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詩とイメージ写真
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このテーマに投稿された記事:149件 | このテーマのURL:https://jugem.jp/theme/c230/13365/
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「潮騒が住む街」

FlickrJUGEMテーマ:詩とイメージ写真岬が見渡せる高台そこの石段の上から厳かなる風景が仰々しく迫ってくるそれは圧迫感目眩を催す視界を避けながら 否応にも潮風が鼻腔をくすぐり始めた仕方なく錆びた手すりに掴まって手に付いた赤錆びの匂いを嗅ぐ顔の下半分を覆い隠し青ざめた顔で遠い湾と水平線を受け入れた何処へも行かないよ小さな漁船が点々と嬉しそうに揺れている眼下に見下ろす街並みを慣れ親しんだ潮風がすうっと吹き抜ける降りておいでいつしか風向きが変わるまでここにいるからそれまでは何処へも行かないよなんてそ...

REEF's 38special | 2010.02.21 Sun 00:42

『ぐぐいっと』

FlickrJUGEMテーマ:詩とイメージ写真 鉄橋の橋桁のもっと下のほうざあざあ雨が外灯に照らされてドブ川の一滴となり誰かに押された背中や誰かを押した背中やややもすればそれはそれはまどろっこしいそれでもぐぐいっと踏みとどまって立ち止まって賢いふりしながら図々しい矛盾を放棄しやんせ適当適合やっほっほ党利党略、無碍むげな雨脚強まり強まりこちとら、ずぶ濡れ外套脱皮の如く枯草塗れていようとも道端脱ぎ棄てアメリカ式ポジティブヤッピーどもに侵蝕されてもお咎めなしややもすればそれはそれは押しつがましい悟性など捨て去...

REEF's 38special | 2010.02.19 Fri 22:41

『平行四辺形のゆくえ』

JUGEMテーマ:詩とイメージ写真FlickrJUGEMテーマ:即興詩 いったいぜんたい、いつから僕たちの世界は平行四辺形になったんだろうかあらゆる手練手管の応酬に風見鶏までもがそっぽ向いてらぁいっそ、風向きに背いた摩擦熱で溶けちまいたいよ河の対岸に居ても向こう岸の砂漠に陽炎が立ち上るのが見えるくらいシームレスだと信じていた僕たちが見たのは鼈甲飴に透かした虚構の隅っこきっと、サブリミナルに違いない其処に辿り着けないなんてそれが沈黙の螺旋という底無しスパイラルに陥ったわけだ道端の空き缶を蹴飛ばす下校時刻...

REEF's 38special | 2010.02.16 Tue 23:39

「DOPE」

FlickrJUGEMテーマ:詩とイメージ写真清廉な気持ちを抱いて鞠躬如たるまなざしで遠くのビル群を眺めていたいボクとキミを結ぶヒンジ、グラグラゆるくていつでも外せるように出来ている雨か雪か知る由もなく屋根瓦をたたく音階が潔癖症のようなつま先で短いセッションを物悲しいアンサンブルを奏でる本降りになりかかる前の寝静まるリズムがシンクロしてレムとノンレムの交叉を促して転がる螺子と発条を拾い集め出した眠ってしまえば、きっと目覚めたての白いシーツが知らせてくれる仄かな馨りあのときの残像を虚しく象るかのようにポツ...

REEF's 38special | 2010.02.13 Sat 21:56

『ルーティーン・デイズ』

FlickrJUGEMテーマ:詩とイメージ写真明日のことを考えてるでしょ?今この瞬間にそれは交差点の信号機が黄色に変わる手前で歩道の角、差し出す君の手に伝うやさしさが愛かどうかその真贋の是非を心に問う間もなくてしゃがんだ背中のパーカー、フードの部分に缶コーヒーをそっと入れた恥ずかしがり屋ないたずら心で消えた本心暖かなぬくもりは昼下がりの冷たい陽気に晒されてマフラーの生地の隙間からも人肌奪い去ろうとするドキッ、背が重いその訳を聞く勇気すらないのに明日のことを気にする筈もない赤い信号機の光りが眩しい筈もなく...

REEF's 38special | 2010.02.09 Tue 23:19

『穢れよ、悔恨の堰』

JUGEMテーマ:詩とイメージ写真Flickr毎年、鬱々とおとずれるこの感覚錆びることは無い、常に鋭く真新しい朝靄に紛れて、硝子窓に隙間なくびっしりとついた水滴が自分の存在する側なのか、それとも一枚隔てただけの遠い向こう側なのか確認しないまま一定の距離を保つ、それでも潮のかおりを嗅ぎたくなるのは無常のカタルシス荒なみ凍てつく海の季節を痛覚が覚えている鼻の先が尖り、奥が擦れるような歩幅狭まる摺り足でいいように踵を砂地で解き放す堰き止めるな自由で、自由がいいよ蔓延る必要悪を悠々と黙認する諦めに似た溜め息...

REEF's 38special | 2010.02.06 Sat 00:25

『遥かなるジェットコースター』

JUGEMテーマ:詩とイメージ写真JUGEMテーマ:写真詩+゚* Flickr    淡々とした手を差しのべて 感受性の入り口にしゃがんだきみは 蒲公英の綿毛のようにふやふや舞った 短い射光の隙間に微睡む蜜蜂と共に 儚げという言葉の意味を象る 低気圧の連続も 目の奥では澎湃として揺るぎないエレウテリア、放っているから パステルカラーで高速回転 ジェットコースターに乗ろうよって言うけど ぼくは一旦、充電しなくちゃ そっか、って 柔らかな声色で 偶然の雪を溶かそうとしたのに、ごめんね 立ちはだかるものなど...

REEF's 38special | 2010.02.05 Fri 00:28

『石とにんげん』

JUGEMテーマ:詩とイメージ写真FlickrJUGEMテーマ:写真詩+゚* 石を穿ち、石を積み上げたのはいつからだろう にんげんの仕業ではないことをあたかも我が偉業と称える 石はにんげんです、と言いなさい どこからか、そう聴こえた 愚かさが有終の美で相殺されたかのような、そんな資質に含まれる振る舞い 川べりに転がる砂利の大小なるカタチに史情を感じないなんて 割れた先が尖り、それをなぞるように生きたものたちだけが知っている 歴々と積み上げてきたものがなんたるかを それこそがクロニクル 人間なんて米粒ほどでしか...

REEF's 38special | 2010.02.03 Wed 01:19

『染まらないでいる方法』

JUGEMテーマ:詩とイメージ写真FlickrJUGEMテーマ:写真詩+゚* 抗侵蝕、雑多な言葉のスパイラル交わらないでいいよそんな外連味で濁すようにチェリー頬張る信じざるを得ない程の躁狂は行方知れず真実をわざわざ曲解したりするゲームに住んでいてリビングの合皮ソファの窪みに隠れるイデアなんかに宿る浮腫むくんだ発条ばねを押し戻すだけの力もなく弾け飛んだ僕たちの蝶番大人になることがいけないわけじゃない滾る想いもなにもないからただ、その場をやり過ごす覇気の無さで巫山戯ふざけるだけ一度濁ったらなかなか澄んではくれな...

REEF's 38special | 2010.02.01 Mon 20:48

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