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JUGEMテーマ:忘れられない言葉 飲食店に新人の女の子が入った。 彼女は一生懸命だった。 しかし、それが空回りすることもある。 何かと混同してしまったのだろうか、彼女はよく 『異物混入』を『異物挿入』 と言い間違えた。 いったい何と混同したのだろうか。 それはわからない。 しかし、それもまた良し。 もういっそ、それでお願いしたい。 その子のことは、もうあまり覚えてはいないが その時感じた妙な興奮だけが、今も記憶に焼き付いている。
らふすけっち | 2015.12.11 Fri 04:55
JUGEMテーマ:忘れられない言葉 男は名刺を差し出すと、爽やかに言い放った。 「ティッシュ、必要だったら連絡して」 なるほど、ティッシュ配りから始まる恋があってもおかしくはない。 あるかボケ。
らふすけっち | 2015.11.23 Mon 03:34
JUGEMテーマ:忘れられない言葉 会社の飲み会に参加する私に向かって、妻が言った。 「締め忘れないでね」 はて、玄関の鍵のことだろうか。 などと考えていると、妻が言葉を続けた。 「財布の紐と堪忍袋の緒よ」 なるほど。 確かに、私は酒が入ると気が大きくなる節がある。 酔った勢いで大型テレビを買った時、妻の怒りは烈火を越えてプラズマだった。 堪忍袋の緒を締める、という言葉は聞き慣れないが 言わんとすることはわかった。 以前、酔った勢いで上司に暴言を吐いたことがある。 元々同...
らふすけっち | 2015.11.17 Tue 16:26
JUGEMテーマ:忘れられない言葉 初めて訪れた彼女の部屋。 とてもシンプルだった。 置かれた家具も、置かれた関係も。 普段見せない、シンプルな姿の彼女と迎えた朝。 朝食の香りの向こうから、彼女が言った。 「クリープでいい?」 私は答える。 「うん」 答えはいつだってシンプルだ。 私はお湯で溶かしたクリープを、黙ってすすった。
らふすけっち | 2015.11.15 Sun 18:43
JUGEMテーマ:忘れられない言葉 会う度に 「調子はどうや?」 と声をかけてくれる人がいた。 私は無難に 「普通です」 と答えていた。 するとその人は 「そうやな。普通が一番やな。ええことも悪いこともそんないらん。普通が一番なんやで」 と言い、カラカラと笑った。 しばらくして、その人は亡くなった。 もうずいぶん前から、普通ではなかったらしい。 「普通が一番やな」 その人の言葉は、今でも脳裏に焼き付いている。
らふすけっち | 2015.11.15 Sun 17:54
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