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ケータイ小説

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就活事件/トリプル・サプライズ面接　７

JUGEMテーマ：ケータイ小説「大学３年生の就活」「インターンシップで、すでに研修が始まっているの。もしかすると人事部門は無理かなあ……。でも、頑張るわ。負けないように」　そのときだけ寂しさを見た。そして、彼女は、いや先輩は学生を脱皮したことを悟った。「代わりに親友の小夏さんを紹介するわ。望月小夏。間違いなくキミの好みよ」　そう言って、今度は本当に楽しそうな笑顔を見せた。『大学で絶対に結婚相手を見つける』。以前、小夏から聞いた言葉だ。彼女の父は会社を経営している。　京介は学生食堂で紹介された望月小...

ドラマ小説・シナリオ小説・My First JUGEM! | 2009.03.19 Thu 09:27

就活事件/トリプル・サプライズ面接　６

JUGEMテーマ：ケータイ小説「大学３年生の就活」　終了の言葉に京介は立ち上がって丁寧に頭を下げ、お礼を述べた。「ありがとうございます。最後に、ひとつだけ教えてください」「はい、どのようなことでしょうか」「個性のことです。白鳥先輩が実際に一流会社に内定しましたが、個性についてアドバイスをいただきたいのです」　いいこと聞くじゃないのと白鳥は思った。「個性とは自分だけが持っている特長。自分を売り込む強烈な刺激。それが静であれ動であれ相手の心に突き刺すこと。いいですか。現実の社会は減点主義。言葉や歩き...

ドラマ小説・シナリオ小説・My First JUGEM! | 2009.03.18 Wed 17:23

就活事件/トリプル・サプライズ面接　５

JUGEMテーマ：ケータイ小説「大学３年生の就活」「さっそくですが、応募した理由をお聞かせてください」　面接では最初に質問される。「はい。ぜひ、採用して欲しいので応募しました」「──」　白鳥は思わず椅子から、ころげ落ちそうになった。同時に心の中で叫んでいた。自慢の笑顔をしっかりと保ちながら。（クソこきやがってバカヤロー！）　白鳥は自分にシグナルを送る。忍耐、忍耐。全員が、こんな調子なら切れてしまうからだ。そうなると人格が変わる。一気に豹変する。「仮に、入社しますと、どのような、お仕事を希望し...

ドラマ小説・シナリオ小説・My First JUGEM! | 2009.03.18 Wed 11:38

就活事件/トリプル・サプライズ面接　４

JUGEMテーマ：ケータイ小説「大学３年生の就活」勝手にジャンケンが始まる。「ジャンケン──」　四人が手を高々と上げた。「ポイッ？！」　立田はグーを出したが、他の三人は全てチョキである。立田の顔は勝ち誇った表情に変わった。作戦が成功したという勝利の笑い。「ぼくは最後でいいよ。これでも代表だから」「ワタシ、譲るわよ」　京介の言葉のあとにオケンが続いた。「では、決まりましたね」　笑顔は崩さなかったが内心は軽蔑している。（幼稚園児以下のアホどもめ！）「面接を始める前に二つのことを注意します。履歴書...

ドラマ小説・シナリオ小説・My First JUGEM! | 2009.03.17 Tue 13:00

就活事件/トリプル・サプライズ面接　３

JUGEMテーマ：ケータイ小説「大学３年生の就活」　候補者はいた。社会保険労務士試験研究会に参加している先輩の白鳥玲子。大手銀行に内定していた。彼女にお願いすると引き受けてくれるに違いない。ただ、問題がある。相手を見下す傾向。はっきりと言うタイプ。まあ、それは我慢できるがオナベという風評があった。切れると豹変するという話も聞いている。運営に自信が持てないのだ。「わかった。ゼミの先輩にお願いしよう」　だが、意思に反して受けているではないか。ズルのお前に負けてたまるかといった闘争心に着火したらしい。「...

ドラマ小説・シナリオ小説・My First JUGEM! | 2009.03.17 Tue 09:01

就活事件/トリプル・サプライズ面接　２

JUGEMテーマ：ケータイ小説「大学３年生の就活」　向かい合って応募者役の金田が座っている。「それでは、面接を始めます」　京介は宣言した。ちょっと興奮気味である。金田は立ち上がり丁寧に挨拶をした。「よろしくお願いします」（なんで、コイツに敬語つかわんならんのや）　出る言葉と腹の中は異なっている。「そこに、お座り」「なにい？」　即座に金田は怒りの声を発した。「おれは犬か！」「はい、不採用──！」　金田は赤い顔をして立ち上がった。「不採用だとォ。まだ始まってないだろ？！」「ちょ、ちょっと待ってよ」...

ドラマ小説・シナリオ小説・My First JUGEM! | 2009.03.17 Tue 07:54

就活事件/トリプル・サプライズ面接　１

JUGEMテーマ：ケータイ小説「大学３年生の就活」　土曜日の夕方、自分の部屋でパソコンにデータを打ち込んでいた手を止めた。終了したのだ。ディスプレイには『模擬面接企画書』と書かれている。プリントアウトした。全員に配布するためである。自分を入れて４枚。メンバーは同じ大学の３年生である。　まず、通称オカマのケンこと久保謙太。アルバイトをしている。立田一郎は一浪をして４流の我が大学に入学。高校時代に４日間の停学処分。ずるい性格だ。金田和夫は、やたらとプライドは高いが根拠は見当たらない。最後は三輪京介。ボ...

ドラマ小説・シナリオ小説・My First JUGEM! | 2009.03.16 Mon 21:03