[pear_error: message="Success" code=0 mode=return level=notice prefix="" info=""]
JUGEMテーマ:ミステリ ※ネタバレあります。 訳わからんかったけど面白かった。謎が解決されないまま次々と別の謎が示されるので、読んでいる自分の位置を見失う。そこでお手上げになるかその状態を楽しめるかなのかもしれん、この本は。確かに奇書。夢中遊行やら心理遺伝(千年前の先祖の心理が遺伝するんだって)やら作者の繰り出す手札の目眩まし効果の凄まじさ。結局何一つ謎は解決されないからね。呉一郎が正木博士の息子らしいことは最後に示されるが、その呉一郎と「私」が同一人物なのかはハッキリわからないま...
本、読みました。 | 2020.08.11 Tue 20:48
JUGEMテーマ:ミステリ 困った。これは本当に訳が分かりにくいぞ。記憶を失った「私」が覚醒し、若林と名乗る男から直近に起きた奇怪な殺人事件の解決には「私」の記憶回復が必要というあたりは面白そうだったが、正木博士の残した記録やら論文やら報告書(どれも記録や論文や報告書らしくない内容)が出てきてからは理解が追いつかない。結局、「私」=「殺人事件の犯人」=「探偵アンポンタン・ポカン」=「正木博士の講義を聞いていた学生」=「呉一郎」なのか? その答えは下巻にあるのか、はたまた更なる混迷に...
本、読みました。 | 2020.08.10 Mon 21:30
JUGEMテーマ:ミステリ 著者自ら「アンチ・ミステリー」と云ってるんだからそうなんだろう、というのが正直な読後感。「本格推理小説は子供だましの手品小説」と登場人物に云わせているのも頷ける。上巻同様、ヘボ探偵の推理合戦が続くかと思うと作中人物の書いた小説部分が挟まれていたりで、読んでいて混乱すること度々。終盤には、あれは事故であれは自殺であれはやっぱり昔死んでいて…という急展開があり、読みやすい文章のため予想以上のスピードで読めた分、嵐がサーっと駆け抜けていった感じ。一遍読んでみ...
本、読みました。 | 2020.08.07 Fri 21:07
JUGEMテーマ:ミステリ もっと読みにくいかと思っていたが、上巻を読む限りそれほどでもなかった。京極物で鍛えられたせいかな。お話は1954年から始まっているが、発行は1964年で丁度松本清張らの社会派推理小説が活気を帯びてきた頃。それへの反発なのか、社会派とは真逆の推理小説を出してきたという感じ。何度か「黒死館殺人事件」の名前も登場する。 内容は没落気味の名家の人間の謎の死が続く。それが事故か殺人か、迷探偵たちのヘボ推理合戦が始まる…といったところかな、上巻はね。ここからどう展開す...
本、読みました。 | 2020.08.05 Wed 20:46
JUGEMテーマ:ミステリ シリーズ第三作。本作では「百鬼徒然袋−雨」の「鳴釜」に出ていた篠村美弥子の友人の失踪がお話の起点。その友人の服を着た自殺死体、、同じ時期に自殺した別の女性、更に別の女性が行方不明。同性愛も絡んできて話は混沌と…。 敦子の推理に美由紀の啖呵をいつも通りだが、今回は美弥子の「説教」も気持ち良い。美弥子も加えた3人がレギュラーのシリーズにしてくれないかな。なお、シリーズ三冊とも出版社は違うんだけど、カバー写真のモデルは今田美桜なんだよね。でも、三冊ともお面...
本、読みました。 | 2020.08.03 Mon 21:02
JUGEMテーマ:ミステリ ※ ネタバレあります。 図書館本。定年退職した元刑事、その部下だった若手刑事、16年前の幼女殺害事件、それと手口が同じ事件。この4つが絡み合いながら話が進む。16年前の犯人は服役中だが、それは冤罪だったのか。元刑事は当時その疑いを主張しながら上層部に受け入れられなかった過去を持つ。 元刑事は妻と四国巡礼中。事件現場の群馬にいる若手刑事と四国を廻っている元刑事が電話で情報を検討し合う二人を許容する元刑事の同僚で若手刑事の上司でもある捜査一課長の存在。彼もまた1...
本、読みました。 | 2020.08.01 Sat 23:18
JUGEMテーマ:ミステリ 8月7日に講談社ノベルズとして『今昔百鬼拾遺 月』が発刊されるらしい。 大極宮のHPによると、中身は『今昔百鬼拾遺 鬼』、『今昔百鬼拾遺 河童』、『今昔百鬼拾遺 天狗』の3冊に大幅な加筆修正をしたものとのこと。 『鬼』と『河童』は読んだし『天狗』もまもなく読むつもりだが、『月』の「大幅な加筆修正」というのが引っかかる。これを手に入れて、文庫版の3冊を脇に置いて読み比べしないとダメなのかなぁ。気が重いわ。 ホント、商売上手で嫌になっちゃうよ。 にほんブ...
本、読みました。 | 2020.08.01 Sat 10:19
JUGEMテーマ:ミステリ シリーズ2冊目。中年男への覗き魔、模造宝石、男性の連続尻出し死体が一つに事件に繋がっていく。今回は多々良先生と薔薇十字探偵社の益田も登場。二人とも相変わらずで可笑しい。一方で差別に触れた部分は痛いし切ない。ただ、謎という面では今ひとつ。1作目に比べて終点が予測しやすかった。意外性に欠けると云ったほうが良いか。また、これも1作目に比べて…になるが、美由紀の啖呵めいた正論の部分が短すぎて取って付けた感が大。このシリーズ、敦子が推測だけで解決しないのだから、...
本、読みました。 | 2020.07.29 Wed 20:19
JUGEMテーマ:ミステリ 京極堂シリーズのスピンオフ作品。京極堂の妹の中禅寺敦子と「絡新婦の理」に出てきた呉美由紀がコンビとなって事件解決にあたる。シリーズ1冊目の本作では、学校の先輩を連続辻斬り事件の犯人に殺された美由紀がその経緯に納得がいかずに中禅寺敦子に相談を持ちかけたことから物語が始まる。その先輩の家は代々女が斬り殺されている家系だという祟りを想定させる内容に、これは京極堂にピッタリの話だと思ったが本人は全く登場せず、他の榎木津や関口、木場といった本編レギュラー陣も全然登...
本、読みました。 | 2020.07.29 Wed 18:30
JUGEMテーマ:ミステリ シリーズ1冊目と同じく京極堂シリーズのサイドストーリーとして10の短編を収録。ただ「墓の火」と「蛇帯」は未刊の長編「鵺の碑」の登場人物を主人公にしている。こんなのを読むと、発行見込みの立たない「鵺の碑」を何とか出してくれないかと思う。また、各長編の脇役が主人公となっている他の話と違い「目競」だけは長編のメイン登場人物の一人である榎木津が主人公で、他作品では伺い知れない彼の「相手の記憶が視える能力」に関する彼の内面と探偵になることを決意するまでが描かれてい...
本、読みました。 | 2020.07.25 Sat 12:52
全1000件中 61 - 70 件表示 (7/100 ページ)