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: 　クラシック音楽界の花形とも言われる指揮者。棒１本でオーケストラを操り、豊かな音楽を想像するその魅力について語らいましょう。往年の若手から近年の若きスターまで、指揮者を中心にした記事を取り上げます。
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宇野功芳氏の「運命+英雄」振り納め

ジャケット・イメージはこちら JUGEMテーマ：指揮者　宇野功芳氏が「英雄と運命としてはこれが振り納め」と言った渾身のライヴ録音。でも表現的には決して力こぶの入ったものではなく、余計な表情付けを廃してむしろすっきりしている。聴いていて実に自然で変わったことをしていないようなのだか、テンポの揺れといい楽器のバランといい、旋律の歌わせ方といい、氏でしか聴けない表現が随所に見られる。正に完熟な味わいと言えるだろう。こういうのを聴くと、メトロノームのように整然と演奏したものは、かえって不自然で耳につ...

中川岳志のブログ | 2008.02.21 Thu 06:35

マーラー第４：ワルターの最も録音の多い曲

JUGEMテーマ：指揮者　ブルーノ・ワルターが指揮したＣＤで一番多く出ているのは、モーツアルトとベートーヴェンで、モーツアルトの後期交響曲集とベートーヴェンの全集はそれぞれモノーラルとステレオで２回ずつ録音しており、これらに含まれる曲の多くには、ライヴ録音も多く残されています。そのようなワルターですが、全ての音楽を含めて極端にＣＤの数が多いのは、マーラーの第４番です。私の知っているのだけでもウィーン・フィルとは３回、ニューヨーク・フィルとも３回はあったような気がします。フランス国立管やアムステ...

中川岳志のブログ | 2007.12.07 Fri 23:59

熾烈極まりないこの世との告別の歌

JUGEMテーマ：指揮者　不滅の名盤と言われているデッカのスタジオ録音の後にして、ブルーノ・ワルターが同じオーケストラ、同じソリストを指揮したマーラー「大地の歌」のライヴ録音。スタジオ録音でワルター自身やアルトのフェリアーの出来の悪かった偶数楽章が、ライヴでは生気みなぎる演奏が繰り広げられます。ライヴの緊張感が熾烈さを一段と増し、この世との告別がひしひしと伝わってきます。

中川岳志のブログ | 2007.11.28 Wed 22:37