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ガエル・ガルシア・ベルナル、ディエゴ・ルナ製作、日系アメリカ人であるキャリー・ジョージ・フクナガが初長編監督に挑戦した本作。『シティ・オブ・ゴッド』(記事参照)にも通じる中南米の現実の中で、純粋な心の触れ合いを描いた傑作ロードムービーだ。移民の話である。ホンジュラスで暮らす少女サイラは、父と叔父の願いを聞き入れアメリカへの越境を目指す旅にでる。グアテマラを経由し徒歩でメキシコのチアパスにたどり着いたサイラたちはアメリカ行きの列車に乗り込む。しかし乗るといっても彼らの居場所は列車の屋根の上。雨...
すいかエンタ! | 2011.04.02 Sat 15:28
【ストーリー】共産主義時代のロシア。ユダヤ人排除に反対した天才指揮者アンドレイ・フィリポフはロシア・ボリショイ交響楽団から追い出され、劇場清掃員として失意の日々を送っていた。清掃中のある日、フランスから楽団へ届いた出演依頼のFAXを目にしたアンドレイは、昔の仲間を集めて楽団をでっち上げフランスで自ら指揮棒を振る復活作戦を思いつく。しかしアンドレイには実はそれだけではない秘めた思いがあった…。最初は軽い調子のフランス製ドタバタコメディかと思いきや、ロシアの俳優を中心とした素晴らしい演技と、本場なら...
すいかエンタ! | 2011.03.05 Sat 17:25
圧倒的な静寂と透明感に溢れた映像が、折り重なるエピソードごとに熱を帯びていく。伝説の革命家チェ・ゲバラの革命精神の原点ともいうべき、南米大陸を縦断する旅。あまりにも繊細に描かれるこのロードムービーは、チェ・ゲバラというカリスマが生まれる瞬間を切り取ったモノであると同時に、若き日の誰もが心に抱く漠然とした焦燥感を驚くほど澄み切った風景に焼き付けた出色の青春映画でもある。自らの内面に真摯に向かい合い、悩み、そしてそれぞれが自分にとっての前向きな回答を必死で探し、最後は哲学的な疑問を内包したまま物...
すいかエンタ! | 2011.03.01 Tue 00:21
2003年カンヌ国際映画祭でパルム・ドールと監督賞のW受賞という史上初の快挙を果たした本作は、1999年に起きた米コロラド州コロンバイン高校の銃乱射事件をモチーフにしている。同じ事件を扱った映画にマイケル・ムーア監督の『ボーリング・フォー・コロンバイン』がある。しかし扱う素材は同じでも、事件を外側の視点で追い続け、原因を一つに収束させていく『ボーリング・フォー・コロンバイン』と、徹底して校内における個人の視点にこだわる『エレファント』は、見事なまでに対極の位置にある。「いつもと同じ1日だと思ってた」...
すいかエンタ! | 2011.02.25 Fri 00:37
イチオシのHitGirl=クロエ・モレッツちゃんが主演のホラー映画『Let Me In』が公開早々不評で終わってしまい、日本で見られるかどうかも分からないうちに本国ではブルーレイが発売になってしまった。『Let Me In』はヨン・アイヴィデ・リンドクヴィストの小説『モールス』が原作…といえば2008年のスウェーデン映画で日本でも大評判を呼んだ『ぼくのエリ 200歳の少女』。『Let Me In』は『ぼくのエリ 200歳の少女』のハリウッドリメイク作品だ。というわけで、『映画秘宝2010年映画ランキング』(記事参照)で5位にランクされた『ぼく...
すいかエンタ! | 2011.02.24 Thu 20:07
『ソルト』に続き最新作『ツーリスト』でも残念なアクションシーンに終始したアンジーだが、アクション女優として最高だった時期も紹介しておかないと稀代の大スターに申し訳ない、ってことで『Mr.&Mrs. スミス』を取り上げる。映画を観てる2時間だけは嫌な現実を忘れたい、できるなら思考力を試される重い映画より脳天気なものがいい!なんてときに本作は最高の一本だ。ブラピとアンジーというハリウッドきっての華麗なるコンビが、実にハリウッドらしい軽やかなタッチで、アクション&コメディーに彩られた豪華な映像の中を暴れ...
すいかエンタ! | 2011.02.11 Fri 05:18
映画館の予告で何度も観ていたのに、なんとなく見逃してしまった本作。DVDレンタル開始になったので早速借りてみた。 ざっとしたあらすじは…、 美しい妻グレース(ナタリー・ポートマン)と可愛い二人の娘に囲まれた幸せな家庭を持つ海兵隊員のサム(トビー・マグワイア)は、アフガニスタンへの出兵が決まる。入れ替わるように弟のトミー(ジェイク・ギレンホール)が刑務所を出所してきた。そんなある日サムの訃報が…。悲しみにくれる家族をトミーは必死に慰める。ところがサムは奇跡的に助かり英雄として帰還。一同めでたし...
すいかエンタ! | 2011.02.09 Wed 01:58
手塚治虫生誕80周年のさまざまなイベントの中で最大のサプライズ、手塚プロと香港の制作会社が組んで、日本〜アジア圏、またアメリカ本国でも大規模公開された3DCGリメイク作品。手塚治虫の代表作であり日本初のアニメであるアトムというキャラクターは、日本人なら誰でも知っているが、どんなストーリーなのかはっきり分かっている人は意外と少ないのではないだろうか。恥ずかしながら自分も浦沢直樹のPLUTOを読んで「地上最大のロボット」というエピソードを知ったのだが、これほど深い内容だったのか(オリジナルそのままではないに...
すいかエンタ! | 2011.01.23 Sun 02:56
世界三大北壁といわれるスイスアルプスに属するアイガー北壁。ベルリンオリンピックを前にヒトラーは「アイガー北壁に初登頂すればオリンピックの金メダルを授与する」という声明をドイツ人に向けて喧伝した。本作はその栄光と名誉を得るために「殺人の壁」ともよばれる超困難な登頂に挑んだ男達の話しだ。小説でも映画でも山岳物はとにかく面白い。困難を乗り越えて登頂を達成する瞬間は鑑賞者であるこちらまで同種のカタルシスを味わうことができるし、数々の登攀テクニックにまつわる話も興味を激しく喚起する。沢木耕太郎の『凍』...
すいかエンタ! | 2011.01.17 Mon 22:21
強風が吹く南極ドームふじ観測拠点。そこから隊員らしき男が走りだしてくる。そのあとを何人かのやはり隊員らしき男たちが必死に追いかけていく。追いついた隊員が逃げ出した隊員を捕まえて氷雪に抑えつける。「もう無理なんだー!」と必死にわめく男。「なにを言ってるんだ!俺たちは仲間だろ!」そんなやりとりがしばしあって、逃げた男が落ち着くと、捕まえた隊員が優しくささやく------「さあ戻ろう、麻雀に」…。(※セリフはうろ覚え)これ冒頭のシーン。なにこれ…? もうこれだけで萎えた。あとは一時が万事さむいギャグの連続で...
すいかエンタ! | 2011.01.16 Sun 21:52
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