銀河英雄伝説
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銀河英雄伝説

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銀河英雄伝説
このテーマについて
銀河英雄伝説は田中芳樹さんによるSF小説です。
その小説を原作として、アニメや漫画、ゲームなど幅広く展開されています。
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主に夏侯惇のテーマによる、ロイエンタールの中学生日記・41

 降り積もる冷気が、眠る少年に朝の訪れを知らせた。  薄く目を開けたオスカーは、呼気が白く立ちのぼる様子を暫く眺め、その行方を視線で追った。そして空間が明度を取り戻しつつある事を知った。しかし、ステンドグラスを透過した夜明けの光は、その明るさで時間を教えてはくれない。 「君、大丈夫?」  横たわり縮こまる少年の背に、修道士が声をかけた。その声にオスカーは跳ね起き、修道士は差し伸べようとした手を止めた。  沈黙の気まずさに、オスカーは言い訳をするべく振り返り、前髪をかきあげて声の主を...

ロイエンタールの中学生日記 | 2010.03.23 Tue 10:40

主に夏侯惇のテーマによる、ロイエンタールの中学生日記・40

 オスカーは身を縮め荒く息を吐いた。そのまま息を絞り続け、限界で肩を開く。すると同時に空気が深く吸い込まれ、喉笛を急速に冷やした。 それを繰り返す事、何度目だろうか。ようやく肺が冷えた頃、発作はオスカーの体内に飲み込まれ、嗤いは姿を消した。しかし、胸の奥が切られた様に痛み出す。 オスカーは痛みを庇って横たわり、石造りの床へ頬を付けた。その冷たさが心地よい。 空は月を迎え、通りには街灯が灯る。堂内は消灯の時間を迎え、灯りは僅かに祭壇を照らすのみ。もはや祈る者も訪れず、やがて暖房機の低い唸りも途...

叛逆は英雄の特権 | 2010.03.17 Wed 18:43

主に夏侯惇のテーマによる、ロイエンタールの中学生日記・39(改)

 ひと粒の涙は足元へ落ち、静寂な堂内に微かな水音を立てた。オスカーはその響きに我を取り戻し、頬を拭う。 しかし、涙は止まらない。拭っても、拭っても、まだ涙は落ちてくる。 後ろで扉の開く気配がし、お喋りな者たちの囁きが静けさに小石を投げた。 オスカーはコートの襟を立てて俯き、身を壁際へ移すと、そのまま足早に2階の楽廊へ逃げ込んだ。 誰にも姿を見られたくなかった。 礼拝堂は夕日の干渉を受け、青色が末期の光を放つ。やがて、堂内にひとつ、ふたつと小さな明かりが灯り、辺りを淡く照らしていった。 楽廊の...

叛逆は英雄の特権 | 2010.03.11 Thu 20:41

主に夏侯惇のテーマによる、ロイエンタールの中学生日記・38

 荘厳なアルペジオが夕方の街を満たして行く。  この美しい響きに耳を塞ぐ者は、オスカーの他に存在しただろうか?  鐘の音は、あの懐かしい礼拝堂から聞こえて来たものだった。それは、ハンス・ヴェルナーと聴くべき音で、ひとりで受け取るには少し重た過ぎた。  だからこそ、オスカーは向かってしまった。そこには、騎士のハンスが居てもおかしくは無い。なにしろ、彼はどこにでも自由に存在できるようになったのだから…。  オスカーの脚は進む。  オペラ座の側道へ入り、搬入口を右手に見遣り、裏手の道をさらに歩...

叛逆は英雄の特権 | 2010.03.07 Sun 17:37

主に夏侯惇のテーマによる、ロイエンタールの中学生日記・37

 本を持った者がオスカーを訪ねた日は続く。 修練場が閉まる頃になると、剣術の教官はオスカーの担任へ、彼の週末の不在についてわけを問い質しに行った。  担任は、話題の生徒が規則に沿い、正式な外出許可を取っていることを告げ、何が不審かと訊き返してからふと気が付いた。  自分は、あのオスカーが帰宅をするようになったのだと思い込んでいたらしい…、違うのだろうか?  その様子を見た教官は、先日の顛末を己の恥だけ省いて伝え、お互いにオスカーへの注意を怠ら無いようにと、約束を取り付けた。  担任は、身...

