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他の社員が会社に来ない。おかしい。とうとう吉田を排斥する為に動き出したのか。となると、吉田と共に今出社している自分は吉田と同列に扱われているのだろうか。そんな。確かに吉田とは同期で、吉田がまともに会話をしてるのは自分だけだが。これはまずい。社会的な意味でまずい。 それが気になって仕事が手につかない。どうしようかと思ってると、携帯にメールが来た。幼女からだった。 「そう言えば今日は土曜日ですよー?」 土曜日だった。そりゃあ社員は誰も来ない訳だ。仕事もないのにうっかり休日出勤してしまった。...
::: number house 909 ::: | 2008.04.29 Tue 20:31
この前のモバゲーの一件もあって、会社に行くのが億劫だ。変態の嗅覚は鋭すぎて困る。吉田が特別かもしれないが。そう言えばあいつは曲がり角からやってくる人間の中から幼女だけを選別できたな。幼女の言っていた五感を極限まで高めると言うのはあながち嘘ではないのかも知れない。 結局鬱々とした気分のまま会社に来てしまった。珍しく吉田が先に来てパソコンをいじっている。モニターからピンクの光が出てる。そろそろ本気で逮捕されそうだ。 「お、おはよう」 「おはよう」 「昨日さ、また猫がもっさもさになってて困った...
::: number house 909 ::: | 2008.04.29 Tue 20:29
「おはよー」 「あーザネリさんおはよー」 「今日は早起きだね」 「昨日のリベンジです」 「うん、いい匂いがする」 「じゃじゃーん!オムレツの匂いです」 「おお。凄い凄い」 「いい匂いでしょ」 「いい匂いだ」 「いい匂いですー」 「うん。で、オムレツは?」 「ありません」 「ないの?」 「匂いだけです」 「えー」 「エアーオムレツですー」 「なんでまた」 「お料理がまだ出来ないので、せめて匂いだけでもと作ってみました」 「えーと、匂いを?」 「そうです。匂いをです」 「すーちゃん時々凄くトリッ...
::: number house 909 ::: | 2008.04.29 Tue 20:27
「というか、あんな本をどこで手に入れたんだい」 「公園で拾いました」 「どうりでよれよれな訳だ」 「これがえろ本ってやつですね」 「そうだよー。まだすーちゃんには早いね」 「残念ですー」 「ここで抑えておかないと、吉田みたいなのがわんさかたかっちゃうからね」 「つまり、吉田さん=えろですね」 「いや、あれは変態だ」 「むむむ。違いがわかりませんー」 「うん、すーちゃんはまだ知らなくてもいいや」 「残念ですー」 「もっと大人になったらね」 「早く大人になりたいです」 「じゃあ今日はもう寝ようか...
::: number house 909 ::: | 2008.04.29 Tue 20:26
「お、すーちゃん何してんの?」 「すーがどうやって出来たのか調べてます」 「おー。すーちゃん哲学してるね」 「でも困った」 「どうした」 「字が難しくて読めません」 「あーそうか。どれどれ」 「これは?」 「じゅせい、だね」 「あとこれ」 「ちゃくしょう、だね」 「もういっこ」 「たいばん、って、すーちゃんこっちかー」 「難しいです」 「うん、パンが出来るまで、みたいなのじゃないんだね」 「半分人間としての尊厳です」 「尊厳は解るんだ」 「偏った知識ですー」 「しかしそれなんだい」 「保健の...
::: number house 909 ::: | 2008.04.29 Tue 20:24
「ごちそうさまですー」 「おそまつさま」 「ザネリさん料理じょうずー」 「一人暮らしが長いからねー」 「すーもお料理覚えたいです」 「よし、じゃあ今度教えてあげよう」 「わーい」 「ところで」 「なんでしょう」 「すーちゃんパン食べてたけど、これは俗に言う共食いなのでは」 「あー。すーもパンですからね」 「倫理的に大丈夫かな」 「でも大丈夫です」 「へえ」 「何故ならすーは、半分人間半分パンのハイブリッド生命体食品、幼女パンだから」 「おー。カッコイイ」 「地球の平和は、すーが守る!しゃきー...
::: number house 909 ::: | 2008.04.29 Tue 20:22
「ところですーちゃんって食べられるの?」 「うーん、どうでしょう。すーも謎です」 「でもパンだから食べられるのかな」 「パンはパンでも食べられないパンはすーだ?」 「答え言っちゃった」 「とすると、フライパンの立場がなくなってしまうので、やっぱりすーは食べられるんだと思います」 「そっかー。答え増えちゃうと困るもんね」 「王座はフライパンに譲ります」 「謙虚だね」 「それにすーが食べられないパンの座につくと、ザネリさんはフライパンを食べなくてはなりません」 「うーん、ザネリさん流石に無機物は...
::: number house 909 ::: | 2008.04.29 Tue 20:21
「ザネリさんザネリさん」 「どうした」 「凄い変態メールが来ました」 「モバゲー?」 「それです」 「どんなの?」 「えっと、『幼女ですね!幼女幼女!おじさんとメールしようよメールすればパンあげるからメール幼女メールパンツちょうだい。もしかしてパン?』だそうです」 「うーん、まごうことなき変態だね」 「句読点の少なさが真の変態っぽいです」 「ところで、その人のアバター、もしかして坊主じゃない?」 「おー。ザネリさんエスパー」 「うーん、物凄く嫌な心当たりがある」 「最新の日記に、飼い猫がもっ...
::: number house 909 ::: | 2008.04.29 Tue 20:19
「あ、ちゃんとレベルもあがりましたよー」 「おー。おめでとう。すごい成長のスピードだね」 「ヒンデンブルグ号との死闘がきいたみたいですー」 「うーん、幼女と猫が戯れてる画は絶対出てこない表現だね」 「という訳で、てれれてってれー」 「今度は何パン?」 「8枚切りから6枚切りにレベルアップー」 「おー。ちょっと贅沢な朝食になったね」 「ダブルソフトです」 「王道だね」 「別名おっぱいです」 「すーちゃん、ギリギリだよ」 「でも残念ながらすーのダブルソフトはダブルハードです」 「うーん、どんなリア...
::: number house 909 ::: | 2008.04.29 Tue 20:18
「他には何してたの?」 「レベルをあげに行きました」 「おおー」 「熱々に炙ったするめを猫に投げつけて来ました」 「すーちゃん、それはちょっと動物虐待だ」 「だってあの猫さんすーをみると膨らむんです」 「あー。昨日の猫だね」 「今日ももっさもさでした」 「もっさもさかー」 「先手を取って威嚇してあげたら、ノーモーションで真横に2mくらい飛びました」 「もっさもさのまま?」 「もっさもさのまま。飛行船みたいでした」 「それはちょっと可愛いね」 「なので、名前をつけてあげました」 「あれ誰かの飼い...
::: number house 909 ::: | 2008.04.29 Tue 20:16
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