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志川節子さんの『春はそこまで 風待ち小路の人々』を読んでみました。直木賞候補作だったので、はじめましての志川さんです。この作風は次々回くらいのノミネートで直木賞作家でしょうか。 感想です。途中までは、風待ち小路の人々の日常を淡々と描いた短編集なのかと思いましたが、後半にかけ伏線が生かされた意外な展開で面白かったです。江戸の市井の小さいドラマには派手さはないものの生活の匂いが溢れていました。ただ、こういう時代小説にある独特の人間臭さや人情の深さがあまり感じられず、それがいいのかもしれないけど、少...
それはベーコンの甘味やっ! | 2013.03.31 Sun 18:21
JUGEMテーマ:最近読んでる本キレイな表装の本は、それだけで読みたいと思わせてくれます。 大事なポイントですね。私にとっては。『こころのつづき』日常、家族、悩み。なんだか、とても身近に感じられる。8つの短編。すれちがうくらいの軽さで繋がってるのがオモシロイ。他作も読んでみたいと思います。『ちょうちんそで』ふわふわしてて、現実じゃないような、でも現実で。この人は誰なんだろう、どこと繋がってる?って。何故に「ちょうちんそで」というタイトルなのか。私の記憶では、1回しかでてこない「ちょうちんそで」と...
大好きなもの | 2013.03.20 Wed 08:25
相場英雄さんの『震える牛』を読んでみました。結構叩かれた本ですね。誇大広告だ!小説偽装だ!とか。この怒りは売り方の問題で、ハードルを撤去して、期待しないで読めばそれなりの時間潰しができる本じゃないでしょうか。安ものしか買わん、割引シールが貼ってないと買わん(←ウチの嫁)、そんな消費行動がどんなに企業を疲弊させていくのか。多少高くても、企業や農家を育てる意味でも、社会の秩序を守るためにも消費を考えていく、そんなことを考えさせられました。その他にも風評被害や地方経済の問題なんか取り上げれていて薄っ...
それはベーコンの甘味やっ! | 2013.03.15 Fri 07:06
JUGEMテーマ:最近読んでる本 なんだか最近、読むの早いです。 『四十九日のレシピ』NHKでドラマしてましたね。見てませんが。亡くなった母が残した「レシピ」=処方箋。四十九日を迎えるまでの家族の、切なくてあたたかい時間のお話。『あした咲く蕾』不思議な短編7話。笑える箇所もあり、涙が滲んでくるくらい優しさを感じる箇所もあり。ホラーじゃない(ある意味ホラーかも)朱川さんの作品、いいですね。『それを愛とまちがえるから』倦怠期の夫婦。お互いに恋人がいての、なんだかハチャメチャな…。何をまちがったのか...
大好きなもの | 2013.03.07 Thu 08:53
有川浩さんの『旅猫リポート』を読んでみました。本を読み慣れていない人にもすらすら読めて、さらさら泣ける。ずるいぞ、有川浩。これは傑作って言っていいやつや。 あらすじは、サトルは、とある事情から飼い猫のナナとともに旅に出る。サトルたちは、小学校時代の友人など、懐かしい人々との出会いながら旅を続けていく。簡単ではありますが、こんな感じ。まっさらな気持ちで読んで、素直に受け入れちゃえ。 感想です。うまい、面白いじゃなくて上手い、見事な構成やアイデアに流石有川浩、読ます技術はすごいと思って読...
それはベーコンの甘味やっ! | 2013.03.03 Sun 07:45
JUGEMテーマ:最近読んでる本 ・凝り性・バカじゃないのってくらい集中できることだそうです。ほんとにね、本にはハマってますね。読んでるときは集中してるから話しかけられても生返事だし。ってか、最近、呆れられて話しかけてもこないです。(ここで、話しかけてこないわ♪ラッキー♪なんて思ってると夫婦の危機です。なので、ちょっと本を置いて、ちょっかいを出したり、話しかけてくれなくて寂しい的なふりをしてみたりな小細工をしています。) 『きみはいい子』いじめ、虐待がテーマ。自分は悪い子だ、どうせ自分なんか。そ...
大好きなもの | 2013.02.28 Thu 08:46
吉田修一さんの『路(ルウ)』を読んでみました。面白い。今まで吉田さんに持っていた印象は薄く、作者名を改めて背表紙で確認する始末。いい本だから問題ないけど、個性はゆるい。逆に万人受けするってやつか。 あらすじは、1999年、台湾に日本の新幹線が走ることになり、入社4年目の商社員・多田春香は現地への出向が決まった。そんな春香には忘れられない台湾への思いがあった。台湾を旅した学生時代、よく知らないまま一日を一緒に過ごした青年がいた……。 台湾と日本の仕事のやり方の違いに翻弄される日本人商社員、台湾で生まれ...
それはベーコンの甘味やっ! | 2013.02.22 Fri 07:11
JUGEMテーマ:最近読んでる本 『終わらない歌』題名を見た瞬間、THE BLUE HEARTSの歌が頭に流れました。懐かしい。宮下奈都さんの描く若い女の子は、いつも迷ってますね。私もいつも迷っています。もう、若くはありませんが。『君想曲』想像通りの、とてもキレイな小説です。始まりからして、なんだかウソくせぇと思ってしまい終わりもまた、ウソくせぇと思ってしまった私って…どこか、病んでるのでしょうか。『マザーズ』3人の女性。みんな育児中の母親。母親でも、やっぱり、女なんだなぁ。でも、やっぱり、母親なのですよ。
大好きなもの | 2013.02.21 Thu 08:14
奥泉光さんの『黄色い水着の謎 桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活2』を読みました。笑った。笑った。くだらなさすぎて大笑いさ。『シューマンの指』を読んだ時に覚えた何かを失いました。返して下さらなくても結構ですが、あれは忘却の彼方です。 感想ですが、ゆるい。キタカタケンゾーを敵に回し、村上春樹には上目線、太宰治読者はストーカーにふさわしいとか失礼千万なはちゃめちゃさ。こんなんでいいのか、と間違った意味で唸ってしまったぜ。このくだらなさを満喫したい紳士淑女は、是非電車とかで他人の眼を意識し、かつ笑...
それはベーコンの甘味やっ! | 2013.02.20 Wed 07:26
JUGEMテーマ:最近読んでる本 『終わらない歌』題名を見た瞬間、THE BLUE HEARTSの歌が頭に流れました。懐かしい。宮下奈都さんの描く若い女の子は、いつも迷ってますね。私もいつも迷っています。もう、若くはありませんが。『君想曲』
大好きなもの | 2013.02.18 Mon 08:49
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