叛逆は英雄の特権 | 2010.03.07 Sun 14:14

主に夏侯惇のテーマによる、ロイエンタールの中学生日記・36

 奇特かつ親切な下級生は失望する事になった。  オスカーが修練場にいないのだ。憧れの上級生の本を持って辺りを見回し、やがて、その行方を防護服を着る者に尋ねてみた。しかし求めていた答えはない。誰もが肩を竦めて「知らない」と言うだけだ。  そのやり取りを横目で見ていた教官も、オスカーの行方を知りたく思った。  彼は毎日欠かさず、むしろ誰よりも熱心に訓練へ参加していたはずなのに、金曜の午後を欠席するようになり、そして、土曜の朝のランニングすら見かけなくなった。 オスカーは、休暇の季節も寮に居残り...

叛逆は英雄の特権 | 2010.03.06 Sat 10:20

主に夏侯惇のテーマによる、ロイエンタールの中学生日記・35

 14歳のオスカーの悩み事の中には、アマーリエとの関係も含まれていた。勿論、誰にも相談出来ない事は言うまでもない。その始まりは13歳の終わりだったのだし、相手は遙か年上の、素性の知れない誰かなのだ。  彼女は、このギムナジウムの生徒の保護者だと言っていた。しかし、オスカーがどう名簿を探しても‥‥見つけた所で、どうなるものでもないのだが‥‥、ローゼンタール伯爵家の子息たる者は存在しない。が…、しかし…、彼女は実在し、現実に自分を暖めてくれる…。  と、そこまで考えると、寝屋での行為が思い出され、オスカ...

叛逆は英雄の特権 | 2010.03.05 Fri 15:30

主に夏侯惇のテーマによる、ロイエンタールの中学生日記・34

 オスカーは剣術と共に読書を愛好していた。なにしろ、本は彼の疑問と好奇心を黙って受け止め、真摯に答えてくれる。  オスカーにも悩みや戸惑いはある。しかし、そのどれもが悩むには早過ぎ、気軽に話すには深刻過ぎた。  12の頃だったろうか、一度、「人は何故、己という魂を持って生まれるのか」と、誰かと話してみたくて堪らなく思った事があった。しかし、それはすぐに諦めた。何故なら、医務室で聞くに耐えない問答を聞かされたからだ。  オスカーは剣の模擬戦で無茶をして、酷い打ち身を負った。その手当てが終...

叛逆は英雄の特権 | 2010.03.05 Fri 08:36

主に夏侯惇のテーマによる、ロイエンタールの中学生日記・32

 オスカーとアマーリエの関係は続いていた。  それは、あの濡れたジャケットにアマーリエが忍ばせた1枚のパスが繋ぐ間柄だった。オスカーは気が向けば金曜の夜に、オペラ座‥‥帝国歌劇場‥‥へ行きさえすればよかった。  パスを提示すると、燕尾服を着た使いの者が現れて、オスカーに恭しく挨拶し、貴賓席へと案内した。そこはボックスシートで外側からの視線はカーテンで程良く遮られており、中には当然、アマーリエが待っている。 互いに気配を感じ視線を合わせると、前奏曲が奏でられる暗がりの中で、オスカーは彼女と挨拶以...

叛逆は英雄の特権 | 2010.03.02 Tue 17:24

黒色槍騎兵艦隊・見参!!

シュヴァルツ(黒色)・ランツェンレイター 発見!!!!!!!!!! ↑ビッテン隊とミッターマイヤー隊の試合w 拍手は無しで。 書き込みはコメント欄へよろしくです。

叛逆は英雄の特権 | 2010.02.18 Thu 16:55

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