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フィリピン事件帖 2011
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フィリピン事件帖 2011

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フィリピン事件帖 2011
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フィリピン事件帖2010に続く2011年度版。今年もお騒がせフィリピンは目が離せません。
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フィリピン事件帖 2011 (13) 原発事故に正しく怖がらないフィリピン政府

 正しく怖がることは大切で、今回の原発事故には特に必要だが、当の日本人を含めてフィリピンでも正しく理解している人は少ない。 日本のラジオニュースを聞くと解説者と称するその道の専門家の話を聞いても、その口調は自信無げで要領を得ず、この人物達は何を今まで研究していたのだと思いたくなる。 少なくても福島原発の周囲半径数十キロは、人が住めなくなるのはチェルノブイリの事故から見て私でも分かる。 そんな中、フィリピンのマスコミが殊更に在日フィリピン人の人々を取材するのは当然ではあるが、煽り立てている何物...

セブ島工房 | 2011.03.25 Fri 15:32

フィリピン事件帖 2011 (12) 平成大震災に無駄金を使いたいフィリピン政府

 世界中から緊急救助隊が災害地域に派遣されている。 既に被災から一週間を過ぎて生存者の救出は難しくなっているが、8日ぶりに救助された人のニュースもあったから、希望は捨てたくない。 この緊急救助隊は国際基準というものがあり、実際に日本に入っている国はアメリカ、韓国、中国、シンガポール、ドイツ、スイス、フランス、イギリス、ニュージーランド、オーストラリア、メキシコ、南アなどとなっている。 フィリピンも緊急援助隊を派遣しようとしているが、実現していない。フィリピンは早い段階で派遣申し入れをしていて、...

セブ島工房 | 2011.03.19 Sat 12:33

フィリピン事件帖 2011 (11) 日本人の騙し方の教科書に載るような事件

 63歳の日本人男性が、マニラ首都圏でのコンドミニアム購入で詐欺被害を受けた。 その額約386万ペソ(約700万円)、日本ではワンルームのマンション(アパート)も買えないが、フィリピンではコンドミニアムと御大層な名前が付けられたアパートが買える。(写真の向こうにセブに増えてきたコンドミニアムが写る。その多くは投資目的が多く、すぐにスラム化するような貧弱な内容) しかも、フィリピンは外国人による土地所有は認められていなくて、土地付き一戸建て住宅は持てない。 フィリピンに住む日本人で俺の家だといっている...

セブ島工房 | 2011.03.11 Fri 11:59

フィリピン事件帖 2011 (10) 麻薬所持で捕まった議員や妻殺しの議員

 麻薬所持の議員の名前は『シンソン』(写真右、左は愛人の芸能人、ラビ―・ポー。この人物は2004年の大統領選でアロヨを追い詰め、選挙後急死した俳優フェルナンド・ポー・ジュニアの愛人の子)。 シンソンはルソン島南イロコス州選出で、昨年5月に行われた選挙で再選されている。 この議員の親は南イロコス州の大ボスで、元大統領エストラーダ失脚のきっかけを作った人物で、その地方の違法賭博を取り仕切るというからヤクザのボスと同じであるが現在は知事を務める。 子どもは無能力でも親の看板と地盤を受け継いで議員になる例...

セブ島工房 | 2011.02.26 Sat 17:37

フィリピン事件帖 2011 (9) ロリータ趣味の日本人、5年前の事件で捕まる

 ロリータとは1955年に出版されたウラジミール・ナボコフ作『ロリータ』から広まった言葉で『少女性愛』と一般的にはなっている。(写真がウラジミール・ナボコフ) これを原作にして2度映画化されているが最初の映画はあの鬼才スタンリー・キューブリック監督で1962年に公開された。名作『2001年宇宙の旅』はその後の1968年制作だった。 フィリピン以下東南アジア各国は昔から買春旅行先として有名で、最近でも韓国人の買春ツアー手配者がマニラで捕まっていて、フィリピンで多数派となった韓国人も日本人と同じ買春の轍を踏んでい...

