平安時代、身分の高い人々にお仕えしてその身辺警護をする人達を侍と呼ぶようになる。此の時代に侍と呼ばれていた人達は武士の中でも比較的身分が高い位の人達で、室町時代になると侍の定義は多少変化した。足利一門に従う者が侍と呼ばれていたようだ。 やがて、足利家の滅亡とともに室町幕府が終わり、戦国時代に突入する。戦国では、戦人のことを侍と呼ぶようになる。腕っ節の強い兵士が常に求められていたため、如何なる身分の者でも戦場での働きにより侍になることができた。なかでも、有名なのは、油売りから戦国大名になった斉藤道三や農民から戦国武将となり、天下を統一した豊臣秀吉等である。 江戸時代になると、幕府のもとで、旗本以上の武士階級をさして侍と言うようになる。ただし、士農工商の身分制度が確立した以降は、武士全体を指して侍と呼ぶ。 やがて、明治維新で江戸幕府は崩壊した。西南戦争で敗れた西郷隆盛等を最後に、侍は歴史から姿を消した。
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