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恐怖少女レイコ 第九話 悪の十字架

恐怖少女レイコ 第九話 悪の十字架レイコは、古い教会の前で、呆然と佇んでいた。正確に言うと、元教会を改築した、それは、ある財団のホール。昨日、友人のサダコから、古い教会音楽の、チェンバロの一種、ヴァージナルを使った、コンサートがあると、聞いたのが、事の発端だった。確か9時からの早朝コンサート。フェルメールの何枚かの絵にも、出てくる楽器、ヴァージナル。蓋の内側にラテン語で、MVSICA LAETITIAE COMES MEDICINA DOLORVM と、楽器に書かれた、音楽のレッスン、という作品が、特に好きだった。音楽は喜...

タカコバ takacova | 2012.03.22 Thu 19:04

恐怖少女レイコ 第八話 悪魔の人形

恐怖少女レイコ 第八話 悪魔の人形年のはなれた姉が、娘のリンコをつれてきた。4歳になる姪は、やはり、黒っぽい人形を抱いていた。ずっと一緒なの?と、レイコが聞くと、姉はまた、溜息をついた。ミスターなんちゃら、とかいう映画のファンの姉。そのキャラクター商品である、人形を買い与えたのが、娘はいたく気に入ったようで、それ以来、何年にもなるが、常にその人形を抱えているのだ。食事の時も、寝る時も、もちろん外出する時も、お風呂に入る時も、一日中、決して、人形を手放そうとはしなかった。もう、乾かすのが大変よ。...

タカコバ takacova | 2012.03.20 Tue 23:46

恐怖少女レイコ 第七話 残された暗黒の村

恐怖少女レイコ 第七話 残された暗黒の村ダムに沈むはずだった村?父親の部下ノムラという青年の話に、レイコは相づちを入れた。たまに父親がつれてくる、落ち着いて、割とかっこいい、この独身男性に、少しひかれるところがあった。村は、彼の両親の田舎で、小学校までは彼自身も、一緒に暮らしていたそうだ。山間の、何もないところだけれど、年に何度かある、お祭りのことはよく覚えているとか。とくに、秋の満月祭は、もし雨が降らなければ、夜通し盛大に執り行なわれ、子供も夜中まで起きているのを、許されていたという話....。...

タカコバ takacova | 2012.03.17 Sat 13:51

恐怖少女レイコ 第六話 怪談お岩

恐怖少女レイコ 第六話 怪談お岩レイコの高校の文化祭は、全校生が力を入れて取り組む、地域の人も楽しみにするぐらい、毎年恒例大掛かりなイベントだった。レイコのクラスは、男女入れ替えベルサイユの薔薇、水戸黄門VS必殺仕事人、フィーリングカップル5対5、などの案は却下され、結局無難な、お化け屋敷アトラクションに決定。色白で線の細いレイコは、即座に幽霊役の一人に選出された。お化け役に選ばれた人は、近くの神社にお参りするのが、我が校の伝統よ。行かないと、取り憑かれるかもよっ。担任教師に半ば強制的にいわれ、...

タカコバ takacova | 2012.03.17 Sat 12:20

恐怖少女レイコ 第五話 お菊の井戸

恐怖少女レイコ 第五話 お菊の井戸あの商店街の福引きは、大抵、洗剤小袋一つか、はずれ。レイコが過去に当てたのは、良くてもアタック一箱。どちらかというと、クジ運のないレイコだった。どうせ、今回も.....。え、え、え、えぇっ〜!驚くべきことに、日帰りバスツアーという、一等賞チケットが当選した。行き先は、白鷺城ともいわれる、国宝、重要文化財にして、世界遺産の姫路城と、サファリパーク動物園遊覧。姫路名物の姫路おでんのお昼付き。姫路城には確か、皿を割ってしまったお菊が、投げ込まれ、夜な夜な、皿を数える声が、...

タカコバ takacova | 2012.03.17 Sat 11:50

恐怖少女レイコ 第四話 カエルの怨霊

恐怖少女レイコ 第四話 カエルの怨霊ある満月の夜。レイコとユウジは、田舎道をドライブしていた。月を、静かな場所で見たいと、レイコが提案したのだ。カーステレオからは、流行のポップスが流れている。外は真っ黒な田んぼが続き、閉めたウィンドウの外からでさえ、カエルたちの鳴き声が聞こえてきた。月を水面へ映す、大きなため池のそばで、ユウジは車を止めた。普段は寂しいところだろうけど、今夜のカエルたちは賑やかだ。繁殖期を迎えて、ガールハントに忙しいってところかな。と、レイコに話しかけた。どんなカエルが鳴いてい...

タカコバ takacova | 2012.03.17 Sat 00:09

恐怖少女レイコ 第三話 血を噛んで吸う話

恐怖少女レイコ 第三話 血を噛んで吸う話金縛りというものを、ご存じだろうか。就寝中、意識は、はっきりしているのに、体を動かすことができない状態。レイコは旅にでると、よく金縛りにあった。ボーイフレンドのユウジは、旅行による環境の変化で、身体は疲れているのに、脳が興奮しているからだよ、と笑っていた。この旅先の旅館でも、まだ夜が明けぬうち、真っ暗で見えないはずの、天井の木目の模様を、薄ぼんやりと、自分が見ていることに気がついた。やれやれ、またいつものことか。そう思って、レイコは、足も手の指も、目玉さ...

タカコバ takacova | 2012.03.16 Fri 23:37

恐怖少女レイコ 第二話 呪いの館

恐怖少女レイコ 第二話 呪いの館レイコの実家は、けっこう立派な木造家屋で、今回戻った時、屋根の補強と増築の為、遠方から来た、四人の大工職人に、しばらく住込みで、働いてもらっていた。祖父の時代からの、古い付き合いで、定期的に、手を入れてもらっているという話だ。レイコも幼い時分、何かの補修の時に見かけた、棟梁の顔には、なんとなく覚えがあった。棟梁もかなりの年令になっていたが、相変わらず、がっしり逞しい身体で、渋く厳しそうな顔には威厳があった。腕は確かで、職人気質ながら、明るく、人の良い男だった。&nb...

タカコバ takacova | 2012.03.16 Fri 22:06

恐怖少女レイコ 第一話 魔女と猫の花瓶

恐怖少女レイコ 第一話 魔女と猫の花瓶どんよりと曇った夏の日。海に面した小さな町の駅。単線のかわいい電車を降りると、レイコは、叔母から昨日もらった、手書きの地図を確かめた。潮の香りがして、都会とは違った、空の広いこの町の商店街。その外れに、目的の古い洋館が、ひっそりたたずんでいた。ええっと、どうやるんだっけ。シックな装飾ガラスの入った、鉛色の扉の右横、ブザーボタンを見つけて、レイコは、少しためらいながらも、思い切って押す。どうぞ。おはいりなさい。やっと聞き取れるほどの、かすれた返事が、どこかに...

タカコバ takacova | 2012.03.16 Fri 21:35

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