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フィリピン事件帖　2010

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フィリピン事件帖　2010　（16）　旧日本兵遺骨収集を巡る泥縄騒ぎ

　戦後65年経っても、フィリピンでは先の大戦で戦死した日本兵の遺骨収集活動が行われている。（写真は他の国で行われた収集団風景、現地の人間から見れば嫌な光景である）　およその数で旧日本兵戦死者52万人弱（これには在留日本人数死者は含まれず）、一方のフィリピン側は民間人110万人以上と数えられている。　戦後細々と遺骨収集事業は厚労省主管で続けられていたが、最近、この事業におかしな動きがあって国内外に波紋を広げている。　数年前に日本に遺骨収集のNPOが出来てからこの動きは加速している。このNPOは『空援隊』とい...

セブ島工房 | 2010.10.09 Sat 13:17

フィリピン事件帖　2010　（15）　ミンダナオ島のギャング・レイプ事件

　ギャング・レイプ＝Gang Rapeとは日本語では『輪姦』のことをいう。　この悍ましい事件があったのは9月25日、場所はミンダナオ島マギンダナオ州、South Upiという町で州南西部、主要道から少し外れた所にある。　この州は昨年11月23日に選挙絡みで57人が殺される大虐殺事件のあった地でもある。　被害者は21歳の看護師、政府の健康プログラムにボランティアとして参加して事件に遭ってしまった。　犯人は6人、逮捕されたが否認する者もいる。この中に地元の有力者の息子や警察関係の息子がいるとささやかれ、フィリピン的に有耶無...

セブ島工房 | 2010.10.06 Wed 17:48

フィリピン事件帖　2010　（14）　まともなSWAT隊員はたった1割

　SWATとは『Special Weapon And Tactics』の頭文字を取ったもので、通常『警察特殊部隊』をいう。　このSWATが先の死者8人を出したマニラ・バスジャック事件でお粗末な動きを満天下に晒し問題になっていた。　写真は大統領府提供だが恰好だけは一人前でも、能力のお寒い実態がまたまた明らかになった。　このSWAT隊員は首都圏警察所属の5つの本部に配属され、定員は600人という。現在、所属する隊員は416人で、この連中が隊員再能力テストをバスジャック事件後の9月半ばに受けた。　能力テストは3つに分かれ（1）基礎技能（知能力）...

セブ島工房 | 2010.10.05 Tue 11:34

フィリピン事件帖　2010　（13）　司法試験会場近くで学生同士が衝突、負傷者40人以上

JUGEMテーマ：フィリピン事件帖　2010　フィリピンの司法試験は毎年9月に行われ、先の26日（日）、4週に渡った試験が終了した。　司法試験は年に1回のチャンスで受験生には真剣勝負となるが、この受験生の周りはサッカーのサポーターそこのけのお祭り騒ぎで、試験会場となるマニラのデ・ラ・サール大学の周辺は交通規制が行われ毎年盛り上がる。　受験者を出す各大学の法学部は先輩、後輩が受験生のためにいろいろ手助けするのが伝統で、地方の大学は支援学生のためにホテルの部屋をいくつも借り切って提供するから金もかかる。　そ...

セブ島工房 | 2010.09.28 Tue 10:53

フィリピン事件帖　2010　（12）　保険金詐欺を企むケチな日本人

　フィリピンを舞台にした日本人が絡む『保険金殺人事件』は、余りにも犯行が見え見えで目立つために最近は少ない。　そこで、最近は『盗難』を口実に保険金を受け取る手口の小物詐欺師が横行するようになった。　これは日本を出国前に海外保険に入り、特約で物品にも保険をかけて企む。　海外で盗難にあった場合、まずは警察に届けて調書を作ってもらうが、これが保険金請求時に重要な書類の一つとなる。　私も中国在中に盗難にあって高級時計など数十万円相当の被害に遭ったことがあり『盗難保険』などかける頭など鼻からなかった...

セブ島工房 | 2010.09.27 Mon 11:59

フィリピン事件帖　2010　（11）　明るみに出た違法賭博関係者だが

　『Jueteng＝フェテン』と呼ばれる違法な賭博がフィリピンでは盛んである。　Juetengというのは『Ju』をフと読むからスペイン語圏が発祥かと思ったが、中国から来たもので『Jue』とはFlower＝花、『Teng』とはBet＝賭けるを意味する。　この賭博は1から37までの番号の中から、出た数字2つを当てれば良い単純な賭け方だが、賭け金が安く特別な装置や場所も要らないので、マニラ首都圏とルソン島に蔓延している。　特に問題なのは、この賭博の胴元が地元の政治屋、警察、軍を巻き込んで手広くやっていることにある。　現在、上院などで...

セブ島工房 | 2010.09.24 Fri 16:14

フィリピン事件帖　2010　（10）　墓場を荒らす旧日本兵遺骨収集者関係

　フィリピンには数多くの少数民族があって、姿形は平均的なフィリピン人に同化しているが、固有の言語、習俗などはしっかり維持している。　その中で、死者の弔い方はカトリック信仰が強いフィリピンでも独特の形を残す少数民族がいくつもある。　特に山岳民族は洞窟に死者を弔う方法がとられていて、この洞窟に安置されている遺骨を盗む、神をも恐れぬ輩が続出し問題になっている。　今年6月にミンドロ島の先住民族『ハヌノオマンギャン（写真）』（推定10万人）の墓が荒らされた事件では、盗んだ遺骨を袋に入れて運搬中に取り押さえ...

セブ島工房 | 2010.09.21 Tue 11:27

フィリピン事件帖　2010　（9）　中東からの到着機内ゴミ箱で嬰児発見

　9月12日（日）に中東・バーレーンからマニラに到着した機内のトイレ内で産み落とされた嬰児が発見されフィリピン国内で物議をかもしている。（写真は事件のあった飛行機の出発地、首都マナーマ）　嬰児は幸いにも機内清掃の係員に発見、保護され命を取りとめスクスク育っている。　嬰児はトイレ内にあるゴミ箱に捨てられ、誰が産み落としたかその行為は強く非難されたが、事情が分かるにつれて犯人探し、非難のトーンは低くなった。　当該機の乗客はほとんどが中東から帰国のフィリピン人で、乗客名簿と座席表から産み落とした人物は...

セブ島工房 | 2010.09.20 Mon 16:33

フィリピン事件帖　2010　（8）　チア・ダンス会場で花火爆発、56人重軽傷

　9月15日（水）午後6時過ぎ、ルソン島中部サンバレス州オロンガポ市『スービック特別経済区』内にある、学校でチア・ダンス競技会が行われていた所、アトラクションに花火を使っていた最中に誤って火薬が引火、56人が重軽傷を負う騒ぎになった。　この事故の様子はヴィデオ・カメラにも撮られていて、全国ネット・ワークで放映された。（写真は放映されたテレビから、事故直前、後ろの白煙の上がる所が事故地点）　チア・ダンスというのは日本人には甲子園の夏の高校野球大会でポンポンを持って応援する位の認識になるが、実際のチア...

セブ島工房 | 2010.09.17 Fri 21:39