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銀河英雄伝説
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銀河英雄伝説
このテーマについて
銀河英雄伝説は田中芳樹さんによるSF小説です。
その小説を原作として、アニメや漫画、ゲームなど幅広く展開されています。
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眠り・4

 帰ると父さんが出迎えてくれた。見慣れた苦笑いがそこにある。父さんの厚い手のひらが後ろに回って、俺の背中を叩く。俺の背は、父さんより未だ少し小さくて、肩に額を乗せやすいままだ。  母さんとエヴァが後ろから俺を覗いている。だから俺は「ただいま」と言って、笑みを作った。しかし、後ろめたくて、うまく目を合わせられない。  焼きたてのパイ、熱いお茶。それに、この匂い。なんと言ったらいいのか、これは、俺の家の匂い。俺は確かに帰ってきたのだ。生きて。人を殺して。  せっかくのご馳走が、口に入ら...

叛逆は英雄の特権 | 2010.01.29 Fri 15:37

主に夏侯惇のテーマによる、ロイエンタールの中学生日記・19

 オスカーはおかしなものを見た気がする。  ハンスが「ハンス」と声をあげ、通り過ぎて行ったからだ。しかも、走っている。あれほど室内で走るなと僕に言っていたくせに。ハンス?  少年は驚いていた。 ドアを開けたら思っているのと違う所へ出たからだ。爺さんがいない。何だこの家、広すぎる!  ハンスは慌てて追いかけて行った。 あの少年には是非、また来て貰わなければならない。もう三週間近くぼんやりと黙りこくったままのオスカー様が、やっと興味を持って口を開いたのだ。家庭教師を探した甲斐があったとい...

叛逆は英雄の特権 | 2010.01.28 Thu 08:01

主に夏侯惇のテーマによる、ロイエンタールの中学生日記・18

 誰だろう? 僕を呼ぶ声がする。ハンス?  しかし、今のオスカーには、それが夢なのか、現実なのか、よくわからない。嫌な感触だけは確かにそこにあるのだけれど。  僕にもお母様がいた。でも、お母様は、決して僕には…。そこで考えを止める。  それでも、いつか迎えに来て欲しい。暖かな胸に抱き取って欲しい。でも…、この染みが……。もう一度、考えを止める。  いや、もう考えない方がいい。ハンスの言う通り、耳を塞ぎ、目を閉じればいい。  すると、世界がだんだん遠くなる。手と脚を残し、僕は小さく小さく縮...

叛逆は英雄の特権 | 2010.01.27 Wed 14:52

主に夏侯惇のテーマによる、ロイエンタールの中学生日記・17

 隣でハンスが眠ってしまっても、オスカーはまだ目を閉じなかった。面白いので、ハンスの鼻をつまんでみると、口がぽかりと開いた。オスカーから笑いがこぼれる。  寝かしつけに失敗したハンスは、そうやって暫く遊ばれていたのだが、やがてオスカーも手足が暖まると、眠気がさし、もぞもぞと布団の中に潜り込んだ。そして、今日のハンスの言葉を反芻する。  僕のお母様。白い手の貴婦人。とても綺麗な女性で、今は薔薇の園に眠るという。ハンスは、僕とお母様の顔がよく似ていると教えてくれた。 その言葉はオスカーの胸...

叛逆は英雄の特権 | 2010.01.26 Tue 16:08

主に夏侯惇のテーマによる、ロイエンタールの中学生日記・16

 ホクスポクス・フィジブス。オスカー様にご加護あれ。  然るべき時期が来て、ハンスはそう願ってキンダーガーデンへ送り出した。 しかし、帰りの車中でオスカーは「ちんばってなあに?」と言い出した。  入園後、間もなくの事である。  何を言われて来たのか大体想像は付いたのだが、「悪い言葉です。使ってはいけません」と、ハンスは仕方なくごまかした。  暫くすると、オスカーは小さな傷を作って帰ってくるようになった。ワケも言わず「喧嘩したの」と、それだけを言う。ハンスは、喧嘩が出来るなら言われっぱ...

叛逆は英雄の特権 | 2010.01.25 Mon 17:58

主に夏侯惇のテーマによる、ロイエンタールの中学生日記・15

 夫人の死亡に関する事後処理に忙殺された執事ハンスが振り返ると、そこには、大きく損なわれた主人の姿があった。  静かな威厳をたたえ、泰然と自信を放っていたはずの旦那様は、今や昼から酒を煽り、事細かに乳母と赤ん坊に怒鳴り散らしている。  ハンスは内心の戸惑いを押し隠し、毎日を対処療法的にやり過ごしていった。そして、そのまま1年余りが過ぎると、彼は認識を改め、忠誠の対象を旦那様個人から、ロイエンタール家そのものへと、心密かに取り替えた。  その葛藤を間近に見ていたハンスの妻は、夫の申し...

叛逆は英雄の特権 | 2010.01.22 Fri 18:37

主に夏侯惇のテーマによる、ロイエンタールの中学生日記・14

 ハンスは帰りの車中で拳を握り締めていた。  分かっている。オスカー様にご帰宅を求めても、無理なのだ。自分があの家の子供だったとしても帰りたいとは思わないだろう。だから簡単に手を離してしまった。  とはいえ、オスカー様はまだ13歳。何もかもを、おひとりで過ごすようなお年では無いはず。………、しかし、自分は一介の執事であって父親では無い。  そう思うと、ハンスは無力感に肩を落とした。そして、今までに辞めていった乳母達もこの虚しさに負けたのだろうと、深く溜め息をついた。  男子にはよくある事...

叛逆は英雄の特権 | 2010.01.19 Tue 20:47

主に夏侯惇のテーマによる、ロイエンタールの中学生日記・12

性的な表現を含みます。

叛逆は英雄の特権 | 2010.01.15 Fri 15:20

ロイエンタールの中学生日記・番外

「ちょ、お前!!(爆笑)」と、ミッターマイヤーさんが、ご親友の昔の写真を見て笑いました。13歳当時↓は、ともかく、 (英国イートン校のお祭り、フォース・オブ・ジューンの扮装なのね☆)15歳当時↓がこんなだったからです。ミッターマイヤーさんは笑い転げ過ぎたので、ご親友のロイエンタールさんは、しばらくクチを利いてくれませんでした。休肝日ができてめでたし、めでたし。おわり。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

叛逆は英雄の特権 | 2010.01.12 Tue 23:33

主に夏侯惇のテーマによる、ロイエンタールの中学生日記・11

 オスカーはアマーリエに手を握られたままアパルトマンの玄関に降り立った。  突き飛ばせばいい。この女を突き飛ばせば、僕は寮へ帰れる。 「さあ、こちらよ。あなたのお話を、もっと聞かせて頂戴」 アマーリエは少年の手を引きエレベータへと進む。 オスカーの脚はエレベーターへと歩いて行く。 もし、この手を振り払ったなら、彼女はどんな顔をするだろう?  エレベーターは最上階へ着くと、ふたりを掃き出しまた下って行った。 廊下を少し歩くと、アマーリエは部屋の鍵を開け、広いリビングへとオスカーを連...

叛逆は英雄の特権 | 2010.01.11 Mon 20:21

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