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このテーマに投稿された記事:8356件 | このテーマのURL:http://jugem.jp/theme/c287/3242/
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オススメの本を語りましょう。
自分が読んで面白かった本って、誰かにも薦めたくなりませんか?
薦められた本が面白かったら、さらに他の人にも薦めたくなりませんか?
そして、その本について語り合いたくなりませんか?
さぁ、同じ感動を共有しましょう!
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殘酷物語

JUGEMテーマ:オススメの本   殘酷物語    名状しがたき一日は過ぎ去った。  午刻(ひるごろ)、ダトール伯爵は、累代の墓所で忌まはしき儀式を執り行った後、黒衣の共廻りをすべて墓地から引取らせた。それから、魂衣(たまぎぬ)に包まれ妻と共に、大理石の四壁のなかに閉ぢこもり、彼は霊廟の鉄の扉を内から鎖(とざ)してしまった。――柩の前には、鼎(かなへ)の香炉の上に香が薫じてゐた。――うら若き死者の枕頭には燈明の円光が星明りのやうに彼女を照してゐた。  彼は、佇(たたず)んだまま...

波紋(名作普及会) | 2017.04.25 Tue 23:59

殘酷物語

JUGEMテーマ:オススメの本   殘酷物語      ヴェラ     「恋」は「死」よりも強し、とソロモンは言った。然り、その不可思議な通力は限りを知らぬ。  数年前のこと、巴里で、秋のゆふべも暮れ落ちる頃刻(ころほひ)であった。仄暗いサン・ジェルマン街の方へ、ブーローニュの森の散策時間も過ぎてから、帰り遅れてすでに燈火(あかり)をつけた馬車が、幾台も車輪の音を高鳴らしてゐた。その一台が、数百年来の苔むした庭園にとりかこまれた、さる広大な貴族の城館(やかた)の、車寄...

波紋(名作普及会) | 2017.04.24 Mon 22:40

縄文語の心(続き)

日本列島に住む人々は、縄文時代あるいはそれ以前から何かしら共通の言語を話し続け、現代に及んでいる。これは世界史の中でも稀なことだが、現代の日本人がどこかに縄文的な心性や思考法を受け継いできたのは、太古からの言語の継続性によるところも大きいのであろう。 縄文時代は、中期にすでにひとつの言語的なまとまりが成立していたと言われる。その後、今から二千数百年前に、本格的な稲作技術をもった渡来人が大陸から日本列島に渡ってきた。その渡来人の人口は、縄文人のおよそ2倍から3倍と言われる。しかし、大陸と海...

クールジャパン★cool japan〜ポップカルチャーの視点から | 2017.04.23 Sun 00:38

殘酷物語

JUGEMテーマ:オススメの本   殘酷物語    あの日は、シャン・ゼリゼの大観兵式であった!  いまやあの不安な日から九年(九年前は一八七一年、この年プロシア軍がパリ包囲網を解いてのち、三月十八日内乱があり、コンミュン革命政府が樹立されたが、わずか二カ月後に崩壊した、革命政府のパリを攻撃した「仏国正規軍総司令官はマク・マホン元師である。)の春秋を凌いだのだ!  おお! またしても同じ喧騒(けんそう)である! おなじ剣戟の鏗錚(かうさう)である! 同じ軍馬の嘶号(せいがう...

波紋(名作普及会) | 2017.04.21 Fri 23:52

『簡素な生き方』

  今読んでいるのは100年前にフランスで書かれた本。 待ち合わせ中にたまたま見つけて、装丁が素敵だったのとタイトルに惹かれて。 ニーチェみたいな刺激的な格好良さやアドラーのような突き放した爽快感はないけど、 大きくてゆったりした、例えば、森のフクロウみたいなのに静かに諭されている感じ。 この本が出版された後に第一次世界大戦が始まったことを考えると、不安と焦燥が入り 混じった今の世界の心理状態と著者の時代はすごく似ているのかもしれない。 わたしたちはびっくりするくらい愚かだ...

