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今日は和田萬吉の竹取物語を紹介します。これは日本最古と言われる物語です。いちばん古い。三十年ほど前に、星新一が現代語に翻訳した竹取物語の本があるんですが、僕はちょっと前にこれを読んだことがあります。古い話ですが楽しく読めます。ただただ不可思議なことを書いているだけと思われがちですが、どこかほんのりと恋愛小説の気配が漂う物語です。娘可愛や、という気持ちが爆発して空想が月にまで到達してしまうのがすごいですね。こちらのリンクから全文お読みいただけます。http://akarinohon.com/center/taketori_monogatar...
明かりの本 | 2011.12.13 Tue 01:27
今日は夏目漱石の『現代日本の開化』を紹介します。さいきんめっきり肌寒くなってきて、真冬の様相を呈して来ましたが、いかがお過ごしでしょうか。これは夏目漱石が真夏に行った講演会の記録です。漱石がこの講演を行った頃は、西洋文明が日本にどんどんと流れ込んでいた時代です。2011年と同じく、時代の節目だったわけです。漱石はその先頭にたって英語や英国文学などを多くの学生に教えています。西洋文化を取り入れる時に、いったい何に注意していればよいか。そういうことを熱心に考えていたのが漱石です。文化や情報が一気...
明かりの本 | 2011.12.04 Sun 03:47
今日は小泉八雲(ラフカディオハーン)の『耳無芳一の話』を公開します。この写真は、小泉八雲が暮らした家です。このイスに座りながら、小泉八雲は数々の怪談を書いたのです。この写真はずいぶんまえに山陰旅行に出かけて、小泉八雲の暮らした家に立ち寄った時に撮ったものなんです。このイスにラフカディオハーンが座って、原稿を書いていたんですよねえ。なんだか文豪の暮らしをほんの少しだけかいま見た気がしました。ハーンはギリシャ、英国、アメリカ、日本と、さまざまな地へ行き、ここに落ち着いた。ギリシャ生まれのイギリス...
明かりの本 | 2011.12.01 Thu 23:34
今日は海野十三のSF小説『地球盗難』を紹介します。明かりの本はなにか物足りないと思ったら、娯楽小説を掲載するのを忘れていました。どうも名作を探さねばということばかり考えていてすっかり忘れていました。これは昭和11年に書かれたSFです。海野十三は、氷河期や火山のことを何度も書いています。この地球盗難という小説は、科学小説と言うよりも、奇想や娯楽というのが前面に出てきています。古いSFと言えば、ヴェルヌが有名で、1865年になんと100年後の1969年のアポロ11号月着陸を予想できていた、というSF小説を書きました...
明かりの本 | 2011.12.01 Thu 01:25
今日は夏目漱石の『吾輩は猫である』を公開します。これは漱石の処女作です。処女作が有名な作家というと、ドストエフスキーの『貧しき人びと』じゃないでしょうか。歴史に残る作家は、たいてい処女作がすごいような気もしますが。「自分の処女作は模倣になってしまってあまり良いものが書けなかった」と述懐する作家も多いですし、後期になるほど優れた小説を書くという、晩成の作家もけっこういますし、処女作はたいてい短編小説になっている場合が多いようにも思います。現代作家の場合は3作品目くらいから長編小説を書きはじめる...
明かりの本 | 2011.11.29 Tue 22:08
今日は夏目漱石の『吾輩は猫である』を公開します。これは漱石の処女作です。処女作が有名な作家というと、ドストエフスキーの『貧しい人たち』じゃないでしょうか。歴史に残る作家は、たいてい処女作がすごいような気もしますが。「自分の処女作は模倣になってしまってあまり良いものが書けなかった」と述懐する作家も多いですし、後期になるほど優れた小説を書くという、晩成の作家もけっこういますし、処女作はたいてい短編小説になっている場合が多いようにも思います。現代作家の場合は3作品目くらいから長編小説を書きはじめる...
明かりの本 | 2011.11.28 Mon 00:37
今日は海野十三のSF小説『地球盗難』を紹介します。明かりの本はなにか物足りないと思ったら、娯楽小説を掲載するのを忘れていました。どうも名作を探さねばということばかり考えていてすっかり忘れていました。これは昭和11年に書かれた日本製のSFです。海野十三は、氷河期や火山のことを何度も書いています。この地球盗難という小説は、科学小説と言うよりも、奇想や娯楽というのが前面に出てきています。古いSFと言えば、ヴェルヌが有名で、1865年になんと100年後の1969年のアポロ11号月着陸を予想できていた、というSF小説を書...
明かりの本 | 2011.11.23 Wed 19:21
今日は寺田寅彦の『庭の追憶』を紹介します。紅葉の雰囲気が漂う随筆を探してみて、これに突き当たりました。これはなんだか不思議な瞬間をとらえています。ぼくは、昔住んでいた町を通り過ぎるときにみょうに不思議な気分になります。ここは「自宅の近くだ」という気分と「ここは自宅から遠い」という気分がなんだかまぜこぜになった気分に包まれるのです。なんか「あれっ?」という瞬間って人によっていろいろありますよね。何に役立つのかは判りませんが、なにか創作している人にはそういう「あれっ」という瞬間が役だったりするん...
明かりの本 | 2011.11.22 Tue 02:19
今日は芥川龍之介の『仙人』を紹介します。これはなんとも不思議なお話しです。仙人になりたい、という少年が主人公の物語です。「仙人」というのは、道教の教えの中に出てくる、山に住み空を飛ぶ不老不死の者のことです。仙人とは、天宮に赴き、透明人間のような存在にもなれ、朝日や夕日を食べ永遠に生きることが出来る、という設定になっています。西洋で言えば、魔法使いのような存在です。道教は、老子の思想とは無関係に生じた中国の宗教ですが、その教えはかなり老子を参考にしている宗教です。老子と道教が異なっているところ...
明かりの本 | 2011.11.21 Mon 14:12
今日は正岡子規の『日光の紅葉』を紹介します。紅葉の季節なので、ちょっといくつか秋らしい俳句や随筆を紹介してゆきたいと思います。子規はいろいろな知識人たちと親好を深め、豊かな人脈を持っていた俳人です。正岡子規は森 鴎外、中村 不折、河東 銓、久松定謨、秋山好古、秋山真之、夏目 漱石、尾崎 紅葉、高浜 虚子、伊藤左千夫、長塚節、岡麓など、数多くの人々と付き合っています。子規が亡くなったのちも、子規の活動拠点であった俳句雑誌「ほととぎす」が不滅であったのは、ひとえにこの数々の出会いによるものだった...
明かりの本 | 2011.11.20 Sun 13:47
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