映画の感想をどうぞ。 犯罪者の家族を保護するという一般には知られていない警察の役割に注目した「踊る大捜査線」シリーズの脚本家・君塚良一が、10年越しの企画を完成させたシビアな社会派ドラマである。 手持ちカメラとロケ撮影をメインにしたセミ・ドキュメンタリー撮影によって、少年犯罪、家族の崩壊、表層しか追わないマスコミ、歯止めのかからないネットの暴走など現代社会の残酷ですさんだ部分がリアルに描かれる。 逃避行を強いられた志田未来演じる少女の不信に満ちた真っ直ぐなまなざしを受け止める刑事役の佐藤浩市と松田龍平の抑制の利いた演技と独特の存在感が素晴らしい。 第32回モントリオール世界映画祭最優秀脚本賞受賞作品。
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