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大手ゼネコンのシネマ部門でバリバリ働いていた歩は、会社内の争いがもとで退職してしまう。一方、歩の父が突然倒れ入院する。自分が退職したことを言いだせないまま歩は父の看病を続けるが、今度は父に多額の借金があることが発覚!ギャンブル好きの父からギャンブルを取り上げなければならなくなる。「父に映画の楽しさを再認識してもらおう!」歩はそう考え、行動を開始するのだが・・・。 この作品に登場する人たちはみな個性的な人だ。そして、みな心のどこかに傷を負っている。生きることにがんばろうとして空回りばかりし...
のほ本♪ | 2015.05.13 Wed 20:00
初めて登った山で道に迷い、高瀬と佐倉は無人駅で一夜を明かすことにした。駅前は住人がいない廃屋ばかりだと思われたのだが、高瀬は深夜に一軒の理髪店に明かりがともっているのに気づいた。その店の中に入ってみると・・・。表題作「夜の床屋」を含む7編を収録。 無人の駅前の理髪店に深夜明かりがともる謎を描いた「夜の床屋」、寝ている間に絨毯だけが盗まれるという謎を描いた「空飛ぶ絨毯」、廃工場でドッペルゲンガー捜しをする小学生の真意を描いた「ドッペルゲンガーを捜しにいこう」の3編は、現実社会でも起こりそう...
のほ本♪ | 2015.05.12 Tue 17:18
妙覚寺で法蓮房と呼ばれていた松波庄九郎は、独特の知恵と才覚で次第に力をつけていった。やがて目標を「美濃の国盗り」と定め、それを実現させるのだが・・・。 「美濃の蝮」と呼ばれた斎藤道三の生涯と、彼の遺志を継いだ織田信長、明智光秀の生きざまを鮮やかに描いた大作。 群雄割拠、下剋上。戦国時代には数々のドラマがある。斎藤道三。道三の娘婿の織田信長。道三の甥にあたる明智光秀。食うか食われるか、生きるか死ぬか、ギリギリ紙一重のところで生きる不思議な縁で結ばれた3人。彼らの壮大な物語は読み手を興奮させ...
のほ本♪ | 2015.05.08 Fri 19:58
腕は立つが、法外な報酬を要求する悪辣弁護士の御子柴礼司。だが、彼は意外な行動をとる。高額な報酬なしで、夫殺しの容疑で懲役16年の判決を受けた主婦の弁護を希望したのだ。彼に勝算はあるのか? 夫殺しの主婦は懲役16年の判決を受けたが、御子柴はその判決を覆そうとした。誰の目にも事件の真相は明白で、新たな真相など見つかるはずがないと思われていた。だが、御子柴は追う。まだあるはずの、誰にも気づかれることのなかった真実のかけらを。果たして、判決を覆すほどのものを見つけられるのか?御子柴と検事・岬恭平...
のほ本♪ | 2015.04.23 Thu 19:39
加賀谷という強請屋のライターが殺された。彼の死体を遺棄したのは、御子柴礼司という弁護士だった。加賀谷は、御子柴が担当している保険金がからんだ殺人事件に何か関係があるのか?また、御子柴にも、加賀谷に強請られるような人に言えない重大な秘密があった・・・。 14歳の時に起こした事件・・・幼女バラバラ殺人事件。少年院に収監された少年は、やがて名前を変え弁護士になった・・・。 裁かれる者から裁く者になった御子柴礼司。悪辣弁護士と言われようが、いっこうにかまわない。ただおのれの生きたいように生き、や...
のほ本♪ | 2015.04.16 Thu 20:05
引き取られた家でのつらい仕打ちに耐えかね逃げ出した孤児の飛鳥。そんな彼女を救ったのは、滝杷祐也という青年だった。彼は、2年前5歳だった飛鳥が迷子になったところを助けてくれた青年だった!飛鳥は祐也に引き取られることになったのだが・・・。 正直、読んでいてずっと違和感を感じた。まず、飛鳥の境遇だが、引き取られた家で学校へも行かせてもらえずこき使われるという設定には疑問を感じる。かなり昔に書かれた作品だとはいえ、この設定はあり得ない気がした。それに、飛鳥を引き取って育てようとする20代の青年・...
のほ本♪ | 2015.04.13 Mon 19:55
「夫とはまるで食べ物の好みが合わない・・・。」 直子は、夫・越朗と食べ物の好みが合わないことが悩みの種だった。そんなある日、ふとしたことがきっかけで直子は摂食障害になってしまう。それは、直子にとって2度目のことだった・・・。表題作「冷蔵庫を抱きしめて」を含む8編を収録。 「ヒット・アンド・アウェイ」は暴力男から2歳の娘を守るためにひそかに立ち上がった女性の話だが、彼女がどんどん強くなっていく様子は愉快だった。こんな男にはガツンと一発お見舞いするに限る♪ 「冷蔵庫を抱きしめて」は、摂食障...
のほ本♪ | 2015.04.10 Fri 20:08
五郎、ピコゾウ、直吉、みいみ、スキップ、シッポナ、ショボ、ウニ・・・。作者と何十匹もの猫たちとの関わりを描いたエッセイ。 タイトルに惹かれ手に取った本の作者の名前を見て驚いた。安部譲二さん・・・。彼が「塀の中の懲りない面々」で強烈なデビューをしたことは知っていた。当時は頻繁にテレビにも登場したので、顔もしっかり知っていた。けれど、彼の実体験をもとにしたその作品を読む気にはどうしてもならなかった。知らず知らずのうちに、自分勝手に彼のイメージを作り上げてしまっていたのかもしれない。 「もう、...
のほ本♪ | 2015.04.08 Wed 19:27
ベテランから新鋭まで、2013年に文芸誌に発表された短編のベスト作品を14編収録。 浅田次郎、有栖川有栖、大沢在昌、乙川優三郎、小川一水、古処誠二、桜木紫乃、月村了衛、西崎憲、原田マハ、万城目学、宮内悠介、結城充考、柚月裕子の総勢14名が書いた短編集だ。 浅田次郎の「獅子吼」は、戦時中の動物園を舞台にし、ライオンの立場から置かれた状況を述べているものだが、なかなか興味深かった。 小川一水の「御機送る、かなもり堂」は、発想は面白いが読んでいて結末が何となく分かってしまい、もう少し工夫がほし...
のほ本♪ | 2015.04.01 Wed 22:31
吉祥寺のコンビニでアルバイトをしながら探偵業を営む川庄のもとに、政治家の秘書がやって来た。依頼は、政治家の娘を探してほしいとのことだった。単なる人探しのはずが、事態は思わぬ方向に・・・。吉祥寺探偵物語シリーズ2。 「少女を探し出せば多額の報酬が手に入る。」 だが、実際はそう甘くはなかった。市長選に出ようとする榊原にとって、別れた女性との間にできた娘・亜美の存在はスキャンダルの種なのだ。政治家である父親・榊原と娘・亜美の確執。亜美が関わっているかもしれない犯罪。事態は、川庄が思ってもみなか...
のほ本♪ | 2015.03.20 Fri 19:27
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