「心身の独立を全うし自から其身を尊重して、人たるの品位を辱めざるもの、之を独立自尊の人と云う」(福沢諭吉先生)。慶応義塾大学公式サイトによれば、<「独立」は権力や社会風潮に迎合しない態度、「自尊」は自己の尊厳を守り、何事も自分の判断・責任のもとに行うをうことを意味し、これは慶應義塾の教育の基本です>。数年前から叫ばれている「自律」の大切さを、福沢先生は150年も前に説いていたのです。戦後最大の苦難の時代を乗り越えるにあたり、改めて独立自尊、自律について思索してみたい昨今です。
人を育てることをとおして、社会や地域や組織に貢献する仕事をしている人たちを「講師」と言います。講師の「講」とは意味不明なものを解釈することであり、仏教の世界では、お釈迦さまの言葉を解釈し、解き明かす人を講師と呼びます。つまり、講師とは解釈する人、説明する人なわけで、さらに、意味不明なことが分かるようになるということは、分かるようになった人の知的理解が深まったり、場合によっては、技法、技術が身についたりすることです。だから、講師とは誰かの成長をお手伝いする人なわけです。人の成長を支援する人とはいかに育つか、育てるか…を徒然に考え続ける毎日です。
経験は哲学でも心理学でも大脳生理学でも中核となっている概念です。私たちは人生をとおして、外的内的な経験を積み重ねていますし、経験の履歴をキャリアと呼ぶくらい、人が経験するのか、経験するから人なのか…。人と経験はまるでコインの裏表のようでもあります。ジグゾーパズルのピースをつなげていくように、私たちは経験をつないで、人生というジグソーパズルを描き続けているのかもしれません。キャリアの専門家として、実存するゴーストのような”経験”をときどき吟味もいたしましょう。
1998年から年間3万人の人々が自ら命を絶つ道を選んでいます。2006年の内閣府調査では、「所得、負債、年齢、離婚、結婚、出生、社会関係、失業といった変数」と自殺との関係が報告されました。社会の構造が人々の心の健康をむしばんでいるらしい今、自分自身や家族をはじめとする身の回りの人たちの心の健康を守る努力は、社会貢献といえそうです。
CDA(キャリアディブロップメントアドヴァイザー)とは厚生労働省キャリアコンサルタント資格のひとつであり、キャリアカウンセリング、キャリアガイダンス、キャリアコンサルティングをとおして、人々のキャリア開発とキャリア選択の支援をめざす人たちに付与される民間資格です。
仕事が楽しいと人生が楽しい! 人生のわだちに例えられるキャリアとは、職業はもとより家庭生活、地域社会、趣味の世界における様々な仕事経験の蓄積を指しています。就職、転職、再就職の際に人と仕事のマッチングを行うキャリアカウンセリングがもっとも知られていますが、社内での移動やプロモーション、ワークライフバランスが叫ばれる今では職業と家庭の両立まで、キャリアについてのあらゆる悩み、迷い、心配事について相談にのるのがキャリアカウンセリングです。仕事をとおしてますます成長していくために、ますます幸せな人生を過ごすために、キャリアカウンセリングを活用する人々が増えています。
仕事が楽しいと人生が楽しい! 職業のみならず家庭や地域社会や趣味の世界における仕事も含め私たちは仕事に関わる様々な経験を積み重ねています。人生のわだちに例えられるキャリアとは、仕事経験の歴史のことを意味します。それぞれの人生が豊かになるように、どのような経験をどの時期に積み重ねていけばよいのか、そのために何をするのかしないのか、キャリアについての計画づくりや重要な決断をお手伝いするのがキャリアカウンセラーです。就職や転職、退職など仕事に就く時、辞める時はもちろんのこと、仕事を続ける時にもキャリアカウンセラーたちはひとりひとりのキャリアに関わる相談にのっています。
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