにあたっていたのにここにきて急に二回聞く版をよく聞く、不思議なめぐり合わせ。
琴柳先生はいつもより笑いに持っていくような引きごと多めなのは、この初席のちょっと浮いた客席に合わせてかな。相変わらず凛々しくて古風な高座姿のなんと素敵なことよ。貞友先生にこの話合ってる、楽しく聞ける。鶴瑛先生は筋は面白いけどネタ下しに近かったようでかなりばたばたと散漫な感じ、っていうか初席でネタ下しって鶴瑛先生らしい。
最後は貞水先生。落語でおなじみになりすぎてるけど本来は講釈の話。今日のを聞くといかにも講釈らしい筋立てで、かつ難しい話だなってわかる。貞水先生が最後に「お耳古い〜」って言葉で締めるのだけど、あの「お耳古い」っていう言い方がいい。今年もお元気で色んな話を聞かせて欲しい。
沢山聞いて心地良い疲れ。
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貞奈「三方ケ原軍記」
貞鏡「扇の的」
琴柑「村越茂助 左七文字の由来」
鶴遊「正直車夫」(しりとりと東京オリンピックも)
琴星「長谷川等伯」
〜お仲入り〜
一邑「山葉寅楠オルガンを直す」
すみれ「仙台の鬼夫婦」
貞花「寛永三馬術 芸くらべ」
前にも公演があったせいで客入れが遅れた上に人が多くて12時前になってもまだ全体が落ち着かない。その中で三方ケ原を読みながら懸命に客裁きをしていた貞奈さんを見て「成長してる」と思う。必然的に貞鏡さんも時間短め。 琴柑さんは茂助が字を書いている場面で「なんでこの話をえらんじゃったんだろう」と、確かに。でもいい感じに客席を暖めてた。
鶴遊先生は初席恒例のおめでたいしりとりと東京オリンピックからの正直車夫。ちょっと後半かけ足気味だったけどよかったな。 琴星先生は今話題になっている等伯の話もってるわ〜ってことで。琴星先生らしい等伯で楽しかった。
貞花先生はトリにも関わらずお行儀の悪いオッサン達がうろうろしていて、聞いているこっちが申し訳ない気持ちになった。今日みたいな雰囲気だと三人が芸比べをしたところで終わった方がおさまりがいいかなという印象。とはいえ先生がトリだと締まる感じある。
お客さんは満員御礼で万々歳だけど、マナーの悪い人が多くて、しかもそれがほとんど60を超えていよう男性ばかりで少し複雑な気持ち。初席は普段あまり来ない人もいらしてるから慣れてなくて仕方がないかなと思いつつもでもなあと。難しい。 先生達に気持ちよく読んで欲しいし、こちらも周りに煩わされずいい心地で聞きたい。
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伊織「三方ケ原軍記〜五色備え」
貞弥「間違いの婚礼」
一乃「塩原多助」
貞橘「鉢の木」
琴調「浜野矩随」
〜お仲入り〜
一凛「岡本太郎物語」
香織「五郎政宗孝子伝」
琴桜「立花宗茂と?千代」
今日が仕事始めの所も多いからさすがに開演前に並ぶ人も三分の一位。でも始まってみればほどほどの埋まり具合。伊織さん最近にしては珍しく詰まってしまい頭から読み直す。覚えてないわけではないのフッと飛んでしまったんだろうな。随分声がはっきり出るようになった気がする。勇ましい三方ケ原ですごくいい。
一乃さん、なぜか座りながらも上下してる、足でも痛かったのかな。真打昇進もすぐそこだ。そう、一乃さんは出番のない前三日も手伝いに来てた、えらい。 貞橘先生、最初は今日おろしたての着物の事から、今の着物事情についてわかりやすく。そして2019年初高座は何かなと思ったら「鉢の木」!それでもう、よっしゃ!ってなった。黒紋付で姿勢正しく、いい声で綺麗な言葉を朗々と謡い調子で読んで、とってもカッコ良かった。
琴調先生は「浜野矩随」、初席でこの読み物はちょっと意外な感じ。この話は矩随がいきなり名人級に上手くなるのがどうも腑に落ちない。講談では「出来すぎ」な話は沢山あってそれがいいと思う部分もあるのに、なぜかこれだけは無理があるだろって思ってしまう。そう思う話なのに聞きいってしまうのは琴調先生だからだ。
香織先生、初席なんだし何もこんな暗い話を選ばなくても感。琴桜先生はクソ男とか駄目男がでてくる話をよく高座にかけているような気がするなって、ふと。 今日はもう貞橘先生の鉢の木が聞けて万々歳ってことで。
*失礼すぎる男性客達がいたのだけど、そのことはまた別枠で書きたい。
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凌天「一心太助」
琴柑「曽我物語〜序開き」
〜お仲入り〜
こなぎ「奴の小万」
琴柑「紀伊国屋文左衛門」
10月に宝井琴鶴を襲名して真打に昇進することが内定しているので、きんかんよみも後何回出来るかなというところ。予約少なめとのことだったけど蓋を開けてみればほぼ満席、琴柑さんの集客力さすが。
一席目に曽我物語。ご自分が史跡を訪ねた時の事や、主要登場人物の人間関係などを丁寧に説明してから本編に。曽我物語傑作選みたいに書いてあったからどこを読むのかなと思っていたけど今日は序開きの所。傑作選とはいえ時系列が行ったり来たりしたらわかりづらいのでそりゃ頭からだよね。
登場人物の名前が似てるからわけがわからなくなりがちだけど、それはそれで別にいいのかもと。例えば今日の話なら最後に、まだ5歳の一万が「早く父上の仇を討ちとうございます!」って宣言して皆がもらい泣きの場面だけでもわかればそれでいいのではないかなってなんとなく。ここはいい場面だ、お芝居や映画にしたくなる。まくらと本編で小一時間あったけど楽しく聞けた。
ゲストはこなぎさん。琴柑さんとの思い出話から奴の小万。こなぎさんは声とか「ザ・女子」だけど、全体的にガツガツしてないから可愛いなあって素直に聞ける。
後席はまくらもふらずすぐに話に。かなり短めだったけれど前席のボリュームを考えるとこの長さでちょうどいい。サラッとシンプルにでもカチッと読んでた。 「曽我物語」とか今のご時世だと馴染みが薄いし、話自体も一回聞いてすぐわかるという感じでもないけども講談的には大事な話なわけで。安易に笑いを取りにいったりウケを狙いにいく訳でなく、こういう難しい話もちゃんと勉強しているところが琴柑さんいいなって思う部分だ。10年20年さらにもっと先に、お若い時に勉強したことがきっと生きてくるんだろうなって。
終演後は新年初の独演会とあって、皆が琴柑さんに挨拶してた。いい光景。 次回は3/21(木)春分の日。
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