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JUGEMテーマ:オリジナル創作 「待って下さい」シャルアと同じように困惑顔をしたツェンが声を上げる。「私はまだ警備軍に入って間もない。軍とは縁の無い、ずっと別世界で生きてきた人間です。こんな・・・どう考えても荷が勝ち過ぎます」「同じです。何故俺が・・・?」リオンが気遣う目で隣のシャルアを見る。「何だ?俺の人選にケチをつける気か?」腕を組んだマルトにそう言われ、ツェンとシャルアが身を硬くする。「いえ、そんなことは・・・」口ごもるツェンにカルフェとラルが助け舟を出す。「いじめんなよ、おっさん」「そうですよ」...
新血族直属部隊 | 2010.03.22 Mon 17:09
JUGEMテーマ:オリジナル創作 「まずは、ジェイス・ロンドゥ。歳は二十五。中央警備軍所属。その前は南部の大将をやっていた。戦闘系の能力者だ」「その隣がツェン・カルビート。歳は十八。東部警備軍所属。特殊能力系、音使い」「ユーク・キャメル。カルフェ・ノード。ラル・ムゾン。三名同じく歳は二十。北部警備軍、五山の一つ、白山所属。俺の下でそれぞれ一部隊の隊長を任せている。戦闘系の能力者だ」「リオン・ゼイル。歳は二十二。西部警備軍黒山所属。特殊能力者」「シャルア・グース。歳は十七。同じく西部警備軍黒山所属。...
新血族直属部隊 | 2010.03.22 Mon 17:09
JUGEMテーマ:オリジナル創作 「リオンの家系は西部グース家の側近頭を代々務めていた。その後継者だったリオンの兄が亡くなりリオンは西部へ戻った。そのグース家の跡取りと云われていたのがここにいるシャルアだ。知っている者もいるだろうが、二年前、西部のグース領は返還された。二人の能力者申請はその後のことだ。この辺の話は諸々複雑だ。これから先、知る機会もあるかもしれないが」マルトがシャルアを見る。「大丈夫です」表情の乏しいシャルアがそう応えマルトが微かに頷く。「部隊には結束が必要だ。が、とりあえずは...
新血族直属部隊 | 2010.03.22 Mon 17:08
JUGEMテーマ:オリジナル創作 「大将、俺らの戦闘能力について説明せなあかんの?」「それ、説明とか面倒やで」ユークとカルフェがその言葉通り面倒そうな顔を作って言えば、マルトが苦笑して頷く。「ああ、それは追々知っていけばいい。じゃあ後はツェンか」皆の視線がツェンに集まる。「えらい噂になったもんな、音使いが現れたて」「何年ぶりや言うてた?二百年?」カルフェが首を傾げ訊くとそれにラルが応える。「あー、そう。二百年位ぶりらしいな。昔、血族者の一人が光石で創ったと云われている楽器、ティボラ。その音色で魔物...
新血族直属部隊 | 2010.03.22 Mon 17:07
JUGEMテーマ:オリジナル創作 「その話面白そうやから今後の楽しみにするけど、そのカリン嬢は今どうしてるん?中央まで護衛したけど、その後どうなったか俺らの耳に入ってこーへんから気になってたんや」「ああ、つい先日正式に二人目の音使いとして認定された」「え!?そうなん?」驚いたユークが難しい顔で唸る。「俺、正直おめでとうて言われへんわ」「俺等道中説得しまくってたからな、音使いになれば軍へ入隊することになる。危険や言うて」「すみません」ツェンが申し訳なさそうにそう言うと、ユークが苦笑いをしてみせた。「...
新血族直属部隊 | 2010.03.22 Mon 17:06
JUGEMテーマ:オリジナル創作 六八四年十二月二十三日窓一つ無い部屋の中央には円卓が置かれてあった。入り口から見て一番奥に座る人物は、北部白山大将、マルト・ハルス。その左隣に、西部黒山所属、シャルア・グース。そのまた左隣に同じく、西部黒山所属、リオン・ゼイル。ここに入室したばかりの二人の人物。一人は、中央警備軍所属、ジェイス・ロンドゥ。もう一人は、東部警備軍所属、ツェン・カルビートである。「お待たせしました。マルト大将」「ジェイス、来たか」親しげな微笑で挨拶を交わす二人。ジェイスの右後方でツェン...
新血族直属部隊 | 2010.03.22 Mon 17:05
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