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路地裏の小さな美術館

ほとけ「仏像」に魅せられて・・・・・ 　いつ頃か定かではないが古い物を何となく集め始めた少年時代、ふり返れば古銭・切手を集めたのが今で言うコレクターの始まりだと思う。 　それから半世紀、集めに集めたもんだと自分ながら感心する。 　ソフビから始まりブリキのおもちゃ、そして蓄音機・伊万里・六古窯と多岐にわたり収集した品々。そんな品々に囲まれて楽しんだ日々・・・・・オタクの領域 　　ある日、何気なく立ち寄った骨董市、雑然と飾られた骨董の山、その隅で控えめに置かれた小さなほとけ「仏像」。 　　やさしい眼差しで私を見ているではありませんか・・・・ 　　小さいながら像から発するオーラ、そして何かを語りかけてくるような・・・ 　　そんな、ほとけ「仏像」に魅せられて手に入れた一体が仏教美術の扉を開いたのである。 　　今では、仏像をはじめ仏画・仏器・経典そして経塚からの出土品など、仏教美術に関する収集が私のライフワークになっている。