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1952年に、イギリスの図書館協会が主催する児童文学賞である、カーネギー賞を受賞した作品です。日本では、スタジオジブリの作品『借りぐらしのアリエッティ』の原作として知られています。 物語は、ロンドンで暮す少女ケイトが、親類で、この家に同居するメイおばさんと交わすおしゃべりで始められます。それは、メイおばさんが空想癖のある戦死した実の弟からの、あることないことを聞かされたお話の一つでした。 そのお話は、あまり体が丈夫ではないその弟が、まだ若い頃、リューマチの療養で、大叔母の家に滞在中に経験...
'ものがたり'散策 | 2017.05.17 Wed 18:20
これまでJUGEMにてブログを書いてきましたが、この度、アメーバーブログに移転することにしました。 新しいブログはこちらになります↓ 今まで通り、子どもや私が読んだ本のこと、日々のたわいないことを書いていきます。 よろしければ見てやってください。 2017.05.12 ミツル JUGEMテーマ:児童文学
我が家の本棚 | 2017.05.12 Fri 10:51
連休が明けて運動会の練習が本格的にスタートしました。 次男は覚えたダンスを得意げに披露し、長男は花笠音頭の練習がハードすぎて腿が筋肉痛になったと大騒ぎしています。 さて、今日、私が読んだ本はこちら。 昨日までファンタジーを読んでいたので、今日は気軽に読めそうな学園モノを選んでみました。はやみねかおる作品を初めて読みました。 幼なじみの3人組が活躍する小学生向けのミステリーです。超神経質だけど観察力・推理力が抜群の男の子(彩矢)と、大雑把で単純で能天気...
我が家の本棚 | 2017.05.08 Mon 23:35
前の記事でお知らせしました私が絵を描かせていただいた『宇治の結び』上巻・下巻。 訳者で作家の荻原規子さんが刊行記念のサイン会をなさるそうです。 開催日は、2017年4月29日(土) 14時〜 場所は、神保町の三省堂書店本店 とのことです。 詳しくはこちらの三省堂書店のサイトをごらんください。 ゴールデンウィークですね、このチャンスに是非。 JUGEMテーマ:児童文学
擅(ほしいまま) | 2017.04.20 Thu 20:33
『ピーターラビット』の物語を読み進むにつれ、気になっていたことがあリます。それは、ポターの物語の一部にある、どこか覚めたような視点の存在です。 ポターの評伝を掲載している猪熊葉子さんの『ものいうウサギとヒキガエル』を読んだのですが、それによると、このような受け取り方もありなのだなとあらためて思った次第です。そこには、生得的なものか環境か、その両方であったと思うのですが、彼女の克服できなかった内向性が影を落としています。 ところで、ポターは、15歳から31歳まで、自身の作った暗号で記された...
'ものがたり'散策 | 2016.12.25 Sun 18:45
リンドグレーンが世界的名声を得る出発点となる、処女作にして代表作です。 児童文学において、これほど破天荒な主人公がいたでしょうか。おまわりさんや学校の先生はもちろん、上から下に既成の力を示そうとするものすべて、彼女の、その無自覚な透徹した思考に、結果として容赦なく皮肉られます。 ピッピは、普通の子どもと違って、とある力を持っています。それは、腕力と財力ですが、これさえあれば、大人とも対等にわたっていけてしまっています。このことは象徴的でさえあります。しかも、それらの力は無尽蔵なので対...
'ものがたり'散策 | 2016.11.06 Sun 18:33
境遇がそうさせたのでしょうか。自分から、なにも”やってみようともしない”無気力な女の子、アンナの救済の物語です。 彼女は、幼くして親を失います。甘えたい年頃なのに、それを押し殺して生きています。 親を失った代償は、ロンドンでの育ての親プレストン夫妻との生活の中では埋められず(プレストン夫妻は決して悪い人達ではないけれども)、アンナは次第に孤独癖をつのらせてしまいます。もちろん友達も出来ません。 ついに殻に閉じこもって、誰にも心を閉ざしてしまいます。とうとう学校にも通わなくなってしまいまし...
'ものがたり'散策 | 2016.10.20 Thu 18:37
境遇がそうさせたのでしょうか。自分から、なにも”やってみようともしない”無気力な女の子、アンナの救済の物語です。 彼女は、幼くして親を失います。甘えたい年頃なのに、それを押し殺して生きています。 親を失った代償は、ロンドンでの育ての親プレストン夫妻との生活の中では埋められず(プレストン夫妻は決して悪い人達ではないけれども)、アンナは次第に孤独癖をつのらせてしまいます。もちろん友達も出来ません。 ついに殻に閉じこもって、誰にも心を閉ざしてしまいます。とうとう学校にも通わなくなってしまいまし...
'ものがたり'散策 | 2016.07.31 Sun 08:41
表題の一部にもなっている”まぼろし”とは、心理的レベルでとらえるなら、それは現実に属するものといってもよいものと思われます。 この物語では、一匹の犬の姿をとった、その”まぼろし”が、一人の少年の愛情の深化を背景に、彼の成長へのトリガーのような役割を担って、リアリスティック描き出されます。 この曖昧なものをリアリスティックに描く手法は、『トムは真夜中の庭で』同様、健在です。作者ピアスに特有の、きめの細かい心理主義もよく反映されています。 そして、人が、思い通りにならない現実を愛することができ...
'ものがたり'散策 | 2016.07.31 Sun 08:39
一見つながりのない間柄の二人が、それぞれの孤独を通して絆を結びます。 ”時間”という抽象的な概念を扱った作品でありながら、けっして理屈っぽくはなく、作者フィリッパ・ピアスが描く非日常の”永遠”にも似た時間空間が、”日常の時間”を時々挟み込みながら、実に巧みに表現されていくのですが、強引さはなくあくまで自然で、まるでこれも現実の出来事のように思わされます。いや現実なのかもしれません。あるいはなぜこのような物語装置が組めているのか、なんとも不思議な思いにさせられるのです。児童文学作品ですがファンタジ...
'ものがたり'散策 | 2016.07.31 Sun 08:36
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