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karasuartTOKYOsの35つ目のアートです。karasuartTOKYOs 工芸は、今日では大量生産など工業手法の発達にもよって、一般向けの安価で実用のみを求める器物は大量生産品で賄い、特に趣味性や意匠性、あるいは美術性が求められる分野などで多大なコストを掛けて製作される器物を工芸品、それを作る行為を工芸といった具合に住み分けが行なわれている。 ただ、時代を遡り産業が今よりもっと素朴であった頃には、全ての工業製品は家内制手工業など職人が一点一点制作するものしかなかった訳で、この時代においては趣味性や美術性を求める...
karasuartTOKYOs | 2011.04.05 Tue 06:35
karasuartTOKYOsの34つ目のアートです。karasuartTOKYOs ヴァザーリの『列伝』 『美術家列伝』(1550年、第2版1568年)は画家の伝記であるが、単なる事実の羅列ではない。ヴァザーリには芸術の頂点をなすミケランジェロの天才的な作品が生み出されるまで、どのような歴史的発展があったかを探ろうという意識がある。また、中世の美術とヴァザーリ当時の美術には断絶があることを強調し、当時の美術を古典古代の再生(ルネサンス)として捉えていた。 古代賛美 ヨハン・ヨアヒム・ヴィンケルマンの『ギリシャ芸術模倣論』(1755年)...
karasuartTOKYOs | 2011.04.04 Mon 08:34
karasuartTOKYOsの33つ目のアートです。karasuartTOKYOs 従来の美術史は、巨匠・天才が遺した傑作について研究・記述するものであり、美術館に収蔵されるような、いわゆるハイ・アートが中心に扱われてきた。 近年ではこうした美術史のあり方に対する疑問も出されるようになった。美術の歴史である以上、その対象は美術であるのは当然だが、何をして美術とするかについて、様々な議論が行われるようになり、ハイアートの範疇に収まらない様々な視覚的・造形的な生産物が研究対象として選ばれるようになっている。 以下で、まず一般的...
karasuartTOKYOs | 2011.04.04 Mon 08:33
karasuartTOKYOsの21つ目のアートです。karasuartTOKYOs この気の芸術の神秘主義は、宇宙的生命の自己表現から出発する日本の美学思想に起源するが、たぶんに、中国思想、仏教思想の影響がある。 一方、これに対して、純粋な日本的精神による美学を主張したのは国学者の本居宣長である。 本居宣長(『石上私淑言』)は、「事にふれてそのうれしくかなしき事の心をわきまへしるを物のあはれを知るといふ也」と述べて、事象と自我との接触としての経験において事象の本質を認識したうえで成立する感動を、「物のあわれ」と規定した。 そ...
karasuartTOKYOs | 2011.04.03 Sun 15:51
karasuartTOKYOsの18つ目のアートです。karasuartTOKYOs この歌論が芸術批評、創作指標として理論化されたのは、藤原公任の『新撰髄脳』、『和歌九品』以降においてであり、後者の9分法は仏教における九品蓮台によると思われるが、基本的には中国唐代の画論における品等論の影響が推定される。 藤原公任によって最高の歌格とされた「あまりの心」は、藤原俊成、壬生忠岑、そして鴨長明によって「余情(よせい)」として深度化され、幽玄と関係づけられた。 そのころ歌風は、「たけ」、「長高様」(崇高あるいは壮美)、「をかし」(...
karasuartTOKYOs | 2011.04.02 Sat 08:26
karasuartTOKYOsの17つ目のアートです。karasuartTOKYOs 近代以前の日本には、西洋のような一貫した形での思索の集大成としての「美学」は無い。しかし、いき、わびなどの個別の美意識は、古くから存在しており、また茶道や日本建築、伝統工芸品などを通して、さまざまな形で実践されてきた。また、歌論、能楽論、画論などの個別の分野での業績はあるものの、孤立した天才の偉業という色彩が濃く、一枚岩の美学ではない。これらの美意識は、自然と密接に関連しているが、西洋美学は、近代以前はもっぱら「人間」を中心に据えた「芸術」...
karasuartTOKYOs | 2011.04.02 Sat 08:22
karasuartTOKYOsの14つ目のアートです。karasuartTOKYOs バウムガルテン(A.G.Baumgarten,1714-62)は、ライプニッツ・ヴォルフ学派の系統に属す。「美学」(aesthetics/英)という学問の名称は、彼が、「感性」を表すギリシャ語から作ったラテン語の造語「Aesthetica」に由来する。彼はフランクフルト大学で1742年からこの「美学」の講義を始め、その後も再度の講義要請があったことから、もとの講義内容に若干の加筆修正を行い、これをラテン語で出版した。『美学(Aesthetica)』第1巻は1750年、更に第2巻が1758年に出版された。 ...
karasuartTOKYOs | 2011.03.30 Wed 00:29
karasuartTOKYOsの13つ目のアートです。karasuartTOKYOs ドイツの哲学者アレクサンダー・バウムガルテンが1750年に『美学』 (Aesthetica) を出版したことが、美学が哲学の一領域として定式化される一つの契機となった(バウムガルテンは、最初の著作『詩についての哲学的省察』の中で既に、詩の美学的価値の原理的考察を思考する学として aesthetica という学を予告している)。 この aesthetica という語は、古典ギリシア語 αἴσθησις(aisthesis)の形容詞 αἰσθητικ-ός(aisthtike)をラテン語化したもので、二つの語義...
karasuartTOKYOs | 2011.03.30 Wed 00:26
karasuartTOKYOsの12つ目のアートです。karasuartTOKYOs 伝統的に美学は美とは何かという美の本質、どのようなものが美しいのかという美の基準、美は何のためにあるのかという美の価値を問題として取り組んできた。美学が一つの学問として成立した歴史的背景には、18世紀に啓蒙主義の思想と自然科学の確立に伴って表面化した科学的認識と美的もしくは感覚的認識の相違が認められたことと関係している。バウムガルテンは理性的認識に対して感性的認識に固有の論理を認め、学問としての美学を形作った。後にカントは美学の研究について美...
karasuartTOKYOs | 2011.03.28 Mon 21:30
karasuartTOKYOsの11つ目のアートです。karasuartTOKYOs 美意識(びいしき)とは、人が美しいと感じる心の働き。 美しいと感じる対象は個体差が大きく、時代、地域、社会、集団、環境などによっても大きく異なる。例えば、整然と並ぶものに美を感じるものもいれば、ランダムに並ぶさまに美を感じるものもいる。左右対称を美しいと感じるものもいれば非対称に美を見出すものもいる。無調を心地よいと感じるか否かなども美意識に関連している場合がある。 西欧では華美な装飾や対称の美しさを核とした人工の美をその美意識の中心におい...
karasuartTOKYOs | 2011.03.28 Mon 21:28
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