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「小説」はなんとなく堅苦しい。
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夏休み 9

  「建設現場も楽しみだけれど、灯船邸が観られると思うとワクワクするな。」 「建物オタク。」 「悪い趣味じゃないだろう?」 「塀の外からとはいえ、一時間も人様の家をじろじろ観ることが、良い趣味とは思わんぜ。」 「津田さんの家には、恐れ入ったね。主人(あるじ)にいい家だって言ったら、喜んでいたよ。」 「津田さんも、いい迷惑だな。」 虫郎は、ひとの趣味をとやかくいう。虫郎は最近、自分の趣味に没頭出来ないらしい。相変わらず虫を追いかけることは、楽しいのだけれど、いつまでもこんなことしていていい...

セイメイ (仮) | 2009.11.05 Thu 22:20

壱、剣客の戯言

長い間旅をしてきた。それは己の腕を確かめるためであり、己自身に実力を示すためでもあった。数多くの剣客に勝負を挑むこと――・・・全勝無敗。多くの大名からも誘いを受けたが身軽であることを己が望んだため、すべて断った。また、その様な大名程度に納まる己ではないのだ、と自負心を養う心地よさのためと言っても過言ではなかった。己に酔っていることに気がついたのはいつだったか。所詮は多少人よりうまく人切り包丁を扱える程度の浪人だと戒める一方で、勝利を重ねる度「誰よりも強いのだ」と言う己を認めていた。そして今はむしろ...

NEZIRO | 2009.11.05 Thu 17:36

夏休み 8

 灯船邸市民公園は市民の山として拓かれた左桜山の裾野にあり、休日は憩いの場として人々を集めている。もともとは、灯船一片(ひとひら)という、貴族の末裔が所有していた土地で、一片の死後、遺言により、市が管理・運営する公園になった。広い庭園と風変わりな邸宅はそのままに鑑賞することが出来、手を着けられずに遺された荒れ地は整備され、芝生を敷いた遊技場や休憩所にされた。庭園は植物園と呼べるほど、多様な生態を楽しめる。灯船一片というひとには、植物のかけ合わせの才があったらしい。希少な植物の種の収集家でもあ...

セイメイ (仮) | 2009.11.04 Wed 23:36

時代の寵児

 大航海の幕開けとなるのだ、などと言うような、ごたいそうなことはあまり考えたことがない。ただ無心に学び、わからないことを調べ、できないことを頼み、そうしてシームーンは気付いたら東の大陸に辿りついていた。  博士と呼ばれるようになり、実家の金が尽きたと聞くと、なんとかして王宮の門をくぐって王様に頭を下げたものだ。船を造りたいのだと。王都ヨークの港を出発し、ひたすら東へ、東へ。未知の世界へ。冒険の世界へ、シームーンは飛び込んでみたかったのだ。誰も知るもののない世界を見つけて、何もかも知ることを欲...

あおいえほん | 2009.11.04 Wed 18:14

夏休み 7

 「目を瞑れ。」 「くれるなら、好きなの選ばせてくれよ。」 「それじゃ、面白くない。闇グミだよ。」 「慣れたら形で判るんだけどね。味、そのまんまの形してるから。」 「僕はキーウィー出ても食べないからな。」 「楕円形のものを選ばなきゃいいんだよ。」 虫郎は悩んで、絶対にキーウィーで無いだろう、三日月形のバナナを選び、リゲルは好物のライチを当て、何でも良い僕は、たまたま掴んだネーブルを、食べる。バスはビル群をぬけ、郊外へ走る。

セイメイ (仮) | 2009.11.03 Tue 22:22

アースルーリンドの騎士外伝。『幼い頃』冒険の旅 63

登場人物紹介 イラスト入り登場人物紹介(まだ全部じゃありませんが…) メーダフォーテは暫く、使者の出て行った今だぴったり閉まらぬ、樫材の立派な扉を見つめ、その扉の上に浮かび来る、宿敵アイリスの姿を睨み付けた。 若年のあの男は、入隊した年既にその外観に似合わぬ剛胆さを幾度かの戦闘で見せつけ、入隊一年目でありながら大貴族のその身分も手伝って、隊長へと駆け上った。 ギュンターとは違い身分の後圧しと実績に物言わせて誰にも異論を言わせず、左将軍ディアヴォロスの信認をも得、自分の敵対勢力の主力人物として立...

アースルーリンドの騎士 | 2009.11.03 Tue 12:13

プロローグ「ある日、ある人、在る場所」

その人はあまりにも幼い母親だった。政略結婚が世の常識とはいえ、齢八つの自分よりも年下の子が父に嫁いでくる。人質ならまだしも流石にそれはどうかと進言したところ、父からは思いもよらぬ返答が返ってきた。『中野宗時殿と伊達殿に謀反を起こすのだ』中野宗時殿といば伊達稙宗殿の頃から今の伊達氏当主、伊達輝宗殿の三代に渡って仕えている古株参謀だ。何故謀反に至るのか、何故父がその謀反に参加することになったのか、ということまでは教えて貰えなかったがその同盟の証としてまだ見ぬ母は当家へやってくるという…。輿入れ当日...

NEZIRO | 2009.11.03 Tue 08:10

夏休み 6

  「四角四面のビルばかりだな。それが現代の基本なのかな。」 「和知好みの建物って、どんなの?」 「形については、自分でもまだよく解っていないんだ。ただ、苦しくないものってのが第一条件。」 「アレルギーのこと言ってるのか?」 「化学物質には参るよ。」 「和知。修学旅行先の旅館で、」 「あれは酷かった。涙、鼻水、の洪水。止まらなかったものな。食べ物だけでなく、建材にも気をつけて欲しいもんだ。」 リゲルは通りに面した建物の、代わり映えしないことに飽きてデイバックを漁くり、取り出した菓子袋を破...

セイメイ (仮) | 2009.11.02 Mon 22:07

プロローグ「ある日、ある人、在る場所」

その人はあまりにも幼い母親だった。政略結婚が世の常識とはいえ、自分より三つも年下の子が父に嫁いできた。しかも齢は十と数えたばかりという。緊急の、是非もない末の三々九度であった。ところでその母親はとても十とは思えない佇まい。いや、勿論見かけは良く見知った幼馴染の椿より幼稚であったし、それが相応だと思った。相反して似合わなかったのが振る舞いであった。俺と父の前で、挨拶や座礼、三々九度の酒も嫌な顔一つせずこなして見せた。不満、ではなかったのだろうか。年端もそろわぬ内に見知らぬ土地で、見知らぬ家で、...

NEZIRO | 2009.11.01 Sun 13:43

夏休み 4

  「よう。オレ達、何時のバスに乗るんだ?」 「十四時〇八分発があるみたいだ。ネオも行くのか。」 「神社で涼んでいたら、誘われたんだ。」 「あんな、蚊の本拠地。気が安まらないだろう。」 「蚊だって虫だろ。」 「血を吸う虫は、苦手だよ。」 「バスが来る。バス停に移ろうぜ。」 川沿いの道を黄色いバスがやって来る。休日だけ運行される、灯船邸市民公園行きの特別便だ。旧式で、ミュインミュインと唸るエンジン音を嫌う人もいるが、今時の四角い自動車に混じって、丸い面立ちが愛らしく、僕は気に入っている。バ...

セイメイ (仮) | 2009.10.31 Sat 22:35

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