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H.U.G.総合ディレクター 増田セバスチャン インタービュー

Vol.0 H.U.G. 総合ディレクター 増田セバスチャン インタービュー

H.U.G.の総合ディレクター増田セバスチャン。 原宿で6%DOKIDOKIという カリスマ的ショップの経営者である傍ら、様々な表現の世界に挑戦するマルチクリエーター。その彼が今回のイベントを仕掛けた理由とは?

「次世代がやばい!」

立ち上がった6人のトップクリエイターたち

JUGEMスタッフ - まずはH.U.G.というイベントについてお聞きしたいのですが、そもそも何がきっかけとなって始まったイベントなのでしょう?

増田セバスチャン - 増田セバスチャン - H.U.G.は僕を含め、それぞれ活躍している分野の違う6人のクリエイターが原宿から、 若者へのメッセージを発信するために企画されたイベントです。もともとは原宿の有名なイベント会場であるクエストホールさんから、 何か原宿を盛り上げるイベントをやって欲しいとのお話を頂いて企画したイベントなんですが、実は僕自身、10年間原宿でショップをやりながら、 今の若者に伝えたいメッセージをずっと温めていて、それを伝えるチャンスをいただいたという感じですね。 今回は、僕の若者への想いに共感してくれたトップクリエイター5人を迎えて、毎回違うコンセプトで約1年を通して全6回のイベントを行います。 僕を含めた6人のクリエイターの共通点は、現在進行形で新しい表現方法を模索している、という点です。活躍しているフィールドは違うけれどみんな、 時代に合った表現を大切にしたい、と考えているんですね。そして、もう一つ共通して言えるのは、「次世代がやばい!」と思っている人たち。 若者に一番近いクリエイターだからこそ感じている危機感、若者に伝えたいことを、僕たちなりの表現で伝えられたらと思います。


アンリミテッドなアートの世界

H.U.G.が伝えたいものとは

JUGEMスタッフ - では具体的に、次世代の若者の何が「やばい」のでしょうか。

増田セバスチャン - 僕らがH.U.G.を通して若者に伝えたいメッセージは、もっと広い視野を持ってほしいということです。 今のクリエイター志望の子、というか若い子たちみんなに言えるのが、なんだか偏ってしまっているということですね。 それは日本のオタク文化というか、とことん追求するっていう良い部分が伸びすぎてしまった結果でもあるんだけど、 それと同時に、小さなコミュニティーを形成してその中だけで満足して終わってしまう子が増えてしまった、という気がします。 いろいろなツールのおかげで現代では世界がぐっと近くなったはずなのに、考え方は反対に昔より狭まってるのかもと思ったりします。

JUGEMスタッフ - インターネットも世界につながるツールなのに、そこにいる人たちは、 すごく狭い範囲にどんどん偏ってしまうことが多いという現象に似ているかもしれませんね。

増田セバスチャン - そうですね。そう言った意味で、今の若者文化とインターネット文化は似てるのかもしれません。 ブログを書いてる時の人格と実際の人格が違ったりして。それはそれでいいのだけど、そこだけで終わってしまうことは怖いと思いますね。 次世代を担う若者にはもっと色々な分野の表現方法を知ってもらいたい。それで今回は、 それぞれ全く違う分野で活躍するクリエイターに、プレゼンターをお願いしたんです。 H.U.G.のUにあたるアンリミテッド(unlimited)=無制限は、アートには制限や垣根はないんだよといった意味でつけました。 たくさんの表現方法を見て、その上で自分は何が好きだとか、自分は何を極めるだとか決めてくれるならいいのだけど、もともと何も知らないで、 自分は違うと決めつけて他の芸術や表現を見ようとしないのは危険だと思う。 アートに垣根はないし、 世の中には色々な表現方法があるんだ、ってことをH.U.G.を通して知ってもらいたいですね。


誰もが表現できる場所、原宿

H.U.G.の発信地、原宿とは

JUGEMスタッフ - H.U.G.は年間を通して原宿クエストホールで開催されますが、舞台である原宿という場所について教えてください。

増田セバスチャン - 僕のショップのお客さんからよく聞くのが、「私、学校にいると浮いちゃうけど、 ここに来ると浮かない!」っていう言葉なんですね。僕としては、 原宿はいつの時代もそういう場所であってほしいんです。原宿には昔、ホコ天(歩行者天国の略)というものがあって、 そこで色々な人たちが思い思いの表現をしていて、 それこそ普段クラスでは浮いちゃってるような若者たちが自由に表現する為の場所だったんです。 でも、ホコ天が廃止されてしまってから原宿はどんどん形を変えてしまいました。 若者が無制限に表現できる場所が無くなってしまったんです。それが悲しかった。 だけど今でも原宿は「表現したい子」や「クリエイター志望の子」が集まる場所だし、 世界中で「HARAJUKU」として認められている。そんな場所だからこそ、 原宿で若者に色々な表現の提案をすることに意味があると思いました。


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