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JUGEMテーマ:日本文学 新しい小説を読まなくなって久しいが、芥川賞作品だけは別。ほぼ毎回、芥川賞受賞作掲載号の『文藝春秋』で読んできた。ところが今回は、斎藤美奈子「読書のバリア」(『東京新聞』7/26)に刺激され、『文藝春秋』発売(8/10)まで待てなくて、電子書籍を購入して読んだ。大変な作品だ。作品の冒頭から目から鱗、「?」「!」の連続。雑誌も手にして選考委員の講評が早く読みたくなった。
見る 読む 歩く | 2023.08.01 Tue 19:36
JUGEMテーマ:日本文学 作家森村誠一さんが亡くなった。同年代の有名人の訃報を目にすることが多くなった。人はいずれ死ぬし、高齢者なら、天寿全うと思うこともある。しかし、この時世である。もっと生きて発言して欲しかった、と思う人もある。森村誠一さんはそのお一人。 赤川次郎氏は「九十才という高齢ではあったが、かつての闘志を取り戻し、また創作活動にも復帰されるのではないかと、かすかな期待を抱いていた。しかし……」と、追悼文(朝日、7/26)に記した。同感である。 今日(7...
見る 読む 歩く | 2023.07.26 Wed 18:53
JUGEMテーマ:日本文学 作家平岩弓枝が亡くなった。愛読者ではなかったが、同じ年代の作家としての関心はあった。代々木八幡宮の一人娘と知って一層親しみを感じた。というのも、この八幡宮近くのK邸に家庭教師として通ったことがあったからだ。Kさんのお嬢さんは無事志望校に合格、それで縁は切れたのだが、ずっと後、K夫人から娘の時お世話になった先生に、孫の進学をまた見ていただきたいが、とご丁寧なお手紙に接したが、多忙を理由に丁重にお断りした。その後、世田谷通りに所有のビルにスーパーを開店のお知らせなどに...
見る 読む 歩く | 2023.06.20 Tue 11:07
JUGEMテーマ:日本文学 5月4日の早朝、NHKtvが大江健三郎追悼として、「大江健三郎 ノーベル賞の旅」(1995)を再放送した。注目したのは、憲法についての次の発言だ。 日本が、「世界の平和の維持と回復のために積極的でないと言う」声は私の耳にも届いている。しかし日本には、国際的な紛争解決のための戦争はしないと定めた憲法がある。 と語った。番組ではその後の次の発言も収録している。 「明治憲法の続いた時間と今の章憲法の時間と比べてみれ...
見る 読む 歩く | 2023.05.05 Fri 07:12
JUGEMテーマ:日本文学 今週の朝日歌壇、俳壇に、大江健三郎さん追悼の作品が並んだ(作者名に青)。馬場あき子選の「大江さんのまなざしにゐた光さんの『静かな生活』CDに聴く」は、他の選者にも選ばれて、共選の「☆」が付いた。俳句の方でも、「花待たず我が青春の大江逝く」が、長谷川櫂、大串章両氏に選ばれて☆が付いた。その前の週の朝日俳壇(4・9)にも、「逃水を追ひし青春大江逝く 岩下正文」を、長谷川櫂、大串章両氏に選ばれ、☆付きの掲載となっていた。朝日歌壇、俳壇はいつも目を通しているが、歌壇、俳壇双...
見る 読む 歩く | 2023.04.18 Tue 06:30
JUGEMテーマ:日本文学 文芸誌5月号の広告が新聞に載った(4/7)。各誌が一斉に大江健三郎追悼特集を組んでいる。追悼文は群像の追悼詩を含む16,新潮、文學界がそれぞれ12,すばるが3。 近くの駅ビル内の書店で立ち読み、追悼文の最も多い群像と一番少ないすばるを買ってきた。 文芸誌4誌にすべて寄稿しているのは、大江賞を受けた中村文則、次いで『大江健三郎全小説全解説』などの著者尾崎真理子。 大江健三郎賞は、講談社主催の文学賞で、大江健三郎が、可能性、成果をもっとも認めた「文学...
見る 読む 歩く | 2023.04.12 Wed 18:09
JUGEMテーマ:日本文学 昔々のことになるが、大江健三郎のふるさとを訪ねたことがある。道後温泉に泊まって漱石や子規の跡を訪ね、脚を伸ばして内子町からその奥、大江健三郎の生まれ育った大瀬の生家や小中学校を訪ねたのだった。帰京後すぐにhpに載せて、それがブログにも転載できるとわかった。それで……。 名作のふるさと――大江健三郎 (bungakusanpo.oops.jp)
見る 読む 歩く | 2023.03.18 Sat 15:16
JUGEMテーマ:日本文学 昔々、四国の大瀬村(現内小町)を訪ねたことがある。その直後にホームページに載せた。したのアドレスをクリックすればご覧になれます。 大江健三郎 大瀬 (bungakusanpo.oops.jp) 名作のふるさと 大江健三郎――小学校・中学校 (bungakusanpo.oops.jp) 大江健三郎 内子 (bungakusanpo.oops.jp)
見る 読む 歩く | 2023.03.15 Wed 18:52
JUGEMテーマ:日本文学 NHKテレビで国会中継を見ていて、大江健三郎さん死去のテロップ、速報が入った。パソコンでは新聞各社の電子版に号外がのった。 朝日新聞 号外 2023・3・13 ▼ ヤフーニュースは「戦後民主主義世代の旗手……」の見出しで、産経新聞の署名記事を載せている。 「3日に88歳で亡くなったノーベル賞作家、大江健三郎さんは戦後民主主義世代の旗手として半世紀以上も文学界を牽引(けんいん)...
見る 読む 歩く | 2023.03.13 Mon 19:11
JUGEMテーマ:日本文学 文藝春秋3月号、芥川賞受賞作品「この世の喜びよ」の次に、「荒地の家族」を読んだ。久々に汗を流して働く労働現場に接した気がした。「この世の喜びよ」の主人公の働く場所はショッピングセンターの一角の売り場だし、コンビニに働く人が主人公だった芥川賞受賞作もあった。読み終わって、作者は仙台市在住、書店員として働く、と知った。 いつものように、「選評」を読んだ。「この小説は東日本大震災を文学として記すためにどうしたらいいか、一つの道筋を暗示している…&hell...
見る 読む 歩く | 2023.02.23 Thu 11:12
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