[pear_error: message="Success" code=0 mode=return level=notice prefix="" info=""]
JUGEMテーマ:函館 この界隈にはその昔,遊郭があったという。 平成24年現在,その面影は全くない。坂の名前だけが艶っぽさを残すだけだ。 坂の上から客を見送る遊女の姿を想像してみようと頑張ったが,私には無理だった。 函館の街並みは「開発から取り残された結果」生まれたレトロ感,美しさといったバランスに基づくものだと思う。 姿見坂には「再び」開発から取り残された感も漂う。 それでも人は生き,この場所で生活しているのだ。
函館を歩く | 2012.10.31 Wed 05:55
JUGEMテーマ:函館 函館で最も長い坂が幸坂である。 勾配も急であり,特に旧ロシア領事館付近は目眩がするほどの傾きだ。 この坂を毎日,上り下りする生活を想像してみた。 見下ろす景色に見とれる朝と,足の張る帰宅の夕暮れもあることだろう。 坂に住むことを恨む日も,得意げに人に話す日もあることだろう。 太陽が西に大きく傾き,もう少しいたいというためらいを感じながら,この坂を後にした。
函館を歩く | 2012.10.30 Tue 06:07
JUGEMテーマ:函館 9月中旬の函館にはまだまだ暑さが残っていたが,千歳坂にはコスモスが似合っていた。 季節は確実に秋に向かっており,私は少々のもの悲しさと,月日の安定した動きに安心を感じたりするのだ。 北海道は本州に比べると秋の期間が短いように私は感じる。 その点,函館は北海道の中では秋をしっかりと認識できる土地だと思う。 千歳坂を見上げながら,秋の感覚を楽しみ,今日の夜はどこで呑もうかと考えた。
函館を歩く | 2012.10.25 Thu 06:02
JUGEMテーマ:函館 小いけのカレーの熱狂的なファンは数多いようだ。 ネットで検索してみると膨大な数のヒットがある。 私ものその一人だ。 初めて食べた時の衝撃は今でも忘れられないほどだ。 あれから年月も流れ,私の味の嗜好も小いけを訪れる頻度も変わってしまったが,変わらず同じ味を提供してくれる店の姿勢に感謝したい。 小いけのカレーを一言で表すならば,「切れ味のある辛さ」だろう。 どこのカレーに似ているという表現はできない。 小いけだけの領域なのだ。 白飯は蒸籠で蒸して作っており,...
函館を歩く | 2012.10.24 Wed 06:05
JUGEMテーマ:函館 日が傾いてきたので私は自然と足早になった。 船見坂を登り切ると西中,そして称名寺にたどり着く。 古くからの建物もあれば,古くなってしまった建物もある。 この渾然一体感が函館の面白さの一つだと思う。
函館を歩く | 2012.10.23 Tue 06:03
JUGEMテーマ:函館 漁に出る前に男達はこの神社に安全を祈願したことだろう。 残された家族も通ったに違いない。 この神社は電停,函館どつく前を降りてすぐの場所に位置する。 小さな神社ではあるが,海の街にふさわしい雰囲気にあふれている。 私は先人の息づかいを感じながら,境内を歩いた。 そうして,この土地と函館山との位置関係を再確認したり,主のような猫を眺めて夕方の一時を過ごした。
函館を歩く | 2012.10.19 Fri 06:09
JUGEMテーマ:函館 ベイエリアはすっかり観光地になってしまった。 そんな声が聞こえるようになって久しいが,私はこのにぎやかさが好きだ。 海との関わりの中で倉庫が建てられ,衰退し,再利用される。 こういった歴史の流れの中での強かさはどこの街にでもあることだろうが,函館を見つめ続けてきた一人としては思い入れを持って肯定的にとらえたいのだ。 そうしてこの先,更に変化を遂げることを期待してやまないのだ。 この海があるかぎり,このレンガ造りの倉庫があるかぎり,ベイエリアは人を惹き続けることだ...
函館を歩く | 2012.10.18 Thu 06:02
JUGEMテーマ:函館 魚見坂は寺町通ともいう。 この坂を登っていくと高龍寺,そして外人墓地にたどり着く。 今は閉校となった西小の校舎が寂寥感をかきたてる。 その昔,私はこの近辺に通っていた。 日々の仕事に精一杯で景色や街並みを楽しむ余裕なぞ無かったが,いつの日かこの土地を余裕を持って歩く日が来ることを夢見ていた。 あれから相当の時が流れ,この土地を訪れた。 実際は時間の制約を受けた小旅行となったが,あの日の夢を一つ実現できたことに満足した。 次に時間が出来た日には,坂道を一...
函館を歩く | 2012.10.17 Wed 06:03
JUGEMテーマ:函館 入舟町は夕日が綺麗だ。 私は函館どつく前で電車を降り,夕日を確認した。 太陽が西に傾くと,この界隈は不思議な静寂に包まれる。 夜景を構成する灯りが本格的に稼働するまでのわずかな時間が好きだ。 私は魚見坂から順番に坂道を見て歩こうという子どものようなひらめきに興奮した。 そしてもう一度,入舟町の潮のにおいをゆっくりと味わい,この思いつきを実現できるかどうか考えたのだ。 軽い足取りで歩き始めた。
函館を歩く | 2012.10.14 Sun 05:47
JUGEMテーマ:函館 己巳役海軍戦死碑を訪ねた。 ここにこういった史跡があることは知識としては知っていたが,実際に訪れることは今までなかった。 急勾配の道を登り,この先に果たして何があるのだろうかといった細い道を進むと,石碑が鎮座していた。 遙か昔の戦争を山の中腹から想像してみた。 日本が生まれ変わるために必要な戦いだったとは,後世の批評家たちの机上の戯れだろう。 戦いの意義もわからず討ち死にした者も多かっただろうし,戦わざるを得ない状況に追い込まれた上官たちの苦悩もあったことだろう...
函館を歩く | 2012.10.13 Sat 06:06
全707件中 201 - 210 件表示 (21/71 ページ)