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メルヘン・ヒットメーカー タケヤマ・ノリヤ インタービュー

タケヤマさんデザインの宇宙百貨「ポストカード」

宇宙百貨のポストカード

「作品は『ケーキ』みたいなもの」

プーリーズ・フロッグマン

表現者タケヤマ・ノリヤとして

作品は「ケーキ」みたいなもの

JUGEMスタッフ - タケヤマさんが、いちクリエイターとして、表現者として、大切にしていることはありますか?

タケヤマ・ノリヤ - クリエイターの中にはいろんな考え方をする人がいるし、それでいいと思うのですが、ボクは自分の創ったモノや商品で「喜んで」いただけたら最高だなあー、と思っています。会社を辞めてフリーとしての最初の仕事が、宇宙百貨という雑貨屋さんの仕事だったんです女子高生が自分のリアルなお財布を開いて、お金を払って買っていただく。これは本当にすごい「恐縮」してしまうことです。お小遣いを自分の作品に投資してくれるんですから。だから彼女たちが、本当に「喜んでくくれる」モノを、キャラクターの中流れを受け継いだ自分の感覚を織り交ぜ、エンターテイメントとして世に送り出しています。

JUGEMスタッフ - 時代背景や世間の「ニーズ」は気にされますか?

タケヤマ・ノリヤ - ボクの作品は、例えるとケーキみたいなものだと思っています。小さいケーキに、季節やその味に合わせたデコレーションを施して、しかも買っていただく。やはりレシピを受け継ぎながらのエンターテイメントです。トータルに考えてもの作りをしているところが似ていると思います。

ケーキを手に入れた人は友達や家族と、これを通じてコミュニケーションをとってくださるわけですから、そういう人の立場にたって、ボクも皆さんとコミュニケーションをとりながら作っていかなくてはいけないと思っています。


こえだちゃんから生まれた「ドクッキノ」

こえだちゃんから生まれた「ドクッキノ」

赤い顔のドクッキノに感嘆する増田さん

赤い顔のドクッキノに感嘆する増田さん

オトナをターゲットにした理由

“こえだちゃん” から生まれた「コエダリアン」「ドクッキノ」

JUGEMスタッフ - 最近タケヤマさんがつくった、「DOKUKKINO」はこえだちゃんの復刻版が派生したもので、かつてこえだちゃんで遊んでいたたくさんの大人の女性に支持されていますが、なぜ今回オトナをターゲットにおもちゃを作ろうと思われたんですか。

タケヤマ・ノリヤ - 本来、大人と子供という境目がボクにはわからないんですね。おもちゃメーカーでも企画を通すときは、ターゲットは何歳ですかということが迫られるのですが、たとえば女子高生に向けてと言ったところで、女子高生にも色々います。だから漫然とターゲットを絞るのは、違うと思っています。では、なぜ今回「オトナ」と設定したかというと、大人をターゲットにし、面白がっていただけるということは、下の年齢の方も面白がってくれる。喜んでくれる。たとえば、女子高生をターゲットにすると、本当に買うのはその女子高生にあこがれる中学生なんです。

あとは、もともとキャラクターって、子供向けに作られるようなものではなかったんですね。ウルトラマンなんかも子供向けっていう感覚が当時ない中で、戦争を体験した大人が「大人の感覚」で手探りながら何がかっこいいか?と考えながら、または何をメッセージしたいか?と創意工夫の中 創っています。だから今見るとすごく残酷だったりして、深い意味が隠されていて大人的内容なんですね。それが当時3〜4歳で見た僕たちに印象深く残ってしまったんです。つまり大人がオトナ感覚で作っちゃったものの方が、誰の心にも残るんじゃないかと思います。子供の食べやすいもの、口当たりのいいものを作ると親は食べさせやすいと喜ぶかもしれないけど、世の中の印象にはのこらないというか、あまり意義のない作品になってしまうような気がします。

増田セバスチャン - ボクは大人にこそおもちゃが必要だなって。大人が嘘ついたり、欲望のままに動いたり、未来をあきらめたりして、子供の夢を奪うようなことをするから。そういう大人におもちゃを与えて夢を思い出してもらいたいですよね。それは、おもちゃじゃなくて、アートでも何でもいいとは思うんですが。


クリエイターになるには?
たくさん見て、たくさん感じて、たくさん作って…

コエダリアンセット

クリエイターになるには?

たくさん見て、たくさん感じて、たくさん作って…

JUGEMスタッフ - クリエイター志望の若者にメッセージはありますか?

