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[『百器徒然袋』|鳥山石燕|1784年] ――八橋とか言へる瞽(こ)しやのしらべをあらためしより、つくし琴(こと)は名のみにして、その音いろをきゝ知れる人さへまれなれば、そのうらみをしらせんとてか、かゝる姿をあらはしけんと、夢心におもひぬ。 ――鳥山石燕『百器徒然袋』
妖怪図鑑 | 2013.04.01 Mon 10:47
[『百器徒然袋』|鳥山石燕|1784年] ――茶は閑寂(かんじゃく)を事とするものから、陰気(いんき)ありてかゝる怪異(くはいい)もありぬべし。文福茶釜(ぶんぷくちゃがま)のためしもや、ともに夢の中に思ひぬ。――鳥山石燕『百器徒然袋』
妖怪図鑑 | 2013.03.28 Thu 21:59
---------- 「傘もささんと、えらい濡れはってまあ。こんな雨の中で何してはりましたの」 「ちょっと辺りを散歩に。この程度なら濡れて歩こうかなと」 受け取ったタオルで髪をがしがしとふきながら答える。 ちょっとこの辺り、とは言ってみたものの、ここはどこだ。 「雨の日はみなさん不機嫌そうに引きこもってはりますけどねえ」 「雨、好きなんです。みるのも雨の中を歩くのも」 はあ、と不思議そうな顔をして、若い女将は奥へと引っ込んでしまう。 柔らかな京都なまりが心地よい。 大阪と京都の境で雨に降...
memory receptacle | 2012.12.16 Sun 18:16
十字路 十字に交わっている道路。また、その場所。四つ辻。 キリスト教以前のヨーロッパでは神聖な場所とされたが、キリスト教の勢力が強まったのちは魔術に最適な不浄なる場所とされた。 ---------- あえて迷子になることが、昔から好きだった。 目的も無いままに知らない角をまがり、初めて見る色のバスに慌てて飛び乗り、 そして、聞きなれない名前の停留所でのそりと降りる。 小使いは多いとは言えなかったが、子供料金ぐらいは気っ風よく払ってやる。 そんな事を繰り返していた気がする。 またある時は、かす...
memory receptacle | 2012.12.16 Sun 17:56
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