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初雪 2019

1月2日   図書館を出ると、 ぽつりぽつりと細かな雪が顔にあたってきた。   チューリッヒに来てからはじめての雪です。   この日はすごく寒くて、 でも、雲間からたまに射す太陽の光がとても よかったので、 湖まで川沿いを散歩していました。     翌日の今日から、新年早々研究室へ。 大学はまだ眠っているかのよう。学生食堂も6日までお休みだし。 私の教室では、1人の留学生が週末に帰国するので、 送別ランチ会なのでした。   スイスで...

精神科医sorakoのスイスな日々。 | 2019.01.04 Fri 01:00

新年の花火、あらたな旅のはじまり

大晦日、外が暗くなってくると、 バン!バン!と至るところから爆竹の音がしてきた。 花火かな?と湖のほうをみるけれど、その気配はない。   そんなとき、SMSでメッセージが入ってきた。   近所に住むスイス人のリサが、これから湖のほうにいかないか、 コンサートやってるよ、というのだ。 そして、一緒についていくことにした。   結局コンサートは行かず、別の友人マリアと落ちあい、 三人で旧市街を歩きながらしゃべっていたら、 いつの間にか、12時を知らせる鐘が鳴り、湖の...

精神科医sorakoのスイスな日々。 | 2019.01.01 Tue 21:51

「動き」と心、髪を切る

言葉あるいは思考は、たいていあとからやってくる。   どうしようもなく「動き」が心を突っついてきて、 その方向性に沿って、意識が進み、次第次第にその背景にある「論理のようなもの」 に納得していく、ような気がしている。   日本だと、その「動き」はかき消されてしまう。 家族、子どもの小学校の行事、PTA活動、勤務先の大学病院、地域、 たくさんの構造をまず先に考えなければならないから、 「動き」が心を突っついてきても、 ちょっと待ったー、勝手な真似はやめて、と心を諫め、 ...

精神科医sorakoのスイスな日々。 | 2018.12.19 Wed 07:21

子どもとの再会

留学に際し、日本に子どもを預けていった母としては、 子どもとの再会がめちゃくちゃ楽しみだったわけです。   毎日Skypeで会話はしつつも、 ちゃんとご飯は食べているのか、人知れず悩んでいないか、 わずかな、しかし重大な雰囲気の変化をキャッチし忘れていないかいつもハラハラしていました。   子どもの好きなレゴブロックのお土産を背後に隠し、帰宅を 今か今かと待機します。   ☆☆☆   「ただいまー」   バッターンとドアを開けて元気よく帰宅したわが子...

精神科医sorakoのスイスな日々。 | 2018.12.19 Wed 06:36

セメスター(1学期)終わり、一時帰国

スイスに来てから4ヶ月弱、   新しい環境ばかりの毎日が色濃く、 これまでとの差の大きさゆえに、夢のように感じるし、 しかし、意識は研ぎ澄まされるためにとても敏感になって生きづらく、 日々格闘しながら過ごしてきました。   気持ちはすがすがしく、晴れ渡っているのですけど、 ブログは書く気持ちがおこらず… 随分と放置してしまっていました。   この留学が、 私にとってどういう意味なのか、大切な意味をまだいくらも拾いきれていない もどかしさがたくさん...

精神科医sorakoのスイスな日々。 | 2018.12.18 Tue 22:06

チューリッヒのオペラ座前に

発熱、胃腸症状、呼吸困難で、 死ぬかと思った。   日本と違い、病院へは 気軽にかかれそうもなかったので、(考える余裕もなし) 部屋の一室で意識もうろうとなりながら 先々週末は寝たきりで過ごしたのでした。 (日本から色々薬を持参してきていたので、とりあえず助かった。 市販薬でもいいので、留学の際は、普段体調を崩さない人も薬を持参するといいかもしれない。)   ☆☆☆   しかし、日曜日の夜は、 たまに訪れるオペラ座ディスカウントデイ。 安い料金でオペラを楽...

精神科医sorakoのスイスな日々。 | 2018.10.08 Mon 05:59

「仕方ない」でいいのだろうか

日本人の方とお話しする機会があって、 そのとき話題になったのが、 日本人はすぐに「仕方ない」と諦める、 ということでした。   日本人は〜なんて書いてしまうと、ちょっと斜めにみている感じ悪い人に なってしまうのですが、 かくいう私の口癖が、 「まあ、いいか」と「仕方ない」 なのです。   ☆☆☆   災害の多い国だから、 悪いことも「仕方ない」と水に流せる穏やかさ、あとくされのなさ、 それは、自然に身に着いた幸せに生きる知恵なのかもしれません。  ...

精神科医sorakoのスイスな日々。 | 2018.10.02 Tue 05:59

人生に大切なもの

木曜日の昼下がり。   毎週この日は、大学とは別の研究所に行き来している。 天気の良い午後、川沿いを歩くのは気持ちがいい。     そして、どこか息抜きのできる木曜日なのだ。   ☆☆☆   で、のびのび歩いていたところ、 どこかの教会の女性たちから、インタビュー調査を受けました。   私、宗教勧誘的なものに、よく声をかけられるんですよね…   (日本でも、お茶の水駅前の交差点でよく声をかけられていた。)   インタビュ...

精神科医sorakoのスイスな日々。 | 2018.09.28 Fri 05:29

誰も期待していない

平日は大学で新規プロジェクトの本格的立ち上げに奔走中だ。   言葉も方法論も異なる文化の中で、 私が準リーダーとしてやっていくなんて、誰かの運命と間違えていないだろうか? と、勝手に怯えて怖がっていたのですが、 ふと、気づいたのです。   ”誰も私に期待していない”   一人ひとりがなにより大切、尊重し合う土壌では、 できないことはできなくてよいのだ。   私はよくヘコタレているんだけれど、 できる範囲でいい、それに合わせるから、と言っても...

精神科医sorakoのスイスな日々。 | 2018.09.26 Wed 05:15

スイス人がみた日本

チューリッヒでは、あまり日本人を見かけない。 あ、日本人かも、と嬉しくなって声をかけると、たいてい中国人だ。 人口数からいっても妥当だろう。   これまで、いろんなところで当たり前だが スイス人と話す機会があった。 職場、趣味のサークル、はたまた小さな研究会、言語センターなどなど。   そこでまず感じるのは、 日本人だから、と特別な感情は持っていない、ということ。   西洋人を前にして、緊張する私とは違いました。   移民なのだろうと、ドイツ語で道を...

精神科医sorakoのスイスな日々。 | 2018.09.23 Sun 03:59

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