セブ島工房 | 2011.02.25 Fri 17:24

フィリピン事件帖 2011 (7) 国軍汚職渦中の元参謀総長、拳銃自殺

 フィリピン国軍制服組のトップは参謀総長になるが、歴代参謀総長が在任中に国軍の予算を掠め取った汚職事件で議会から追及されている。 その様子は前回も書いているが、中心人物『アンヘロ・レイエス』65歳が2月8日午前7時半頃、拳銃自殺を図り死亡した。 写真はその模様を伝える国内テレビ・ニュースから撮ったが、現場は両親を埋葬した所で、母親の墓石右上はレイエスが流した血でまみれている。 この墓地はフィリピンの中流が持つタイプで1m×2.5m位を一区画として分譲しているタイプである。レイエスは参謀総長在任中に1億ペ...

セブ島工房 | 2011.02.09 Wed 13:43

フィリピン事件帖 2011 (6) その後のフィリピン国軍汚職の展開

 フィリピン国軍をまとめる最高組織、AFPトップ歴代参謀総長への汚職追及は具体的な証言が出てきた。 この問題は上下院の委員会で取り上げられているが、下院法務委員会で元会計検査院職員(写真)の証言があった。 この人物は2001年3月から2004年3月分の会計検査を行っていて、この時、国連から援助された資金500万ドルの使途不明金を見つけたという。会計検査時期は今回告発されているレイエス元参謀総長や調達責任者のガルシア元参謀次長と重なっている。 この掠め取った金の行方はガルシアの持つ地方にある銀行口座に入金され...

セブ島工房 | 2011.02.02 Wed 17:21

フィリピン事件帖 2011 (5) 国軍汚職に見る『泥棒に追い銭』の国

 元フィリピン国軍参謀総長だった写真の人物、Angero Reyes(アンヘロ・レイエス)が汚職容疑で追及されている。 この人物、エストラーダが大統領時代に国軍(AFP)制服組最高位の参謀総長に任命されたが、エストラーダが汚職で追及された時、エストラーダに弓を引いて失脚のきっかけを作った人物といわれる。 そのためエストラーダの後を襲ったアロヨに重用され、参謀総長を退いてからアロヨ政権内で2001年〜2003年国防長官、2004年〜2006年内務自治長官、2006年〜2007年環境庁長官、2007年〜2010年エネルギー庁長官を務めた。 軍...

セブ島工房 | 2011.01.29 Sat 11:27

フィリピン事件帖 2011 (4) エドサ通りで爆弾事件、死者5人、重軽傷者13人

 1月25日(火)午後1時半頃、マニラ首都圏マカティ市にあるエドサ通りを走るバス車内に仕掛けられた爆弾が爆発、死者、重軽傷者を出す事件が起きた。 マカティ市というのはフィリピンで一番裕福な市で高級住宅地、高級ショッピング・センターを擁する東京に例えれば丸の内と銀座、麻布が合わさったような街である。 エドサ通りはマニラ湾から内陸に向かって走る交通の主要道で、1986年、コラソン・アキノが大統領になるきっかけになった『エドサ政変』の舞台になった通りでもある。 普通考えられるのは政治的意図を持った爆弾事件...

セブ島工房 | 2011.01.27 Thu 16:24

フィリピン事件帖 2011 (3) 凶悪な連続自動車強奪殺人事件発生

 現在、フィリピンをにぎわす事件に『自動車強奪犯による連続焼殺事件』がある。 自動車強奪のことをフィリピンでは『carnapping』と称すが、これは子ども誘拐の『kidnapping』から来ている。 フィリピンも昨年は年間新車売上数が最高を示したように都市部には車が溢れるが、道はほとんど昔の儘、運転マナーなど全くない国なのでどこでも渋滞が甚だしい。当然、事故や車の盗難事件が多発し、大きな社会問題を起こしている。 フィリピン国家警察の統計によると2010年度に盗難被害に遭った車(2輪車を含む)は1,739台となっていて、...

セブ島工房 | 2011.01.25 Tue 10:32

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