イタリアの画家 グイド・レーニ(1575-1642)による『聖セバスチャンの殉教』は、日本の思想家 三島由紀夫(1925-1970)の生涯を貫くモチーフであった。三島由紀夫は、グイド・レーニの『聖セバスチャンの殉教』と全く同じ構図の写真を残した。即ち、木の前で両手を頭上に縛り上げられた半裸体に三本の矢が突き刺さりながらも、天にいるイエス・キリストを想い仰ぐ聖セバスチャン(※)に扮した三島由紀夫の写真である。撮影は、篠山紀信が行い、澁澤龍彦責任編集『血と薔薇』創刊号(1968年)の『聖セバスチャンの殉教』として公表された。三島由紀夫が自決する二年前のことである。ピリピ2:13『神は、みこころのままに、あなたがたのうちに働いて志を立てさせ、事を行なわせてくださるのです。』の聖句のごとく、三島由紀夫は、聖霊に突き動かされ日本国家(国民)のために殉死した感ずる。 ( ブログ・テーマ「正しい回心」に連載した『クリスチャンの正しい回心のための聖書義解』の一部抜粋 )
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