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JUGEMテーマ:戯言 知らないことを、知らないままに、知らないということを隠して、能弁に語る人がいた。それを聞いて大いに納得し、頷く人がいた。その人もまた知らないことを、知らないままに、知らないということを隠して、別の誰かに語るつもりなのだろう。これはパズルだろうかと考える。いや、パズルと言えるほどの完成度はないだろう。これはたぶん塵芥だ。だから知る必要のない語りなのだろうと思えた。しかしその人たちは能弁に語り合う。知らない事象を知らないままに。いやむしろ知ることをとことん避け...
pale asymmetry | 2026.04.09 Thu 17:51
JUGEMテーマ:戯言 つむじに翻弄されている。小さなつむじ。小さいけれど尖ったつむじ。激しく回転する金平糖をイメージして。甘くはなく、どちらかと言えば苦い金平糖。何処か遠い場所から唐突に飛来したつむじ。だから落下してこの場所にやってきたんだ。あるいはそれは墜落と言った方が正確かもしれない。そしてまだ墜落の最中だ。小さいくせに周囲を捲き込んで落ちていく。なのにどれだけ捲き込んでも肥大化することはない。激しい回転にエネルギーを消費しているせいなのだろう。むしろ徐々に痩せ細っているよ...
pale asymmetry | 2026.04.08 Wed 20:34
JUGEMテーマ:戯言 油断していると眠ってしまいそうだ。薬が血流と共に駆け巡っているせいだろう。しっかりと目を開くことを意識していて、ようやく半身を微睡みから引き剥がせるくらい。それをしなければあっという間に微睡みに沈んでしまう。そのまま深い眠りの底に落ちてしまうのかと言えば、そういう感じではない。たぶんそれも薬のせいだろう。真っ逆さまに底まで落ちてしまう方が心地良いと思えるけれど、浅い微睡みの中を流れていくしか出来ない。浮かびきることも出来ず、沈みきることも出来ない。中途半端...
pale asymmetry | 2026.04.07 Tue 17:37
JUGEMテーマ:戯言 時間は止まってはくれない。朝目覚めたときにそのことに少し戸惑う。でもその意味を問うことはしない。私が求めているのは単純に記号化された事象であり、覆す必要のある真理ではない。だから取り敢えず笑うことだって出来る。まあ、実際に笑いはしないけれど。実際にはあくびを噛み殺して寝癖を撫でながら歯を磨くだけだ。半覚醒のまま朝食を済ませ、半覚醒のままテレヴィジョンのモニタを眺める。その内側に求めているインフォメーションがないことを確認して、何となく安堵したりする。もし求...
pale asymmetry | 2026.04.04 Sat 17:58
JUGEMテーマ:戯言 アスファルトの表層を忙しなく突く鳥は、私には目もくれずに春の欠片を啄んでいる。それはそうだろう。私にかまけていてもお腹は膨れないのだから。それで私はじっくりとその鳥を見つめて、何か得るものはないだろうかと考えてみる。けれど何も浮かばず、きっとこの鳥は貴重なものは何も持っていないのだと結論づける。 「あなたは失礼な人だな」 突然鳥が私を睨んで言う。それは綺麗な人語で、だからこの鳥も世界の一部を守護しているのだと解る。 「まあ、人間は全部失礼だから仕方...
pale asymmetry | 2026.04.02 Thu 19:57
JUGEMテーマ:戯言 私はその痛みを螺子と名づけた。トレーニングが必要だと思った。その痛みにも、そしてそれに弄ばれる私にも。弄ばれたいと思っているのだ、私は。雨は風に干渉されて斜めに傾いでいた。その具合が絶妙だと思えなかったので、私は触れてみようとは思わなかった。それでも私は最終的に触れなければいけない。そうしなければ触られてしまうのだ。触れられたいと思う場所にも。そうではない場所にも。その距離感がとても重要で、それはミリ単位で調節する必要があると思えた。でもその精密さに没頭す...
pale asymmetry | 2026.04.01 Wed 20:03
JUGEMテーマ:戯言 突然の強雨で世界が暗くなっても、私は磨き続けることを止めなかった。もちろん使命感に取り憑かれていたわけではない。それを止めれば途端に退屈をしてしまうことが目に見えていたからだ。あるはずのない事象を求めていることは自覚している。そのせいで思考が揺らいでいることもよく解っている。ただがむしゃらに求めて、揺らぎなど気に留めなければ良いのかもしれないけれど、それでは大切な摂理を取りこぼしてしまいそうに思えてしまうのだ。鏡の面を叩く。無数の勾玉が叩く。それは無数の紋...
pale asymmetry | 2026.03.31 Tue 19:41
JUGEMテーマ:戯言 アルゴリズムが嘘を吐いている。そう思えてしまうのは、私のセンチメンタリズムのせいだろうか。それともそのアルゴリズムが過剰にコマーシャリズムを振りかざしているからだろうか。巧妙に隠されているようで、垣間見えているように感じてしまうから、そこに嘘を感じてしまうのかもしれない。もちろん全ては私の印象で、実際のところはよく解らない。私は身体を持つ生命体で、データの領域に無造作に侵入することは出来ない。したがって、私の身体の拙い感覚だけで全てを判断している。実はデー...
pale asymmetry | 2026.03.28 Sat 20:24
JUGEMテーマ:戯言 混乱はなかった。混乱は見当たらなかった。でもそれがつまらないと考えている彼女は、たった今スマートフォンに取り込んだ映像を振りかざし、世界が混乱に満ちていることを主張する。 「とにかく果てにいないことが不快なんです」 彼女が一字一句この通りに言ったわけではないけれど、まあだいたいこのような内容のことを大きな声で言っていた。叫んでいたというわけではない。どちらかと言えば笑っていた。笑い転げたいと思っているのかもしれない。彼女の手のなかのくだらない動画で。...
pale asymmetry | 2026.03.27 Fri 18:36
JUGEMテーマ:戯言 燦燦と降り注ぐ陽光に、少しだけはにかんでみる。アスファルトには逃げる鏡がちらほら。全力で疾走するけれど、世界の回転を追い越すことは出来ない。金茶の猫にさえ敵わず、あっさりと追い抜かれてしまう。たった一度の角度差が、その先の未来を大きく変えてしまう。それは金茶の猫のせいではないし、もちろん燦燦陽光のせいでもない。すると私のせいなのか? などと真面目に考えてみたりしながら、眠たい午後をやり過ごす。 「それで、正確にはどのような枠なのですか?」 通りすがり...
pale asymmetry | 2026.03.26 Thu 20:23
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