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仮に中国が言論や出版の自由を認めるようになったとしても、「中華では存在すると思うものは実在する」(古田博司著『新しい神の国』)ので、中国人による中国の忠実な描写と言うのは今後も出てこないと思われる。 しかし幸いなるかな、溥儀の帝師のひとりがイギリス人だったため、当時の紫禁城内の様子はつぶさに知る機会が得られたわけである。本書は、著者が帝師を務めた1919〜1925年が激動の時代だったからと言うだけでなく、「現実的な西欧文明」(前掲書)に属する人による、数少ない中国宮廷内からの描写と言う点で価値があ...
文芸春秋系の雑誌で、この書物の完全版の存在と、岩波書店の発行しているこの本が、肝心なところがカットされており、「改竄」とも言うべきことをしていることを知り、すぐ入手した。 この本が証拠に出ていたら、東京裁判の結果は変わったかとまではいえないでしょうが、少なくとも当時から、公にされていたとしたら、日本人は、その後強いられてきたように、何かというと悪い国民、アジアに迷惑をかけた国民、謝罪ばかりしている国民・・・とはならなかったことは確かでしょう。 岩波書店が肝心な部分をカットしたのは、そこ...
岩波文庫本は読みましたが、渡部氏の指摘があってこの完訳本が出るまでは、こまかい事情は知りませんでした。岡田英弘さんの本でも指摘されていますが、「清」というのは女真族の部族長が、モンゴルなんかと手を組んで倒して出来た、一種の「同君連合」政体で、中国=明に対しては、清朝という名を立てた皇帝で君臨したが、モンゴルや東トルキスタンやチベットには、ハーンとして君臨統治した由。清は中国ではない。
清朝を倒した中華民国と内戦で勝った中華人民共和国は、清朝の領土を継承したということなのですが、満州人にとっ...
清朝末期から満州国成立までの溥儀の動向や歴史的背景を知る貴重な歴史資料だと思います。引退したはずの西太后がどうして光緒帝をあのように抑えることができたのか、清室優待条件がどのような経緯で成立したのか、辛亥革命後もどうして溥儀が帝号を保持できたのか、どうして革命後すぐに溥儀は満州へ戻らなかったのか、などなど、一般の歴史書には書かれていない事柄が、いろいろと書かれています。一度読んだだけでは、読み過ごしてしまいますが、じっくりと読み直してみると新しい発見がたくさんありました。
イギリスの学...
誤訳が多いとか、原書を読んだほうが良いという意見も有りますが、一般の人々には、対処の仕様が無いのです。岩波のメディアとしての責務を捨てた
「紫禁城の黄昏」より、資料、紀行記録としての価値はこちらの方が大変優れていますし、我々の知的好奇心の探究にも十分答えてくれ、皆さんの蔵書に加えうる、貴重な2冊に間違い無いと思います。
ただ少し高価なのが残念!