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ヒロインの発言

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寝たきりでも、演じられる役はあるだろうか。

田中絹代さんの言葉です（7月28日の『yes～明日への便り』）。貧しいゆえに差別を受けた幼き頃、担任の教諭に向かって「私はあなたのような先生のいる学校にいたくはありません」と言って退学した逞しさが、演劇人として開花させたのでしょう。しかし、この言葉は、女優を主人公にした物語の台詞に使いたいほどの凄さ。情念とも言うべき“職業意識”が伝わります。享年67歳、意外でした。 JUGEMテーマ：ヒロインの発言

いいコトバ | 2018.08.19 Sun 15:20

無意識を意識する。

「芝居」について語った、ミムラさんの言葉です (3月10日の『SWITCHインタビュー達人達(たち)』)。彼女は、ヨハネス・フェルメールの「女主人と女中」における「あごに手を当てている女中の背中の丸み」に、無意識の二人の(それほどの緊張感はない)関係を見るのです。確かに台詞のないような俳優さんは、過剰なほど意識して自分の役割を演じます。だから名優は全く逆になるという訳ですね。この視点で芝居を見ると、演技力が測れるかもしれません。 JUGEMテーマ：ヒロインの発言

いいコトバ | 2018.04.12 Thu 00:06

毎日が初日。

41歳で舞台「放浪記」の主役を射止め、単独主役2017回を誇った女優、森光子さんが肝に銘じていた思いです (1月9日の『サラメシ』)。どれだけ公演を重ねても、必ず台本に目を通したとか。ちなみに森さんがその舞台裏で愛した昼飯は、東京・京橋「桃六」の茶飯弁当。主が劇場に運ぶと皆が協力して配ってくれたと言います。冒頭のこの言葉、日々新たに臨む心意気が伝わってきますね。そう思えば、毎日行うべきことを、毎日続けられる。 JUGEMテーマ：ヒロインの発言

いいコトバ | 2018.02.09 Fri 06:48

私はオードリー・ヘップバーン。他の名前は付けません。

ニューヨークで上演されるミュージカル「ジジ」の主演から「ローマの休日」主演へ。このとき映画のプロデューサーからキャサリン・ヘップバーンとの混同を避けるため名前を変えてほしいと言われたときの、彼女の返事です（1月8日の『yes!～明日への便り～特別番組「オードリー・ヘップバーンが教えてくれる、明日へのyes!」』）チャンスを前に、私を名前ごと受け容れて、と主張する意志。ファニーフェイスと呼ばれた、愛らしさの内に秘めた、強靭さ。 JUGEMテーマ：ヒロインの発言

いいコトバ | 2018.02.07 Wed 22:13

この世の女性はみんな、美人と美人予備軍である。

元ピチカート・ファイヴの野宮真喜さんの言葉です (11月5日の『ザ・インタビュー～トップランナーの肖像』)。それは「誰でも、その人なりのチャームポイントを磨けば美しくなれる」という理屈なのですが、なるほどと思わせます。しかし、この“チャームポイント”がなければ「美人」にはなれない、という至極当たり前のメッセージでもあるのです。これ、ほかならぬ野宮さん自身が容姿の劣等感と闘いながら、自ら導き出した答えなのです。 JUGEMテーマ：ヒロインの発言

いいコトバ | 2017.02.05 Sun 07:31

この21年間、とてつもなく苦しいときもありましたが、それ以上にとてつもなく、面白かったですっ！

11月に宝塚歌劇団を去った元星組トップスター、北翔海莉さんの、最後を明るく締めた退団挨拶の言葉です (12月9日の『TAKARAZUKA ～Cafe break～』)。北翔さんは、宝塚史上２番目のトップ就任までの期間 17年 2カ月、同じく3人目の全組の公演出演で知られます。この経歴が「とてつもなく苦しい」につながったのでしょう。しかし、その技能は、ねじめ正一さんにも激賞されていました。こんな言葉をもし人生の終わりに言えたら、幸せですね。 JUGEMテーマ：ヒロインの発言

いいコトバ | 2016.12.16 Fri 10:28

写真を撮るより、もっと大切なことがあるんじゃないですか？

「世界で最も貧しい大統領」と呼ばれた、ウルグアイの元大統領ホセ・アルベルト・ムヒカ・コルダノさんのこの言葉を辛酸なめ子さんが紹介しています (5月13日の『マイあさラジオ』)。来日時の東京外国語大学での講演が終わった際に、一斉にスマホで撮影しようとした学生に、この言葉は発せられました。でも、私も同じ言葉をいまこのとき言われている気がします。写真も大切だけど、この目で、耳で事実に向き合うということ。 JUGEMテーマ：ヒロインの発言

いいコトバ | 2016.10.24 Mon 14:19

きっと、新しい風だったんだろうな。

「当時の小泉今日子さんは、どんなアイドルだったと思いますか？」という編集部からの質問に、答えたキョンキョンの言葉です (『MEKURU』Vol.07)。自分自身に人気が出る過程を「ビジネスマンみたいな気分でした」と語る彼女は、多くの関係者から「プロデューサーの目で自分を見ている」と言われていました。この言葉、どこまでも自らを客観的に見ていて、そして素敵です。 JUGEMテーマ：ヒロインの発言

いいコトバ | 2016.07.22 Fri 07:02

いまこの年でも、身体って強くなれるんだ。

50歳を迎えられてそう語ったのは、英国ロイヤルバレエ団・プリンシパルの吉田都さんです (1月4日の『プロフェッショナル～仕事の流儀』70分拡大版 10周年スペシャル』)。長年の激しい舞台の影響か、腰や膝に出てきた痛みを前に体の動かし方を根本から変えたときに、この言葉は生まれました。たとえ凡人であっても、この言葉は忘れたくない。 (身体は)鍛えたことに応えてくれる。吉田さんです。 JUGEMテーマ：ヒロインの発言

いいコトバ | 2016.05.10 Tue 07:08

私たちは最後まで、あなたを支えます。

あさ(波瑠)が設立を目指す日本初の女子大学への賛同者名簿を手に、大隈重信の妻・綾子(松阪慶子)が言った言葉です (今朝の『あさが来た』)。名簿には妻たちの名も記されていました。この「私たち」は妻即ち「女たち」を意味し、その思いの裏に「男たちは立場が変われば態度を変えるが女は違う」という意地があったのですから、脚本の大森美香さんの面目躍如です。貫きたいです、何事も。 JUGEMテーマ：ヒロインの発言

いいコトバ | 2016.02.26 Fri 17:36

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