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綺麗なものが見たい、という心は悲しく汚れていたためだっただろうに、一切を隠すように彼女は丸めた背でノートに詩を描き続けていた。「 いつも凍えていたよ だけど信じていたい 月に映る遠い風景 」ときどき乱れる文字がそのまま心の動きを表すようだった。彼は日々の仕事の中であるひとつの気持ちを抱いていた。自分はどこからこの世に生まれてきたのかは知らないままだ。それでも疲れて折れそうな身体をひきずりながら、だいじなものを探すことだけはやめないだろう、と。彼も彼女も自らが選んでいく大きな流れにいつも抱かれ...
星の合図 | 2011.08.14 Sun 17:18
誰もが更新されたがっている。 自分以外の何かに。 では自分の中のだいじな想いを あなたは更新してきただろうか。 あなたはいつか塗り替えられた。 感動をもって生きることができた。 やがてあの頃の持続に疲れ次第に忘れていき、 だいじなものをうしなったのを知る。 今ならわかるだろう。 塗り替えられる感動を求めているのは誰もおなじだと。 何気ない一日のあいだに四季をめぐらす。 春に起き、夏に働き、 秋に家族と語らい、冬に暖かく眠る。 何気ない一日に祈りが灯る。 生き生きと暮らすあなたに関わる...
星の合図 | 2011.08.14 Sun 12:44
振り回されたり持て余したり受けとめるのに苦労したり、自分のいっこの心に長いあいだ迷走してきた。真夏に薄い柔らかい雲のどこまでも広がる空にかんたんに埋められていきそうな頼りない気持ちでも、あなたにあげられるものはこの胸に豊かにあるんだ、とようやく知った。あなたは世界のいろいろなところに居る。高貴で澄んだ場所に慎ましく隠れている。ときどき、目を見張るばかりの風景となって僕に降りてくる。僕にカタチはない。ないからどこへでも伸びていかれる。そのときのいいものを永遠にする力だってある。絶望の渕からひら...
星の合図 | 2011.08.13 Sat 18:26
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