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泣いているときに電話が鳴って眼の下を涙で濡らしたまま相手の冗談に私は笑った泣いた理由は通俗的な小説の通俗的な一行でだが泣けるということに私は救われそのせいで笑ったのかもしれない笑って電話を切ったあと煙草に火をつけ私は自分の感情について考えたそれを何と名づけることができるのかと結局名づけようはなかったのだ窓の外で木枯らしがうなりをあげ私はもうどんな季語ももっていない私をしばる制度の中で感情は出口を見失いそのすべてが怒りに似てくるがそれすらも私のものかどうか定かではない眼の下はとうに乾きやみくも...
KAKER*α DAYS | 2010.10.05 Tue 21:12
父の葬式の日程が迫っているのに父はぴんぴんしているおまけにその前日はぼくの安楽死の予定日ではないかとりあえず両方とも延期するしかないと思うと急に生きているのも満更ではないような気がしてきたところがである窓外を一機のヘリがふらふらと飛び去ったとたん轟音がしたやっぱり墜落したのだ煙が上がっているのが見えるはずだとうろうろするが隣家のでっかい日の丸が邪魔でよく見えないそこへ窓から緑色の非常口の標識が飛びこんできた高熱を発している早く捨ててと家人が叫ぶ雑巾をあてがって拾い上げるや庭の八手の根元にほ...
KAKER*α DAYS | 2010.09.18 Sat 20:46
二人友達が来て三時半まで飲んでしゃべっていった寝ようと思って小便しながら外を見たら外はもう明るく小鳥が鳴き始めていたこういう一日の終わりかたは久しぶりだ日記を書きたかったが眠くて書けなかった一日の出来事のうちのどれを書きどれを書かないかという判断はいつもむずかしい書かずにいられないことは何ひとつないのに何も書かずにいると落ち着かないのは何故だろう小便してからぼくは五時間ほど眠り 夢はすべて忘れ起きてこうして日記の代わりの詩を書くそうだ思い出した 友達のひとりは酔って妻を尊敬しているが愛しては...
KAKER*α DAYS | 2010.08.18 Wed 13:10
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