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「ではミオさん。先に席にお座りなさい。わたくしは料理を運んできますから」 「え、いいんですか! ありがとうございます!」 メイドは軽い足取りで空いている角野の横の席に腰掛けた。 みんなの注目を浴びていることに気がついたメイドは顔を赤らめて、少し下を向いた。 「えっと、ミオと言います。ちょっと前からこのお屋敷でメイドをさせていただいています」 「あなた、ラスト・ネームは?」 角野が言った。 「実は私、ここにくる以前の記憶がないんです。だから名前がわからなくて」 「わたくしが付けたんです。ミオ...
ADDと東京国のウォー | 2016.03.29 Tue 21:12
ジャンが両手を高く上げる。 テーブルの上の燭台の火がちらりと揺れて元に戻る。赤いテーブルクロスがゲストの席を越えて端まで長く延びているのが見える。 豪奢なこのダイニングルームでは5人のゲストが少なく感じられるほど広い。 「ねえ。せっかくなんだから、執事さんとメイドさんも参加したらどうかしら。元々、全部で8人になる予定だったんだから」 どうかしら、と白夜の両隣に起立している2人に問いかける。 メイドは、どうしようと困った顔をして執事を見た。 そこで執事が「あ、いえ…」と言いかけたところで...
ADDと東京国のウォー | 2016.03.29 Tue 03:44
「自己紹介が時計回りだとすれば、俺の番だな!」 大柄のジャンが立ち上がり、それぞれの人の顔を見回してみせる。 「俺の名前はジャン・フレッチャー」 親指を自分の胸に当てて堂々と発言した。 「週2回、この屋敷に食糧を届けている海の男だ。今日はせっかくのディナーだ。皆楽しもうぜ!」
ADDと東京国のウォー | 2016.03.23 Wed 20:06
「次は私の番ね」 美少女の角野曲(かどの まがり)が表情を変えずに言った。 「私は角野曲。もう何年も前からここにいるけど、初めましての人がほとんどね」 角野は横目で少年を見、ジャンに視線を送った。 「どこにいたの?」 少年が聞く。 「さあ、どこでしょうね。秘密の部屋、とだけ教えてあげる」 無表情なまま、角野が言葉を投げる。 「ここにこんな美少女がいたとはね! 百夜さんも隅に置けないな」 ジャンが陽気に声をあげる。 「俺は角野の情報収集能力を買っているだけだ」 「あら、それは光栄」 美少女はわ...
ADDと東京国のウォー | 2016.03.19 Sat 22:17
「苗木っちも霧切っちも朝比奈っちも忙しいんだべ…おっと、俺もヒマじゃないって!」 葉隠は慌てて訂正する。 「……なあ、せっかくのディナーなんだから、みんなで自己紹介しようぜ?」 好青年のジャンが威勢よく提案する。 車椅子に乗った美少女角野は面倒くさそうにため息を漏らし、メイドは「素敵な提案ですね」と手をぱちんとたたく。 「ふん、その必要はないがまあいいだろう」 百夜の許可が下りたところで、彼の右側に座っているジェノサイダー翔が両手を不気味に動かしながらニヤリと口を開いた。 ...
ADDと東京国のウォー | 2016.03.19 Sat 01:56
モノローグ 復讐のときが来た 私は許さない。 例え誰もがあの事件を忘れてしまったとしても。 あの人は絶望に殺されたのだ。 学校という閉鎖空間で、心の優しいあの人が生き残ることは最初から不可能だった。 私はあのとき、あの人が殺される瞬間をこの目で見た。 私は許さない。 必ずあの人を殺した絶望を一匹残らず駆逐してやる。 それが、私がここにいる理由。 絶望は必ずここにくるはずなのだ。だからこそ私は。
ADDと東京国のウォー | 2016.02.10 Wed 02:43
キッチンにて 執事はキッチンに向かってくる足音を察知して入り口のほうを向いてにっこりする。 「ジャンさん、いつもご苦労さまです」 「いやいや、こちらこそ食材を買ってくれてありがてえ。こんだけありゃ来週までは足りるだろ」 「それが今晩ディナーをすることになりまして」 「ディナーだって?」 「ええ。それで、招待していた方が来られそうも無いということで一席空いているんですが……ジャンさん、いかがでしょう」 「嬉しいけど、あの坊ちゃんが許すかねえ?」 「もちろん、百夜さまの許可をいた...
ADDと東京国のウォー | 2016.01.30 Sat 18:06
JUGEMテーマ:二次創作小説 JUGEMテーマ:挨拶 白泉社・狼陛下の花嫁が大好きな、ふじ兎です!! 夕鈴&狼陛下の二次小説をどんどん書いていきたいと思ってます(^^) 宜しくお願いします!(^^)! ※原作者、及び出版社とは一切関係ありません。 ※二次創作の小説です。 ですが著作権は管理人に属しております。 無断での転載はお断りさせて頂いてます。
藤華の舞 | 2016.01.28 Thu 14:18
JUGEMテーマ:二次創作小説 ご無沙汰ぶりのふじ兎です。 こんばんは〜♪(/・ω・)/ ♪ 久々に更新でございます! 毎日寒いデスネ…。 本日のふじ兎の夕飯は。 湯豆腐でございます。 鍋、いいよね。温まります。 早く来い、春。 花粉症は嫌だけど( ̄▽ ̄;) 春は美味しい食べ物がありますからね♪ で。 思いついたのが『旬』。 で、ございます。 では、行ってらっしゃいませ!(^^)! 原作より 狼が美味しく兎を味わう話です。 ☆旬☆ 寒い冬が終わりを告げ。 暖かな春がくる。 この白陽国にも春の訪れが&h...
藤華の舞 | 2016.01.28 Thu 13:49
ダイニングルームにて 真っ白なテーブルクロスが敷かれた長いダイニングテーブルを囲んで席についている面々。 中央の席には百夜がいる。 「なるほど、集まったのはこのメンツというわけか」 百夜が皮肉っぽく切り出す。 「今日中に集まれだなんて、はじめから無理があるでしょう?」 車椅子に乗った美少女が、ちらりと横目で百夜を見やる。 白夜を中心として、右側にはジェノサイダー翔、少年、美少女。左側には葉隠、ジャンが席についている。 「いやあ、おれっちこんなに豪華なディナー、緊張すんだべ!」 唯一といっ...
ADDと東京国のウォー | 2016.01.27 Wed 03:35
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