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JUGEMテーマ:ベルカント発声法 ベルカント発声(イタリアの伝統的な発声法)と現代発声(マヌエル・ガルシーアが1800年代半ばにフランスで始めた)は、正反対なことが多いですね。(現在は、ほぼ現代発声一色になってきています) 自然を観察して、自然に従うのがベルカント、自然を何とかしようとするのが現代発声。 一つのものを二つに分けて、一方が正しい、もう一方は間違い・・・というのが現代発声。 例えば、前と後ろに分けて、前に響かす声は正しい、後ろにいく声は間違い。 ...
アカデミア デル ベルカント | 2024.01.28 Sun 09:57
JUGEMテーマ:ベルカント発声法 支え(アッポッジョ)は、息と胸の支えで、常に穏やかに流れる息の感覚です。 下腹に力をぎゅっと入れるとか、高音に行く時に エイッと力まかせに打撃を加えるものではありません。 現代発声では、この筋肉の加圧がアッポッジョだと教えられますが、昔のベルカント歌手たちは ”下品な声の突き上げ” と呼んでいました。 身体の硬直した収縮では、正しい声は出ませんし、レガートも不可能になります。 呼吸からのエネルギーが生まれません。  ...
アカデミア デル ベルカント | 2024.01.27 Sat 10:44
JUGEMテーマ:ベルカント発声法 声を成長させ、育てる、磨く とは、話し声の持つ輝き・声の焦点・声の核にあたるもの を 呼吸によって生まれた広い共鳴空間に移し替える作業です。 話す時の言葉の言い方をそのまま残すことは、ラジオの自動チューニングのように働いて、クリアな よく通る声をラクに響かせることを可能にします。 広い共鳴空間は、歌い手にも聴く人にも 優しさと甘美な心を呼び起こします。(怒鳴り声の反対) その移し替え作業を <神のように> 助けてくれるのが、発声練習(ヴォカリーゼ)...
アカデミア デル ベルカント | 2024.01.25 Thu 09:31
JUGEMテーマ:ベルカント発声法 マヌエル・ガルシーア が作り出した現代発声によって、美しいA の母音は消滅。 軟口蓋を上げて、ノド仏を下げて、口も縦に丸く開けて・・・縦の筒形を垂直方向に長くする・声を硬口蓋に当てる・ O など後ろの母音を前の母音に混ぜて声を丸くする・・・は、彼の発案です。 フレーニやカバイヴァンスカなど多くの有名な歌手が、A はOに近くする、と言っています。(それがベルカントだと信じて…) カルーゾをはじめ (本物の)ベルカント歌手は、口を丸く開...
アカデミア デル ベルカント | 2024.01.23 Tue 10:27
JUGEMテーマ:ベルカント発声法 ・・・っていう人が多いですね。ますます増えている感じです。 その対応策として、力を抜くための練習とか体操とか が、Youtube でもたくさん見られます。 力が入る原因は何ですか? 発声が間違っていて 無理がかかるから、力が入るんですよ。 自然なベルカント発声ならあり得ないことです。 レッスンで先生から教えられることを忠実に守って、努力して・・・ その挙句、舌根や顎の力を抜けと怒鳴られる。(笑) おかしな話です。 教えられることが...
アカデミア デル ベルカント | 2024.01.22 Mon 10:16
JUGEMテーマ:ベルカント発声法 歌唱は、話し声の拡張ではなく、変容 です。 歌う声と話し声は(どちらも自然ですが)、同じ部分もあるし、違う部分もあります。 同じなのは、音の開始の仕方と 言葉の言い方・発音の仕方の基本的な部分(穏やかで、滑らか)。 違うのは、深い大きな呼吸と それによって生まれる共鳴空間(口の奥からノドにかけて)の拡大。 (話す時は、浅い表面的な呼吸) 同じ発音の仕方に 大きな呼吸を合わせることで、一つ次元の高い、新しい響きの世界が開かれます。 ...
アカデミア デル ベルカント | 2024.01.20 Sat 09:47
JUGEMテーマ:ベルカント発声法 男声の場合、中音域と高音域(アクート)は、声の出し方が全く違います。 2本の弦があるようなもので、その変わり目が パッサッジョ です。 だいたい、ミ・ファ・ファのシャープあたりで、声種によって・人によって違います。 問題なく自然に変わる人もたまにいますが、多くの人(特に低声)が非常に苦労するところです。 その違いは、解剖学的に喉頭の傾斜・下降、共鳴空間の修正―拡大 とか色々あるのですが、直接ノドをコントロールできないので(できたとしても、すべき...
アカデミア デル ベルカント | 2024.01.19 Fri 11:23
JUGEMテーマ:ベルカント発声法 唇をラッパ型に前に突き出すとか、舌の先を歯の裏につけるとか、軟口蓋を上げるとか、頬骨を上げるとか、母音による口の形とか・・・現代発声の教えることって、止まった状態なんです。 息もエネルギーも音楽も、大きな流れです。 固定された位置とか、部分とか、止まった息とかノドとか・・・ないです。 常に動いていて、流れていて、全体で、球形で、柔らかくて、穏やかだけどエネルギーに満ちていて、しなやかで・・・それがベルカントであり、自然な発声法です。 その...
アカデミア デル ベルカント | 2024.01.18 Thu 10:37
JUGEMテーマ:ベルカント発声法 ベルカント発声のスゴイところは、(色々ありますが、そのうちの一つが)音の要素、重厚さ・輝き・柔らかさ を自在に繰る、ということだと思います。 ティト・スキーパ や ディ・ステファノ の 見事なクレッシェンドやディミヌエンド(音量を徐々に大きくしたり、小さくしたり、のコントロール)はこれなんです。 低音域に現れる 重厚さ を中音域では徐々にフェイドアウト・・・これはワインのデキャンタみたいなもの、フィルタリング 、声をフルイにかける・・・ ...
アカデミア デル ベルカント | 2024.01.17 Wed 11:27
JUGEMテーマ:ベルカント発声法 ジュゼッペ・ディ・ステファノ (1921 ー 2008)は、たぐいまれな才能と 並外れた美声を持ったテノールでした。 世界中の宝石を集めたら、彼の声くらい美しいかな? トスカニーニやカラヤンからも称賛されました。 マリア・カラスの時代の最高のオペラ歌手として、ディ・ステファノをあげる人が多いです。 彼の歌は、流麗で柔軟、自然で、シンプルで、情熱的で、エレガントで、表情が豊かで・・・ 驚くほど軽々と簡単に歌う人です。 舞台も美しく、劇場を熱狂に包ん...
アカデミア デル ベルカント | 2024.01.16 Tue 11:26
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