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朗読「杜子春」作:芥川龍之介 4/6

【「杜子春」作:芥川龍之介 赤い鳥傑作選より)4/6】 ※この作品には、今日からみれば、不適切と受け取られる可能性のある表現がみられます。その旨をここに記載した上で、そのままの形で作品を公開します。(青空文庫さんHPより) --------------------------------------------------------------------- 四  二人を乗せた青竹は、間もなく峨眉山へ舞い下りました。  そこは深い谷に臨んだ、幅の広い一枚岩の上でしたが、よくよく高い所だと見えて、中空に垂れた北斗の星が、茶碗程の大きさに光っていました。...

朗読館Meadowlark | 2014.03.20 Thu 01:59

朗読「杜子春」作:芥川龍之介 3/6

【「杜子春」作:芥川龍之介 (赤い鳥傑作選より)3/6】 ※この作品には、今日からみれば、不適切と受け取られる可能性のある表現がみられます。その旨をここに記載した上で、そのままの形で作品を公開します。(青空文庫さんHPより) --------------------------------------------------------------------- 三 「お前は何を考えているのだ」  片目眇の老人は、三度杜子春の前へ来て、同じことを問いかけました。勿論彼はその時も、洛陽の西の門の下に、ほそぼそと霞を破っている三日月の光を眺めながら、ぼんやり...

朗読館Meadowlark | 2014.03.14 Fri 23:37

朗読「杜子春」作:芥川龍之介 2/6

【「杜子春」作:芥川龍之介 (赤い鳥傑作選より)2/6】 ※この作品には、今日からみれば、不適切と受け取られる可能性のある表現がみられます。その旨をここに記載した上で、そのままの形で作品を公開します。(青空文庫さんHPより) --------------------------------------------------------------------- 二    杜子春は一日の内に、洛陽の都でも唯一人という大金持になりました。あの老人の言葉通り、夕日に影を映して見て、その頭に当る所を、夜中にそっと掘って見たら、大きな車にも余る位、黄金が一山出て来...

朗読館Meadowlark | 2014.03.14 Fri 00:08

朗読「杜子春」作:芥川龍之介 1/6

【「杜子春」作:芥川龍之介 赤い鳥傑作選より)1/6】 ※この作品には、今日からみれば、不適切と受け取られる可能性のある表現がみられます。その旨をここに記載した上で、そのままの形で作品を公開します。(青空文庫さんHPより) --------------------------------------------------------------------- 一  或春の日暮です。  唐の都洛陽の西の門の下に、ぼんやり空を仰いでいる、一人の若者がありました。  若者は名を杜子春といって、元は金持の息子でしたが、今は財産を費い尽して、その日の暮しにも困る...

Meadowlark | 2014.03.12 Wed 17:10

朗読「一房の葡萄」作:有島武郎 全編

【「一房の葡萄」作:有島武郎 赤い鳥傑作選より 全編】 ※以前4回に分けてお届けした朗読を一つにまとめたものです。 ※文章は、連載時のページに分けて記載しております。 ※青空文庫さん、ありがとうございました。 青空文庫さんの該当作品のページのご案内です。 http://www.aozora.gr.jp/cards/000025/files/211_20472.html JUGEMテーマ:朗読・リーディング

朗読館Meadowlark | 2014.03.11 Tue 15:42

朗読「一房の葡萄」作:有島武郎 4/4

【「一房の葡萄」作:有島武郎 赤い鳥傑作選より 3/4】 一時がやがやとやかましかった生徒達はみんな教場に這入って、急にしんとするほどあたりが静かになりました。僕は淋しくって淋しくってしようがない程悲しくなりました。あの位好きな先生を苦しめたかと思うと僕は本当に悪いことをしてしまったと思いました。葡萄などは迚も喰べる気になれないでいつまでも泣いていました。  ふと僕は肩を軽くゆすぶられて眼をさましました。僕は先生の部屋でいつの間にか泣寝入りをしていたと見えます。少し痩せて身長の高い先生は...

Meadowlark | 2014.03.11 Tue 01:02

朗読「一房の葡萄」作:有島武郎 3/4

【「一房の葡萄」作:有島武郎 赤い鳥傑作選より 3/4】 やがてその部屋の戸をジムがノックしました。ノックするとは這入ってもいいかと戸をたたくことなのです。中からはやさしく「お這入り」という先生の声が聞こえました。僕はその部屋に這入る時ほどいやだと思ったことはまたとありません。  何か書きものをしていた先生はどやどやと這入って来た僕達を見ると、少し驚いたようでした。が、女の癖に男のように頸の所でぶつりと切った髪の毛を右の手で撫であげながら、いつものとおりのやさしい顔をこちらに向けて、一寸...

Meadowlark | 2014.03.09 Sun 22:11

朗読「一房の葡萄」作:有島武郎 2/4

【「一房の葡萄」作:有島武郎 赤い鳥傑作選より 2/4】 僕はかわいい顔はしていたかも知れないが体も心も弱い子でした。 その上臆病者で、言いたいことも言わずにすますような質でした。だからあんまり人からは、かわいがられなかったし、友達もない方でした。 昼御飯がすむと他の子供達は活溌に運動場に出て走りまわって遊びはじめましたが、僕だけはなおさらその日は変に心が沈んで、一人だけ教場に這入っていました。 そとが明るいだけに教場の中は暗くなって僕の心の中のようでした。自分の席に坐っていながら僕...

Meadowlark | 2014.03.05 Wed 00:41

朗読「一房の葡萄」作:有島武郎 1/4

【「一房の葡萄」作:有島武郎 赤い鳥傑作選より)1/4】 僕は小さい時に絵を描くことが好きでした。 僕の通っていた学校は横浜の山の手という所にありましたが、そこいらは西洋人ばかり住んでいる町で、僕の学校も教師は西洋人ばかりでした。 そしてその学校の行きかえりにはいつでもホテルや西洋人の会社などがならんでいる海岸の通りを通るのでした。 通りの海添いに立って見ると、真青な海の上に軍艦だの商船だのが一ぱいならんでいて、煙突から煙の出ているのや、檣から檣へ万国旗をかけわたしたのやがあって、眼...

Meadowlark | 2014.02.27 Thu 16:40

ごあいさつ

初めまして。Meadowlarkと申します。アクセスありがとうございます。 朗読を始めました。この場にて少しずつ作品をお届けして参れたら幸いです。 独学で勉強中につき、技術的にも表現的にもつたない箇所多々あり恐縮ですが、よろしければ楽しんで頂けましたら嬉しいです。どうぞよろしくお願い致します。 ※素材は著作権の保護期間が切れた作品、または自作の作品を予定しております。 JUGEMテーマ:朗読・リーディング

Meadowlark | 2014.02.27 Thu 16:31

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