[pear_error: message="Success" code=0 mode=return level=notice prefix="" info=""]
1
考えてみなくたってわかる。これが治ったって劇的に救われることなんかあり得ないんだと。わけが分からないまま過ぎ去った10年。もう子供じゃないから余計に何もが分からない。何も分からないままに経験した日々を今さらもう鮮やかには塗り重ねられないんだと知ってる。霞んだまま10年生きた。視界は戻らない。ふざけるなと言いたいなあ、殺意を持って誰かに分からせたい。でもそんなのは最早不可能で、気付いたら自分はもう、それは責任転嫁と終わらせられる大人とやらで変わらない未来を見据えるならば今さらの日々を最低でも...
枯れた空 | 2010.02.10 Wed 02:29
これが現実だといつだって頭ではわかっている。だけどふとした瞬間にこれが現実だといつもよりも多少大袈裟に思い出したときの、あの打ちのめされたような気持ちは、他の何かに代替できはしなかった。これが全て現実だとわかっている自分自身を認識している自分という存在そのものに対しては、どう足掻こうと実感はない。視界が、意識が、時間が、感覚が、全てがぼやけている。焦点があってないフィルター、もしくは巨大なスクリーンの光景。それは全てを四六時中包んでいるから、どうか明日も生きているふりを。
枯れた空 | 2009.11.08 Sun 23:21
今日、数年ぶりに北村薫の「スキップ」を読んだ。以下、ネタバレを含むくせにあらすじは分からない不親切で且つ見苦しい文章を書くけど主人公のとった結末が、1番最初に読んだ13歳の頃にはあまりの理不尽さに歯がゆく思った記憶がある。その結末を、それから9年を経た今の自分はまた違った捉え方をしていた。簡単に言い表すのなら、「ああ、自分に必要なのはこの姿勢なのだ」という思い。主人公が「今」を悟り、その世界での役割を担った自分を認容し、「今」を生きる選択をしたということに多少なりとも心を動かされた自分がいた。書...
枯れた空 | 2009.10.19 Mon 00:52
1
全3件中 1 - 3 件表示 (1/1 ページ)