豆皿日記 | 2017.04.20 Thu 21:49

殘酷物語

JUGEMテーマ:オススメの本   殘酷物語      民衆の声    あの日は、シャン・ゼリゼの大観兵式であった!  いまやあの光景から十二年(「民衆の声」が初めて発表されたのは一八八○年であるから、その十二年前は一八六八年であり、従って『皇帝万歳』の皇帝はナポレオン三世であり、炎熱の日の観兵式は八月十五日。)の星霜を堪え忍んで来た。――真夏の太陽が、古い首都の屋根の上、円蓋(ゑんがい)の上に、その長い黄金(おうごん)の箭(や)を砕いてゐた。数万の窓硝子(まどがらす)...

波紋(名作普及会) | 2017.04.20 Thu 01:08

改訂版『新百日百首』川添英一先生著、発売!(オンデマンドの紙書籍)

川添英一先生の『百日百首』の画像を大きく鮮明につくりかえ、本文の書体をすべて著者オリジナル書体に変えた改訂版『新百日百首』が出ました。(先行予約開始。発売は4月21日です) (内容は『百日百首』と同じ)   https://www.amazon.co.jp/dp/B06ZZBFQ2Z/ 流れるような美しい筆文字で 書かれた短歌 人間を深く洞察しなければ 決して詠み得ない 人生の機微を深く抉った鋭い感覚 情景を捉える優れた力量を この一冊は豊かに示す --------------川添 英一(かわぞえ えいいち) プロフィール一九五一...

表現者として、私だからできることを | 2017.04.19 Wed 20:33

黄金仮面の王

JUGEMテーマ:オススメの本   黄金仮面の王    そして彼女はやさしく語りかけながら王を導いていった。その間、王は鈴の音を聞いて後ろを振り返り、羊を撫でようとした。そして娘は自分の病気を見破られはしないかと恐れた。  ところで王は疲れと飢えでへとへとだった。彼女は背負袋からひときれのパンを取り出し、水筒を差し出した。だが王はパンと水を汚すことを恐れて断った。そして訊ねた。  ――「不幸者」の町が見えるかね?  ――まだよ、と娘は言った。  そして二人はもっと遠くまで歩...

波紋(名作普及会) | 2017.04.18 Tue 22:39

活版印刷がつなぐ物語『活版印刷三日月堂 海からの手紙 』

前作『活版印刷三日月堂 』を読んで、すぐに読みたくなって続編を手に入れました。 『([ほ]4-2)活版印刷三日月堂: 海からの手紙 (ポプラ文庫)』は、川越で活版印刷所を営む若き店主・弓子さんと、お客さんとの物語。 弓子さんはお客さんとのやりとりから、お客さんが本当に求めている文字のかたちを探し出してくれます。4つの物語がでてきますが、登場人物は前の物語の登場人物と少しずつつながっています。そのつながりが、三日月堂が広がっていくようで、読んでいる方もうれしい。 活版印刷三日月堂: 海からの手紙 (ポプラ...

日々の書付 | 2017.04.18 Tue 21:40

黄金仮面の王

JUGEMテーマ:オススメの本   黄金仮面の王    さて、癩を病み盲目になった王は夜のなかを歩いていた。七つの内庭を取りまいて同心円を形作る七つの城壁や、王宮の古木に突き当り、生垣の茨に触れて手に傷を作った。自分の足音が響くのを聞いたとき、街道上にいることを悟った。何時間も何時間も、喰べ物を摂りたい欲求さえ感じることなく歩いた。顔を覆う熱気で陽(ひ)に照らされていることを知り、暗がりの冷気で夜になったことに気づいた。くり抜いた眼から流れた血が黒っぽく干乾びた皮となって肌を覆...

波紋(名作普及会) | 2017.04.17 Mon 21:32

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