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ノンフィクション
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ノンフィクションの書籍が集うテーマです。ノンフィクションの定義は分かりやすく、文字通りフィクションではない文芸作品すべて(日記・旅行記・自伝・人物評伝・戦記・歴史・社会問題など)と考えています。
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ヌミノースな世界 97  ― オルグ

JUGEMテーマ:ノンフィクション      大学生の頃、中学時代の友人だったS君の母上から電話がかかって来たことがあった。    用件は、   「うちの子が、統一教会に入信して、訳の分からないことばかり言うようになったの。鷹野君、あの子と仲よかったから、鷹野君ならあの子を説得して、脱会させられるんじゃないかって思って、電話したのよ。」   とのことだった。今は、もう名前が変わっているが、安部元総理を銃撃した男の母親が入信している宗教団体として、再び注目を...

無意識との対話 Dialogues between the conscious and unconscious | 2022.07.12 Tue 23:52

ヌミノースな世界 96  ― 続・受傷

JUGEMテーマ:ノンフィクション      私が、20代後半に和道流空手を修行していた時、T先生から伺った話を二つ。      ある時、組手の最中に追い詰められた人が、相手の腰に武者ぶり付いた。腰に抱き着かれた人は、咄嗟に抱き着いた人の脊柱に肘を落とした。その瞬間、武者ぶり付いた人は、相手の腰に回していた両腕を離して、そのまま倒れこんだ。    その人の脊柱は、折れていたので、その人は、下半身不随になってしまった。    当然である。空手の落とし肘当...

無意識との対話 Dialogues between the conscious and unconscious | 2022.07.08 Fri 19:46

ヌミノースな世界 95  ― 受傷

JUGEMテーマ:ノンフィクション      福岡市に右翼団体の構成員が多く在籍している悪名高い空手道場があった。と言うか、今でも存在している。    偶然にも父が務めていた会社の隣にある道場だった。父や父の同僚たちも、その酷さを目の当たりにしていて、表で顔を合わすと、父たちを睨みつけてくるような質の悪い連中ばかりだった。      私の友人も、この道場の支部道場に体験入門したとき、偶然四段の指導員の顔に彼の上段回し蹴りが入ってしまい、相手が怒り狂って友人の...

無意識との対話 Dialogues between the conscious and unconscious | 2022.07.08 Fri 05:30

ヌミノースな世界 94  ― 続・一本道

JUGEMテーマ:ノンフィクション      学生時代に文化人類学の授業で、講師の大学教授から聞いた話。    教授が、フィールドワークのために東南アジアのジャングルに入った時の話である。教授が調査する集落は、ジャングルの奥にあったので、ジープに乗って移動していた。その時ジープに乗っていたのは、運転手・教授・案内人・通訳の四名である。    あともう少しで到着だと現地の案内人が彼に告げた時、乗っていたジープは、一本道に出た。その道をまっすぐ進めば、目的地に到着する...

無意識との対話 Dialogues between the conscious and unconscious | 2022.07.03 Sun 21:23

ヌミノースな世界 93  ― 文革の傷跡?

JUGEMテーマ:ノンフィクション        後期の試験が終わると、かなりムカついて来た。結局、前期の試験でBクラスで赤点を取った人間がAクラスの倍もいたのは、私の採点の仕方が拙かったわけでも何でもないことが判明したからだ。      試験が終わった直後に、徐主任から呼び出された。王副主任から、Bクラスで赤点を取った人間の数を聞かされたからだ。   「お願いだから、連中に赤点を点けないでくれ。」   「つまり、ホントは赤点なのに、数字を変えて...

無意識との対話 Dialogues between the conscious and unconscious | 2022.06.25 Sat 21:50

ヌミノースな世界 92  ― 文革の傷跡?

JUGEMテーマ:ノンフィクション      王副主任との電話を切ってから、すぐに楊君に電話した。楊君と御父上が連休明けから北京で私の就職先を見つけるために動いてくれていたので、無駄骨を折らせないよう就職が決まったことをなるべく早く知らせておくべきだったからだ。    私が、東北の大学に就職が決まった旨を楊君に告げると、彼は、   「結局、東北に残るんですね。」   と言って、タメ息をついた。彼には、申し訳なかったが、私も東北で仕事が見つかってホッとしてい...

無意識との対話 Dialogues between the conscious and unconscious | 2022.06.24 Fri 18:44

ヌミノースな世界 91  ― 文革の傷跡?

JUGEMテーマ:ノンフィクション      楽しいゴールデンウィークの休暇が終わって、私は、またK学院に戻って来た。戻って来た日から一週間後にR学院に面接を受けに行った。    面接はうまく行き、先方の主任は、私の雇用をその場で決めた。   「で、K学院では、月、いくらもらってらっしゃいますか?」   「4500元です。」   「じゃあ、うちは、5000元出すことにしましょう。」      日本円にすれば、7万5千円程度だが、当時の東北地方では...

無意識との対話 Dialogues between the conscious and unconscious | 2022.06.23 Thu 21:57

ヌミノースな世界 90  ― 文革の傷跡?

JUGEMテーマ:ノンフィクション    東北部から北京への旅は、結構長かった。高速鉄道に乗っても、4,5時間はかかる。途中の景色は、東北部に近い頃は結構自然が豊かだったが、北京が近づくにつれて、禿山ばかりが目に付くようになった。北京の再開発のために乱伐したせいだと、後で楊君が教えてくれた。    同じような風景にそろそろ飽きてきたなあと感じ始めたころ、やっと北京に着いた。同じように中国の北部にあるといっても、中国の東北地方と北京とでは、全く違う。言葉も違うし、全体的な雰囲気も...

無意識との対話 Dialogues between the conscious and unconscious | 2022.06.22 Wed 21:17

ヌミノースな世界 89  ― 文革の傷跡?

JUGEMテーマ:ノンフィクション      ボイコット事件の際、私が、このブログを書いていたことを知っていた王副主任は、私に文句を言った後で、   「ここであった事は、ブログには書かないで下さい。」   と釘を刺した。当時、既に50歳になっていたので、その程度の常識は弁えているつもりだった。職務上知りえたことは、その仕事を辞めた後も、他所で漏らすものじゃない。大人の常識である。そういう情報を公にすることで、以前の職場に大変な迷惑をかけることになるからである。 &n...

無意識との対話 Dialogues between the conscious and unconscious | 2022.06.21 Tue 18:11

ヌミノースな世界 88  ― 文革の傷跡?

JUGEMテーマ:ノンフィクション      M先生と喫茶店で話して以降、時々、彼女から私にテキストメッセージが入るようになった。自分がK学院を辞めるために私の招聘に手を貸した負い目があったせいかもしれないが、中国でほとんど知り合いらしい知り合いもいなかった私にとっては、彼女のメッセージは、至極有難いモノだった。    実は、彼女も、R学院で日本人教師を求めている話を知っていたみたいで、   「大丈夫ですよ。あまり心配しないで下さい。ここは、日本じゃなくて中国ですか...

無意識との対話 Dialogues between the conscious and unconscious | 2022.06.20 Mon 20:31

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