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マギンダナオ州に出ていた戒厳令が、12日午後9時に解除された。布告から8日ぶりになる。治安が回復したとの判断だが、果たして現地はどうか。(写真は虐殺事件の被害者埋葬) 虐殺事件を起こしたアンパトゥアン一族の逮捕、私兵団の武装解除が進んだためと言うが、根本的な治安回復になっているかどうか分からない。 政府の報告書によると、殺人容疑で起訴、拘束が250人、反乱罪で24人を起訴、反乱容疑で638人拘束。起訴と拘束が重なるから実数は少なくなる。また、私兵団の399人を拘束、128人が治安当局に投降となっている。数字...
セブ島工房 | 2009.12.13 Sun 13:56
戒厳令布告の是非を巡って国会で審議が行われている。出席議員の半数以上の賛成があれば戒厳令を失効出来るが、上院、下院の与野党の数の割合から失効判断は無いとされている。(写真は虐殺事件の容疑者一覧) この審議だが、上院と下院の合同になっていて、それぞれの議長が並び立って議事進行をしている。審議も両方の議員から質問が出る。マギンダナオと言うごく限られた地域への布告なので、中央においては緊迫感は無い。 フィリピン人は原則を言わせたら立派で、その通りと思えるが現実的でない論議に流れて行く。この審議、...
セブ島工房 | 2009.12.11 Fri 11:44
4日夜、マギンダナオ州(一部を除く)に戒厳令が布告された。(写真は州庁舎敷地に陣取った軍の装甲車) この一部とは州内のMILF(モロ・イスラム解放戦線)が支配する3ヶ所で、MILFと政府は停戦問題を巡ってまだ臨戦状態だから、いかに政府の統治能力がミンダナオ地方で落ちるかを証明している。 この戒厳令、マルコス以来の37年ぶりである。この時の時代を知る日本人は少ないが、ある日本人から『夜間外出禁止にひっかかって拘束され、その罰で目立つTシャツを着せられて街の清掃をやらされた』と聞いた事がある。 今回の戒厳...
セブ島工房 | 2009.12.06 Sun 19:48
4日夜、マギンダナオ州一部地域に戒厳令発動 (写真は土の中に埋めてあった弾薬類、出所が国軍とはっきり書かれている。Inquirer紙より) 事件首謀のアンパトゥアン一族、ARMM知事(逮捕された町長の兄)が、アロヨが布いた『非常事態宣言』は憲法違反だと最高裁に一時差し止め請求をした。 事件の実行犯だろうが容疑者だろうが法律の庇護を受けるのは当然の権利だが、一族の意図は捜査妨害に他ならない。 それに対して軍を中心とする捜査当局が4日に動いた。その前日には実行犯が使用したと見られる武器弾薬の残りが、州知事宅近...
セブ島工房 | 2009.12.05 Sat 12:21
(写真の左は殺人容疑で起訴されたアンダルの兄、ARMM知事と右は父親のマギンダナオ州知事) マギンダナオ州ダトゥウンサイ町、アンダル町長が12月1日殺人罪で起訴された。 その他の事件関与者は証拠が固まり次第人物を特定するとの事だが、フィリピンは物証ではなく目撃証言重視の国だから、早くも捜査の問題点が指摘されている。 証言者は『宣誓供述書』という書類を作るが、この証人が犯人側から脅迫されて宣誓供述書を翻す例が多い。脅しに従わないと殺される国なので、脅しはかなり有効である。事件現場は地縁、血縁で結ば...
セブ島工房 | 2009.12.02 Wed 19:34
写真左は逮捕された首謀者と目される町長、こちらではBehind the Barと表現する。右は妻や一族が虐殺された側の副町長の知事選立候補届け後の写真。2010年知事選では両者が戦うはずだった。しかし、フィリピンでは獄中立候補が出来るのでどう動くか分からない。 事件現場のダトゥウンサイ町、アンダル町長は複数の殺人容疑で逮捕され、起訴される模様。ただし、裁判地が地元のコタバト市地裁と言うから、公平性と安全性に問題がある。 今回驚くほど速い措置を取ったのはアロヨ以下与党が世論の動向を気にしているためであろ...
セブ島工房 | 2009.11.28 Sat 12:56
26日に容疑者として事件現場近くのダトゥウンサイ町、アンダル町長が軍に出頭、拘束された。(写真中央の人物) 地域の政治屋アンパトゥアン一族のこの人物は、マギンダナオ州知事の息子で、兄はARMM(イスラム自治区)知事を務める。 アンダルは2010年に父親の後を引き継いで知事選に出るが、虐殺された相手陣営が同じ州知事選の対立候補で、犯行動機としては極めて単純な構図になる。この単細胞としか思えない人物と一族が政治に関わっている状況に、この国の救われない現実を見る。 事件直後から首謀側として目された一族だが...
セブ島工房 | 2009.11.27 Fri 12:56
23日の続報写真。(Sun Star25日版から写す) フィリピンでは遺体写真はご覧のように掲載される。 テレビでも顔は映さないが遺体収容作業をはっきり出す。 犯人側は遺体を埋めるために、写真の重機まで用意していた。 写真下左に写る人物が、今回の事件に関与しているらしい。 左がモスレム自治区知事、右がマギンダナオ州知事。 親子である。いかにも事件を起こしそうな面構えである。 今の所、何の釈明もなく真相は藪の中に入るかも。 アロヨはこの地区に非常事態宣言を布いたが、 本人は任期終わり間近で真相解明は...
セブ島工房 | 2009.11.25 Wed 12:13
フィリピン南部ミンダナオ島で、『大虐殺』があった。虐殺などと言うと戦時中の日本軍の行為の古い話かと思われるだろうが、これは11月23日、つい先日である。 事件はミンダナオ島中西部に位置するマギンダナオ州の山間部であった。マギンダナオ州と言っても馴染みは薄いが、この間ボクシングで勝ったパッキャオはこの州のそばにあるコタバト市を本拠にしている。(コタバト市はどの州にも属さない独立市) 事件の概要だが、写真の見出しを見て分かるように36人(46人になった)が殺された。この新聞は事件翌日の発行だが、全部...
セブ島工房 | 2009.11.25 Wed 09:51
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