モノローグ 復讐のときが来た 私は許さない。 例え誰もがあの事件を忘れてしまったとしても。 あの人は絶望に殺されたのだ。 学校という閉鎖空間で、心の優しいあの人が生き残ることは最初から不可能だった。 私はあのとき、あの人が殺される瞬間をこの目で見た。 私は許さない。 必ずあの人を殺した絶望を一匹残らず駆逐してやる。 それが、私がここにいる理由。 絶望は必ずここにくるはずなのだ。だからこそ私は。
ADDと東京国のウォー | 2016.02.10 Wed 02:43
キッチンにて 執事はキッチンに向かってくる足音を察知して入り口のほうを向いてにっこりする。 「ジャンさん、いつもご苦労さまです」 「いやいや、こちらこそ食材を買ってくれてありがてえ。こんだけありゃ来週までは足りるだろ」 「それが今晩ディナーをすることになりまして」 「ディナーだって?」 「ええ。それで、招待していた方が来られそうも無いということで一席空いているんですが……ジャンさん、いかがでしょう」 「嬉しいけど、あの坊ちゃんが許すかねえ?」 「もちろん、百夜さまの許可をいた...
ADDと東京国のウォー | 2016.01.30 Sat 18:06
JUGEMテーマ:二次創作小説 JUGEMテーマ:挨拶 白泉社・狼陛下の花嫁が大好きな、ふじ兎です!! 夕鈴&狼陛下の二次小説をどんどん書いていきたいと思ってます(^^) 宜しくお願いします!(^^)! ※原作者、及び出版社とは一切関係ありません。 ※二次創作の小説です。 ですが著作権は管理人に属しております。 無断での転載はお断りさせて頂いてます。
藤華の舞 | 2016.01.28 Thu 14:18
JUGEMテーマ:二次創作小説 ご無沙汰ぶりのふじ兎です。 こんばんは~♪(/・ω・)/ ♪ 久々に更新でございます! 毎日寒いデスネ…。 本日のふじ兎の夕飯は。 湯豆腐でございます。 鍋、いいよね。温まります。 早く来い、春。 花粉症は嫌だけど( ̄▽ ̄;) 春は美味しい食べ物がありますからね♪ で。 思いついたのが『旬』。 で、ございます。 では、行ってらっしゃいませ!(^^)! 原作より 狼が美味しく兎を味わう話です。 ☆旬☆ 寒い冬が終わりを告げ。 暖かな春がくる。 この白陽国にも春の訪れが&h...
藤華の舞 | 2016.01.28 Thu 13:49
ダイニングルームにて 真っ白なテーブルクロスが敷かれた長いダイニングテーブルを囲んで席についている面々。 中央の席には百夜がいる。 「なるほど、集まったのはこのメンツというわけか」 百夜が皮肉っぽく切り出す。 「今日中に集まれだなんて、はじめから無理があるでしょう?」 車椅子に乗った美少女が、ちらりと横目で百夜を見やる。 白夜を中心として、右側にはジェノサイダー翔、少年、美少女。左側には葉隠、ジャンが席についている。 「いやあ、おれっちこんなに豪華なディナー、緊張すんだべ!」 唯一といっ...
ADDと東京国のウォー | 2016.01.27 Wed 03:35
青年は船着場ぎりぎりまで小舟を近づけると、メイドにもやい綱をふわりと投げて寄越した。 メイドはやっとこそれを受け取り、ボラートにもやい綱を括って小舟が勝手にどこかへ行かないように、危なっかしい手つきでぎゅっと綱を締めた。 青年はそれを見届けてから、もやい綱伝いに接岸させ小舟を固定させる。そしてそのまま陸に上がった。 「ご苦労さまです!」 メイドが元気よく敬礼する。 「いやいやこちらこそ毎度のお出迎え悪いね」 ハハハッと快活に笑いながら青年が答える。 海の男らしい短髪で筋肉質な青年だった。冬を...
ADDと東京国のウォー | 2016.01.25 Mon 01:22
孤島の船着場にて 「ヨーソロー!」 威勢のいい男の声が波のまにまに木霊する。 メイドは急いで屋敷から走り出て、孤島の船着場で大きく手を振った。 「ジャンさーん!!!」 潮風が冷たく吹きすぎていく。 「おおーい」 ジャンと呼ばれた恰幅のいい青年は小舟を漕ぐのやめて、メイドに手を振り返した。 小舟には大量の食材が積み込まれていた。肉、魚、野菜などが山盛りに。
ADDと東京国のウォー | 2016.01.17 Sun 22:15
キッチンにて 「8人分のディナーですか。これは大ごとだ」 紙を見下げて苦笑いをしながら、老執事は目線をいつもの位置に持ち上げた。 「百夜さまがお友だちを招くなんてこと、あるんですね!」 両手で口を隠しながらメイドが言う。 老執事は「こんなことははじめてです」と嬉しそうに笑う。「坊ちゃんも昔のままではないということでしょう」 「百夜さまとディナーよ!!」 ジェノサイダー翔が叫ぶ。 「なんと珍しいことでしょうか……おっと、こうしてはいられません。さっそく準備をしなければ。ちょうど...
ADDと東京国のウォー | 2016.01.14 Thu 23:41
「ブッフォー!!! 百夜さまが私とディナーを食べたいなんてっ」 ジェノサイダー翔の奇声が部屋に響く。 「お前のためじゃない! 勘違いするな!」 白夜が心底嫌そうな顔で反論する。 「ヤダ、百夜さまツンデレ」 「うるさい!」 「はいはい、喧嘩ならよそでやって頂戴。私は今から招待状を送らなくちゃならないんだから」 「居場所はすでに割れているというわけか」 「もちろん。私の情報収集能力をなめないでよね」 「あとどのくらいかかる」 「10分でいいわ」 「ならばここで待たせてもらおう」 白夜は近くにあっ...
ADDと東京国のウォー | 2016.01.06 Wed 11:18
オーディオルームにて 内心、百夜の焦りは相当なものだった。 この屋敷は一見普通の洋館に見えるが実はそうではない。レンガの外壁をたたいて壊せば鋼鉄の壁が出てくるし、窓はダイナマイトの爆発でさえびくともしない強化ガラス。内部には秘密の部屋があり、鍵は外側からは絶対に開けられないつくりになっている。 しかもスイッチを押せば屋根から大砲が登場する、まさに武装屋敷だったのだ。立地は地図にない孤島の崖の上、屋敷の50メートル先に荒れ狂う海がある。 とはいったものの、この屋敷には弱点がある。それは監視...
ADDと東京国のウォー | 2015.12.29 Tue 07:55
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