タケヤマ・ノリヤ - 歴史をたどってほしいなということは思います。今好きなクリエイターや作品について、そのクリエイターがどんな歴史を辿ってその作風になったのかということを知るとか、自分が好きなジャンル、たとえば漫画やアニメがもともとはどんな経緯でつくられたのかとか、歴史を吸収しながら自分の作品を作ってもらいたいですね。たくさん見て、たくさん感じて、たくさん作れば、わかってもらえてくるんじゃないかなと思いますね。

増田セバスチャン - まずはどこかに就職した方がいいですか?


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タケヤマさんデザインの「シール」

タケヤマ・ノリヤ - 一概には言えないとは思うのですが、就職してみるのも一つの選択肢かなと思います。例えば、モノを商品化して売りたいのであれば、一回そういう会社に入っておけば、モノ作りの流れがわかります。プロの現場に就職するということは「あり」かなと思います。

あとは、その人の想い次第です。自然にボーっとしてるままじゃ、やっぱりなれないんですね。世の中に何を訴えていきたいのかとか、そういう思いが強い人は、夢を実現します。何も心配しないで、自信を持って・・・だけど謙虚さと感謝を忘れずに、コツコツやることだと思います。


次回の H.U.G. vol.3「カワイイ!」について

”カワイイ”キャラクター大集合!

増田セバスチャン - 色んなメーカーとお仕事をしているタケヤマさんだからできる、キャラクターのサミットのようなものをやろうと思っています。メーカーを超えた色んなキャラクターを集めて、日本の文化として世界に発信したいですね

タケヤマ・ノリヤ - まだアイデア段階だけど、歴史をもったキャラクターを作った方々に語っていただいたらいいかなと思っています。ただ、それが固くならないように演出をして楽しいイベントにしたいですね。若いクリエイターにも参考になると思うし、現在企業でデザインをやっているひとにも、参考にしてもらえるようなイベントにしたいです。

増田セバスチャン - そこにボクが参加することによって、原宿ならではの若者カルチャー的な味付けが加わって。この先も、メーカーを超えての試みなんて誰もできないんじゃないかと思うんです。歴史に残るようにしたいですよね。キャラクター史の中で。

取材・写真/jugem デザイン/6%DOKIDOKI


タケヤマ・ノリヤ イベントのお知らせ

浦和 PARCO にドクッキノ登場!

4月25日(金)から 5月6日(火)祝日まで浦和 PARCO にドクッキノがイメージキャラクターとして登場。 タケヤマ・ノリヤのキャラクターグッズが集結します!
※コエダリアン限定ショップもOPEN 4月23日(水)〜 5月7日(水)

タケヤマ・ノリヤ直筆サイン入り!Dokukkino絵本&フィギュアセットプレゼント!

タケヤマ・ノリヤ直筆サイン入り!Dokukkino 絵本&フィギュアセットをプレゼント JUGEMテーマ - タケヤマ・ノリヤ

応募方法

本インタビューの感想・ご意見をブログに書き、JUGEM テーマ(タケヤマ・ノリヤ)に投稿してください。抽選で1名様にタケヤマ・ノリヤさん直筆サイン入り Dokukkino 絵本&フィギュアセットを差し上げます。

応募期間

2008年4月3日(木) 〜 2008年4月30日(水)迄

当選のご連絡について

当選者にはGMOペパボ株式会社 より当選のご連絡をメールにてお知らせします。(頂いた個人情報につきましてプレゼント配送以外での使用はいたしません。)

プレゼントの応募・投稿はこちら


Profile : タケヤマ・ノリヤ

元タカラ・リカちゃん課を経て92年に独立。ソニー・クリエイティブキャラクターコンテスト第一回優秀賞受賞。「光」と「影」のある「メルヘン」の世界を追求し、60年〜70年代のモダンなキャラクター魂を受け継ぐ作品が人気。多数の作品が商品化されており、代表作にはカエルとアヒルが旅する「poolys」プーリーズ、Koedarianなどがある。

次回H.U.G.予告!!

  • vol.3 「カワイイ!」
  • プレゼンター:タケヤマ・ノリヤ
  • 日程:2008年秋開催

 人気の"カワイイ"キャラクターたちが原宿にて豪華競演?!「こえだちゃん」「ドクッキノ」を手掛けるメルヘン・ヒット・メイカー タケヤマ・ノリヤが提案する"カワイイ"カルチャーとは?”カワイイ”のヒミツがわかるスペシャルイベント!乞うご期待!


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